九龍ジェネリックロマンスのレビュー・感想・評価
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構想と設定のスケール感に反し、小ぢんまりした恋愛奇譚。ポストクレジットシーンあり
池田千尋監督の前作「君は放課後インソムニア」がよかったので、最新作「九龍ジェネリックロマンス」も期待して鑑賞したが、さてどうだったか。
原作は眉月じゅんによる連載中の同名コミックで、単行本は現在11巻。これだけのボリュームの話を2時間弱にまとめるのだから、内容的に相当割愛、凝縮を余儀なくされたものと思われる。
本作において「ジェネリック」という言葉は、本来の「一般的な、包括的な」という語義ではなく、ジェネリック医薬品に日本の一般消費者が抱くイメージ、つまり「特許を取得したブランド品(本物)と成分は同じだが安価な普及品(コピー)」と近いようだ。1990年代に取り壊された香港の九龍城砦にそっくりで、成立過程が謎につつまれた“ジェネリック九龍”が物語の舞台。上空に浮かぶ八面体の物体“ジェネリックテラ”がこの九龍をコピーしたような街の出現に関係しているようだが。
不動産屋勤務の令子(吉岡里帆)は、ほぼ変化のない日々を繰り返しているが、過去の記憶がない。令子の先輩・工藤(水上恒司)は、令子の過去について何か知っているようだ。2人の過去が徐々に明らかになるなか、ジェネリックテラ計画に関わる蛇沼(竜星涼)が、ジェネリック九龍出現の謎と令子の存在に関心を持ち接近してくる。
舞台や主要人物の設定に関する構想がなかなか壮大で興味をそそられるが、話が進むうち、基本軸は意外に小ぢんまりした恋愛奇譚なのかなという気がしてくる。展開次第では、「ブレードランナー」のような自意識・記憶・アイデンティティーをめぐる哲学的な問いかけになったり、「エターナル・サンシャイン」のようにSF設定をからめて記憶と恋愛の関係をエモーショナルに謳いあげたりするような、構想のスケール感とテーマの奥深さが両立する娯楽作となり得たのではないかと、もったいない感じがした。
おそらく物語要素を割愛したせいで、令子、工藤、蛇沼の3人以外はストーリーに有機的にからむというより単なる記号的な存在にとどまっているのも、物足りなさの一因。山中崇、嶋田久作、サヘル・ローズ、梅澤美波ら個性的な共演陣を活かしきれていない。
池田監督が過去に携わった長編映画やテレビドラマをざっと見渡すと、リアルな設定の作品が大部分で、SFやファンタジーの要素が強いフィクションは今回が初挑戦のようだ。脚本の問題もあるかもしれないが、「九龍ジェネリックロマンス」との相性はよくなかったのかもしれない。
そうそう、エンドロールの途中からクレジットに並行して画面左半分で追加シーンが流れ、監督の名前が出た後に画面全体でポストクレジットシーンが約4分、かなりたっぷりめに流れる。これを観ると観ないとでは印象もずいぶん違うはず。暗転してキャスト名が流れ始めてもどうか席を立たず、最後まで見届けていただきたい。
恋してる時の目線よな
なぜ九龍なのか? なぜ日本人なのか?
