「なんで面白いのか分からないけど面白い」見える子ちゃん Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
なんで面白いのか分からないけど面白い
原菜乃華が主演なら観るしかないの。
そしたら助演が久間田琳加だって。ボーナス付いてきた感じ。《顔だけじゃ好きになりません》がすごい良かったからね。
でも一番感情移入できる役をもらってたのは二暮堂ユリナ役の“なえなの”。
ユリナはアイデンティティとしょーもないプライドを賭けて闘うんだよね。しかも弱いの。原菜乃華には視えてる霊も視えないしね。
そこがいい。
それで最後は馬鹿にしてた友達とも和解して、良かったね。
主人公はユリアなんじゃないかっていう存在感あった。
久間田琳加は可愛さ封印されてるよね。髪型も「違う髪型の方が可愛く見えるよね」という気がしたの。可愛さ全開でいくと原菜乃華がかすむとか配慮があったのかな。
隣にどんな美少女がいても、原菜乃華はかすまないだろうと思うんだけど。
と言いながら、原菜乃華はうまいのか、そうでもないのか、分かんないんだよね。
ときどき「すごいな」と思うんだけど、「あれ?」と思う瞬間もあるの。
うまくないのか、ものすごくうまくて逆に何もしてないように見えるのか、どっちなんだか分かんないの。
だからこれからも観ちゃうんだろうな。そして多分めちゃくちゃうまいよ。
話は、霊が視えるようになった原菜乃華が、久間田琳加に霊が取り憑いたことが分かって、それを救うために頑張るって流れなんだよね。
「誰の霊が取り憑いたんだ?」とか「どうやって除霊するんだ?」とか、ミステリとかアクションっぽい展開なの。そこの話はブレないから、観てて面白いんだよね。
一方で、原菜乃華と久間田琳加の友情云々とか恋愛云々とか、ほとんどないから、そこが主演・助演の存在感の薄さにもなってるの。まだ京本大我の方が色々と作中で悩むもんね。
それで最後に実は他にも霊がってやるんだけど、これは鮮やかだったな。全く気付かなかった。いろんなシーンで男女比おかしいなとは思ったんだけど、そこフォーカスとか思ったんだよね。
全く気付かず鮮やかだったけど、この作品にその仕掛けが必要かというと、別になくても良いね。
そんなこんなで、でも少し冷静になって振り返ると、やっぱり印象に残ってるのは原菜乃華だな。出演作が続くから、観ていこ。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。