「セカンドチャンス」バチカンファイル 人類終末計画 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0セカンドチャンス

2025年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

 イエスキリストと同じように一般人がみんな復活したらどうなるのか?というネタをそのまま映画化したような内容。ただし、善行を積み重ね罪を一切犯してない人だけが復活できる。

 バチカン内部で秘密裏に行われ、その科学的根拠も明かさず、極めて宗教的な儀式のみで行う復活プロジェクト。5年も経てば相当多くの人間が復活してしまい、人口が溢れかえる世界になっていた。テーマはそこではなく、イスラム教徒が死んだ時家族がこっそりカトリックへ改宗させ復活させるとか、全世界の9割がキリスト教徒になったりする皮肉や、未だ認められないクローン人間ではないのか?という反対派も大勢いることが語られる。

 さらに、罪が無いかどうかを調べるため個人情報を提供しなければならないとか、その審査をするためのケルビム(智天使)の存在。後半に主人公スタンリー神父を助けるめに活躍するラットもその1人で、ハッキングの特技でバチカンとFBIの陰謀を解決しようとするのだ。

 罪のないはずの復活者が実は殺人犯だったり、ネット上の罪歴を削除している事実が浮かび上がる。そして、その教区の神父が自殺・・・これは陰謀か?!と考えても誰が得をするのかわからない。単にカトリックの信者を増やすためか?だとすれば、イースターの日の大虐殺計画は何のためなのかもわからないまま。ストーリーとしては中途半端。設定やPC上でのやり取りは今風で面白いけどね。やっぱりアルコールは悪魔・・・

kossy