劇場公開時に観ていたが感想を書いてなかった映画。原作はマンガらしいが未読、というか存在自体知らなかった。なんとなくタイトルとポスターデザインが良かったんで観てみた。
うーん、俳優陣はみんな好演だし、監督の演出もいいのだが……脚本が悪いのかなぁ? それともそもそも原作の問題? あるいは原作と映画化もしくは実写化の相性の問題なのか? とにかく序盤30分くらいは話が飲み込めず、この映画は何を描きたいんだ? 何が言いたいんだ?と首をひねるばかりだった。そもそも状況設定がいまいちよくわからない。SFっぽいところもチラッとは出てくるが、それがSFなのかファンタジーなのかそれとも主人公の妄想なのか判然とせず、なんとなく話が進んでいってしまう。
中盤あたりでようやく話が見えてくるが、そうなるとまた別のところが気になってくる。そもそも九龍(ジェネリック九龍だが要するに九龍)を舞台とする意味というか必然性がほとんど感じられない。別に日本のどこかの街でもいい話のように思える。九龍が舞台なのに主要人物3人は日本人だし、日本映画では昔からだが中国が舞台でも中国人(香港人・台湾人)役を日本人俳優が演じてるため、なんだか安っぽく見えてしまう。マンガやアニメなら絵だから中国人が流暢な日本語をしゃべっていてもさほど不自然に感じないかもしれないが、実写になるとすごく不自然に見える。何より演じてるのが日本人俳優なのは誰が見てもわかるわけだし。まあ日本を舞台にしたら原作の大改変になっちゃうし、タイトルも変えなきゃならないから無理かもしれないが、実写作品としてはそっちのほうがきわめて自然なように思う。逆にあくまで九龍を舞台にするなら全員香港(か中国・台湾)の俳優が演じる香港映画として製作したほうが良かったんではあるまいか? まあ、これもそもそも香港(か中国か台湾)の側から映画化のオファーがなければしょうがないが、九龍を舞台とした実写作品ならやはりそっちのほうが自然に感じる。
主演の吉岡里帆は演技も上手いし何より神がかり的に可愛く、カメラも彼女の魅力を余す所なく映し撮っている。相手役の水上恒司をはじめ竜星涼などの助演陣もみな好演である。監督の池田千尋という人は実写映画『君は放課後インソムニア』を監督した人とのことで、そっちはとても良かっただけあって本作でも演出は問題なく良かったと思う(80年代大林宣彦的ファンタジー映画の風味もそこはかとなく感じられなくもなかった)。でもそれだけじゃ良い映画にはならないんだな。難しいもんですね。
十分に楽しめる作品
私はアニメ全話を観たのだが、まず俳優陣のキャスティングは当たっていたと思う。ビジュアル的にもマッチしていて演技力も優れた俳優をそろえたのは間違いない。セットもとても良くできていて九龍の街の雰囲気を上手く再現できていると感心した。これだけならこの部門の日本アカデミー賞を取れるかもと思った。
全体として十分に良くできていたと思うけれど何かイマイチ感情移入しづらかったのは何故か?
単純な恋愛映画としてはちょっと恋愛部分が盛り上がりに欠けていたと思う。独特で複雑な設定を表現するのに手一杯で物語展開のワクワク感や九龍の奇妙な雰囲気や歪さなど、自分の感覚が侵食される様な恐怖感などが十分に感じられなかった気がした。
予備知識のある人たち向けな脈略を省いたセリフ回しは時間の尺もあるから仕方ないとして。
まあ全ての作品に言えるけれど、この監督なりの正解を描いた作品だと思うけど、鯨井Bの出演シーンをもっと多くして欲しかったし、そのほうが多分この作品らしさをもっと表現できたかなと思う。
お芝居や演技指導は素人の意見だけど、吉岡里帆さんの鯨井Bの演技ももっとわざとらしいくらいAとの違いをハッキリとコントラストを付けて演じて貰った方が良かったのではと思うし、もっと蠱惑的でコケティッシュな雰囲気で演じてもよかったんじゃないかと思いました。
もし自分が監督なら、昔懐かしさにフォーカスし過ぎずにもっと恋愛要素やキャラクターの魅力を十分に表現した方が更に魅力的な作品になったのかなとも思った。
色々文句ばかり書いたけど十分に楽しませて貰いましたのでありがとうございます
世界観に引き込まれる映画作品第1位
まずまずの及第点+αかな?
映画を見るまでの、この作品に対してのスタンスは以下の通り。
原作:見てない
アニメ:見た!良かったと思う!
