九龍ジェネリックロマンスのレビュー・感想・評価
全48件中、41~48件目を表示
九龍セツナ系ファンタジー
原作未読。冒頭オリエンタルな九龍の猥雑さにゾクゾク。中だるみがあって、あ〜あ勿体ねぇと思ったが、自分の輪郭がはっきりした鯨井と虚構の幸せに苦悩する工藤が後半を盛り上げた。エンドロール後の夢か現実かがまた素晴らしかった。吉岡と水上の生き生きとした演技でプラスの1点。
去年九龍城で
ご贔屓の吉岡里帆が主演の九龍城を舞台にしたSF風のラブストーリーで、公開初日にいそいそと観にいきましたが、なんかすごい勿体無い出来でした。九龍城内の日系不動産屋で働く男女の不思議な関係がテーマなんだけど、上っ面だけを綺麗に映像にしているだけで物語の核心をついていないのが残念。忘れたいけど忘れられない過去に毎日対面しなければならない男の苦悩、他人の記憶と自分の記憶が混在し自分のアイデンティティについて思い悩む女、この二人の感情のすれ違いと触れ合いをうまくドラマ化したら、『去年マリエンバードで』みたいに時空が混在した内省的で異色のラブストーリーが出来たのかもしれないけどね。そもそも、クローンを作った経緯や九龍城が幻影だったオチなど、ストーリーの根幹に関わる重要なポイントをまともに説明していないので、登場人物達が何をしたいのかさっぱりわからず、エンドロール後のエピローグも不可解です。とは言え、台湾でロケした九龍城のセットや内装の美術、小道具などは細部に至るまでよく出来ています。役者では、主役の吉岡里帆の美しさが際立っていました。ファッションも、事務員の制服からチャイナドレス風のカットソーやワンピースなど次々と出てきて楽しませてくれるし、ハッとするような美しさにやられました。レビュー評価は彼女のポイントです。
吉岡里帆を愛で観る作品
原作未読。吉岡里帆を見たいから観るというのが鑑賞動機。
吉岡里帆演じる鯨井令子は二重人格?ひとり二役?といったミステリー風味
且つSF設定でなかなか興味深い導入だったが、
1時間ほど経つどダレる感覚になり、睡魔と戦いながら鑑賞した。
雑な感じの水上恒司演じる工藤もキャラ的には良いし、こういう水上恒司も良い。
『本心』に出演していたときの雰囲気と似ているかも。
とにかく吉岡里帆がかわいいし美しいし、
表情が豊かでいろんな吉岡里帆が見れて新たな一面も気づきになったし、
本作でも魅力全開で、ますます惚れてしまった。
もうこれだけで幸せ。
ストーリー&設定が難しく、ラストはなぜ日本にいるんだ!?と思ったものの
至福のハッピーエンドで鑑賞後感は実によかった。
本作を観たらきっと吉岡里帆が好きになる。間違いない!
原作ファンだが酷すぎる
漫画・アニメ共に全て見ています。
漫画原作の実写映画なので、最初からあまり期待していませんでしたが
あまりにも酷すぎる。
九龍の街並みや世界観はよくできていると思うが、キャラに深さがなさすぎる。
具体的に言うと
・蛇沼みゆきは本作において重要なキャラであり、芯が通った人物で魅力があるが
映画ではマザコンの噛ませ犬になっている
・みゆきの友人のユウロンがジェネテラを作成したが、ただのよくわからんサイコ外国人
・新しいクリニックのはずなのになぜ九龍の建物の居抜きみたいな汚さなのか
・ヨウメイもストーリーと鯨井にとって重要な人物なのに、なぜかただの靴屋
・シャオヘイ雑に消える
・工藤が精神的に弱すぎる。
時間の都合で圧縮圧縮してしまっており、一番の魅力である「謎を解いていくミステリー」の部分がほとんどない。
これなら無理に映画化はせず、Netflixなどでドラマにすればよかったのではないか。
九龍城砦の雰囲気は、うまく復元できていると思えるのだが・・・
香港が舞台なのに、登場人物が日本人ばかりで、ほとんど日本語しか聞こえてこないという違和感も、「どこか懐かしさを覚えてしまう」というイメージに合致する街が九龍城砦だったのだと理解すれば、さして気にならない。
取り壊されたはずの九龍城砦と、そこに住む人々を復元してしまうというジェネリック・テラのあり得ない設定も、そういうものなのだと無理やり納得すれば、何とか受け入れることができる。
その一方で、ヒロインが、自身のアイデンティティーについて思い悩む様子や、彼女がほのかに想いを寄せる職場の先輩との恋愛模様については、一体何を描きたいのかが分からずに戸惑いを覚える。
特に、比較的早い段階で、九龍城砦が復元した原因が、先輩の強い思い入れであったといったことや、ヒロインが、先輩の昔の婚約者のジェネリック(複製)で、しかもその婚約者は既に他界しているといったことが明らかになった後でも、2人の関係性が一向に進展しないことには、どこか間延びした雰囲気を感じてしまった。
やがて、先輩が、ヒロインと付かず離れずの関係性を保とうとしていたのは、昔の婚約者が、彼との結婚を前にして自ら命を絶ったからだと分かるのだが、彼女が自殺した理由も不明だし、今の彼女(ジェネリック)が、昔の彼女(オリジナル)と「全然似ていない」と認識しているのであれば、逆に、どうして、今の彼女(ジェネリック)と結婚しないのかが不思議に思えるのである。
その、オリジナルとは「全然似ていない」ジェネリックのヒロインにしても、自分のことを、オリジナルとは異なる「絶対の自分」であると信じ込もうとしているのだが、その割には、オリジナルとジェネリックが別人格であることを認識できるような描写が少いために、今一つ、それぞれのキャラクターの違いが実感できないし、吉岡里帆だったら、それらを演じ分けることができただろうにと、少し残念に思ってしまった。
死んだ人間を蘇らせるというファンタジーとしても、製薬会社の社長一味がその謎を探ろうとするミステリーとしても、いずれも中途半端で掘り下げ不足の感が否めないが、何よりも、先輩と、彼によって作り出されたヒロインとが、相思相愛になることは目に見えていて、ラブストーリーとして予定調和であることは、残念としか言いようがない。
ジェネリック・テラの崩壊によって九龍城砦が消え去るラストからは、「過去に囚われずに前を向いて生きろ」といったメッセージが感じ取れたのだが、エンドクレジット後のオマケ映像では、ハッピーエンドの心地良さよりも「ご都合主義」の方が鼻についてしまい、何だか興醒めしてしまった。
原作知らずの全く予備知識無しで
まさかのSF。
役者さんの演技はみんな良かった。
映画のために原作の内容だいぶ端折ってる?と思う箇所がところどころ。
バッドエンドは好きと違うのでそこは良かった
キャスティングが好きです
地上波のアニメを観てから上映会で観ました
まずキャスティングがとても好きです。
あと台湾で撮影されたそうですが、九龍城的なシーンは雰囲気出てて、暑い夏のシーンはとても素敵でした。
全48件中、41~48件目を表示




