「ポップな世界がみせる陰翳」見える子ちゃん NEIさんの映画レビュー(感想・評価)
ポップな世界がみせる陰翳
本作からの帰宅中、良い映画を観たなぁ...という感慨がありました。
文化祭前の高校という圧倒的にエネルギッシュな空間で、最初はポップでもあったみこの不安や恐怖が徐々に濃いものに、そして(文字通り)真っ黒な存在と対峙するに至りますが、陽の空間/隠の存在が分かりやすく描き分けられているにもかかわらず、クライマックス?以降は特にとても陰翳豊かな世界でした。
冒頭から最後までたくさんの無視が繰り返されますが、異なる意味を与えられたこれらの重なりが、作品を(直感的なポップさと共存しながら)奥行きのあるものにしているのだろうと思いました。
あと、すごい泣いた。
今の時代の真摯な商業映画として、広く映画館で観られてほしいです。
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