なので、主にアニメとの比較になってしまう。ご了承願いたい。また、アニメとの比較でネタバレ内容をたくさん書いてしまったので、ネタバレ扱いにしておきます。
心象としては、圧倒的に時間が足りなかったな、と思う。同じ実写化なら、ドラマの方が良かったかも?そもそもアニメも原作から見たらエピソードの取捨選択があったであろうし、もしかしたら改変もあったのかもしれない。それにも増して映画は短いのだから、いろいろと端折ったし、そこそこ改変もあった(もしかしたら原作準処に戻した可能性もある)。
小黒(シャオヘイ)は◯◯ってことが明かされないし、サクセスの幻影が案内してくれるシーンもすごく短い。楊明(ヨウメイ)のあーんなことやこーんなことも表現できてない。お札(フダ。サツではない)のシーンもない。鯨井Bの死因もやや分かりづらい(アニメを知ってたから、あーアレが死因かと分かる。見てなかったら気付かない可能性も)。他にも書ききれないことがたくさん!まぁ、仕方ないよね、って感じ。
それでもこの約120分の中に、九龍ジェネリックロマンスの大抵の要素を詰め込んでくれたと思う。そういった意味で、本映画から入ったのであれば、アニメや原作を見るという一助になればいいのかなとも感じる。
単純に女なら水上恒司を、男なら吉岡里帆を観るだけという意味でもいいのかもしれない。ちなみに、吉岡里帆のスタイルの良さに感心しながら観ていた。惜しむらくは、鯨井令子の目の下のホクロをもう少しはっきりと描いてほしかった。もっと魅力的に見えたに違いない。序盤は薄く感じたし(最初の方はその存在を忘れていた)、気づいてからも小さいな〜と思ってた(アニメでもそんなに大きくは描かれてないが、存在感はとてもあった)。
個人的にお金払って見に行くって基準を★3.0にしてるので、まぁ損した気分にはなってない(笑)
あ、スタッフロールの後の話。続きがある。アニメとは違うけど、まぁこれはこれでありかなとは思う。
田園はやっぱりイイ!
あぁ、ベートーヴェンじゃないよ!玉置のほうね!🤣
まさに、あの歌通りの映画じゃん!
ジェネリックって、特許切れの新薬から後発に出来た…同じ効能・効果を持った同成分の薬。
謂わば、クローンみたいなモノ。
はは〜ん、なるほど、そう云うことね。
でも、何故に九龍?、、クローンと掛けてる?
魔城九龍砦にしては、かなり綺麗過ぎ🤣
好き過ぎて同じ顔や声でも、中身は別物だから嫌だ…
分かるけど、正直、我儘だなぁって🙇♂️
とは云え、終盤からラストはかなり素敵で…ホッコリで、明日へ一歩を踏み出してこ!って思える感じで好き🥰
不思議な世界観がいい
レモンチキンと赤い靴と「田園」
キュンと切なさ
鯨井(吉岡里帆)はそのまんまの里帆ちゃん、鯨井BはBの里帆ちゃんって感じでよかった。
髭なしがいいけど、髭あり工藤(水上恒司)が思ったより似合ってて鯨井とのシーンや他シーンを見てて楽しめた!
あと蛇沼(竜星涼)も美しい。惚れ惚れでした。
↑個人的な感想まで。
ストーリーと映像、大きいスクリーンでの映画館で見れて嬉しかった。
推しやキャスト方々の美しさで目が離せなかったし、ストーリーも時々分からないことがあったけど最後まで見たら納得で。
あと、支店長が怖かった。一瞬止まって「定時だから〜」でのシーンは今でもトラウマです(笑)
エンディングが流れた時に大体みんな帰るけど、この映画は絶対帰らないでください。止めないでください。
まだ続きがあります!
また見に行きたいなぁと思いました。
西瓜とタバコ
原作では何一つ解決してない。
どうなるかと思ったけど、上手く
最後は仕上げたと思う。
何よりレモンチキンが食べたくなる。
チャイナドレス姿の吉岡里帆さんが
タバコを吸うシーンが好き。
西瓜とタバコの組み合わせはインパクト大。
丁寧で繊細に作られた映画。
自分達の存在を受け入れて繋がった二人。
思い切った勇気が未来へ羽ばたいたんだね。
吉岡里帆を堪能する
制服のスカート丈はそれでいいのか?
詰め込みすぎてイマイチ
九龍城砦を思わせる“ジェネリック九龍”を舞台に描かれる本作は、ノスタルジックでありながらSF的な恋愛譚として立ち上がる。雑多で退廃的な街並みと、上空に浮かぶ謎の存在「ジェネリックテラ」が交錯し、現実と虚構の境界は徐々に曖昧になっていく。
不動産会社で働く令子(吉岡里帆)は、記憶を失ったまま日常を送るが、先輩の工藤(水上恒司)や街に潜む謎との関わりを通じ、自分の過去と向き合わざるを得なくなる。真実を探し、もがき苦しむ令子の姿は、観る者に“自分は誰なのか”という問いを投げかける。
映像は懐かしさを纏いながらも、幻想的で不安定な質感を持ち、独特の世界観を形成している。美術や空気感は過去の記憶を呼び覚ますようでありながら、同時に未来的で異質な空気を孕み、そのギャップが強烈な印象を残す。吉岡里帆の繊細な演技もまた、この曖昧さと切なさを支えている。
ただ、原作の濃密な設定を凝縮したことで、世界観や背景の説明不足を感じる部分もある。結末も多くを観客に委ねる形で、人によっては消化不良に映るかもしれない。しかしその曖昧さこそが、懐かしさと過去の影を重ね合わせ、言葉では言い尽くせない余韻を生んでいる。
少し期待しすぎました。
アニメがある以上この映画の存在価値は薄い。
アニメの出来がかなり良かったので、実写も期待して観た。アニメと比較してのレビューとなる。
結論から…
やはり邦画の実写化はダメダメだな、と。いつものようにアニメと邦画の差を実感した。
一番目についたのは俳優陣の演技。この演技くささは一体なんなのだろうか。特に工藤役は本当に合ってなかった。素晴らしい俳優の1人なんだが…
ミステリー、SF、大人のラブストーリーを織り交ぜた作品で、微かな違和感から大きな謎に発展していく。
が、映画では冒頭から世界の謎をベラベラと説明し始める。かつ、吉岡里帆と水上恒司との日常やラブシーンが多めに入っている。邦画あるあるの俳優陣を前に立てた作品になってしまって、作品の良さを削っている。
第二九龍都市のどこか感じる懐かしさ、異質さの表現はとても良かった。アニメでは表現しきれない実写としての良さが出ており、金魚を通して見たような煌めいた雰囲気作りも工夫を凝らしていたなと思う。
あと、エンディング曲も良かったかな。エンドロールからラストは酷かったけれども。
それらも含めてアニメの表現力が映画をほぼ上回っている。下位互換ならまだしも、安易にネタバレをベラベラ喋っている以上アニメや原作を見る上で足枷としかなってない。2時間この映画に時間を費やすのなら、その分アニメや原作を観たほうがよい。実写にしないでアニメの総集編でも作っていた方が作品の質は保たれていたかと思う。
ジェネリックテラの陽のもとに
本レビューには「惑星ソラリス」と「ミッションエイトミニッツ」のネタバレを含みます。
ある日突然気づいた、自分には遠い過去の記憶がないことに。あるのはこの九龍での日々の暮らしの記憶のみ、それ以前の過去の記憶が完全に抜け落ちていた。
気づいたきっかけは職場の先輩工藤との会話からだ。九龍の街に懐かしさを感じる、それは恋にも似ているという彼の言葉にはどこか聞き覚えがあった。それだけではない、彼の他の言葉もどこか聞き覚えがあるものが多かった。
そして私は彼に懐かしさを感じると返すと彼はおもむろに顔を近づけて私の瞳の奥を覗きこんできた。まるで私の心の中をのぞこうとするかのように。
私は彼に恋してるようだ。しかしなぜ記憶がないのか、自分はそもそも何者なのか、なぜ彼に恋してるのか、この恋は本物なのだろうか。
今まで考えもしなかった疑問が頭の中から次々とわいてきた。今までただ同じような生活を繰り返すだけの日々、何の疑問も抱かずに生きてきたというのになぜ突然このような疑問が湧き出してきたのか。
ジェネリックテラがある人間の精神に作用してその人間の記憶を具現化したことによりあるはずのない幻の街九龍が生まれた。そこで暮らす人間たちもその人間の記憶により具現化された存在であり、その記憶の範囲内でしか存在しえない。いわば心の中にあるビデオテープを再生するかのようにその人間の記憶の範囲内で九龍の街の日常が再現されていた。その中に暮らす人間は当然自我を持たない人形のようなものだった。
記憶を失ったのではない。記憶なんて初めからなかったのだ。自分は他人の記憶から生み出された存在。いわばビデオカメラに収められた映像に過ぎない。それを撮影した人間が繰り返し映像を見るように同じ日々をただ繰り返してきただけなのだ。
記憶の持ち主は工藤だった。彼はかつて取り壊された九龍の街で暮らしていた。愛する恋人と共に。しかし恋人は帰らぬ人となり、街も取り壊された。
そんな彼に偶然ジェネリックテラが贈り物をしてくれたのだ。開発者の予想外の副作用が生じてこの幻の街が復元され、彼はその思い出の中に閉じこもった。
それはまさに人生の一番幸せだったころの思い出に浸り続けること。何度も思い出のビデオを日々見返すような生活。それで満足だった。永遠に自分の幸せな頃の思い出に浸り続けることが。しかし令子のジェネリックが自我を持ってしまったがために事態は急変する。
工藤は令子が自分と恋愛関係になったことが彼女の死の原因だと思い込んでいた。だからこのままでいい、けして時間の進まないままでいい、自分を好きになる前の令子と同じ時間を永遠に過ごせればそれで幸せだった。
令子のジェネリックが自我を持ち再び自分を愛せばまた同じ悲劇が起きる、工藤は涙する。それに呼応するかのように九龍の街は土砂降りに見舞われる。
自分はただのコピーに過ぎないのか。オリジナルの令子から生み出されただけの人形でしかないのか。この工藤への想いは植え付けられただけのものなのか。この思いは自分だけの思いではないのか。
苦悩する令子。しかし彼女はもはや人間と変わらぬ存在であった。それは彼女が抱く苦悩が証明していた。
彼女は工藤と恋に落ち彼と共に九龍の街を飛び出す。けして消えることはない。自分は確固たる人間なのだ。工藤が幻の街九龍が崩壊する様に気を取られて振り返った時には令子の姿はどこにもなかった。
日常に戻った工藤は日本で暮らしている。その工藤の目の前に現れた令子。作品はここで終わる。
「惑星ソラリス」がおそらく元ネタの本作。ソラリスの地表を覆うプラズマ状の海の様な知的生命体が近づく人間に作用してその記憶からあらゆるものを具現化する。主人公の自殺した妻を具現化させるのも本作と同じ、その妻が自我を持つところも。街全体が具現化されてるというのもソラリスの結末から想像できる。
本作の結末自体は「ミッションエイトミニッツ」みたいになるだろうなと予想してその通りになってニンマリできた。
あちらの作品は死んだはずの主人公たちが多元宇宙で生き続けるという理屈がある程度通ったものだけど、こちらのジェネリックの令子が存在し続けることができたという方が理屈抜きで夢がある終わり方で結構好き。
SF好きなら楽しめる作品だと思う。ジェネリックの令子に自我が目覚めるなんてのは今までSF作品ではさんざんやりつくされて来たこと、それこそクローン人間とかAIとかが自我を持ち苦悩するパターンで。
元ネタの惑星ソラリスは哲学的で難解な作品だけど本作は気楽に見れるSFラブコメに仕上がってた。
映像のチープさやセンスがいまいちなのも主演の二人が十分カバーしていた。何よりもチャイナ服は無敵。出来ればスタイル抜群の梅沢と共に生足が拝めるスリットが入ったチャイナドレス姿をお二人とも披露してほしかった。この監督の詰めの甘いのはそこなんだよなあ。
下手な原作改造と安っぽいCG演出はやめてほしいです
原作が好きで、発売日の度に買って読んでいます。導入の雰囲気が上手く作られていて期待したのですが、途中から安っぽいCGと、くちゃくちゃいっている食事のシーンが気になりました。その後もチープな演出が続き、飽きてしまいました。
漫藤の工藤さんはあっさり系の顔なので、イメージと違うなあと思いつつ。。他の方も配役は良かったのではと思います。小黒役の方が1番ハマっててよかったです。
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