結婚の報告のレビュー・感想・評価
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傑作の報告
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ワンシチュエーションコメディとして、傑作です。
複雑かつ緻密に絡み合う脚本と、それを自然に見せきる役者陣が本当に素晴らしい。
演者の顔立ちまで完璧にキャラにハマってた。
最初は「早く言えよ」ってだけの話なんです。
でも敦也が“いい人”が故に相手に合わせてしまい、下世話な話などでどんどん言い出せなくなる流れが秀逸。
女性店員さん含め、後ろで聞いてる人間のリアクションに同調してニヤニヤ。
“溜め”や“前フリ”が分かり易いから、逆に爆発への期待感で退屈を感じない。
2組の会話が合流し、また別の関わりが提示され、それが新たな広がりを見せ、再び元の話に繋がっていく。
多分、諸々整理してから見るとまた別の面白さがある。
台詞や表情だけでなく、間の取り方から背景、そして想像•連想される事柄などまで絡めてめちゃくちゃ笑えた。
槇島サイドはイイ話風にオチるのに対し、敦也サイドはあくまでコメディ。
でも最後に2人で歩くカットで友情もしっかり感じさせ、笑いだけに留まらない奥行きを感じさせてくれた。
ここが本作を“コント”ではなく“映画”にしている。
そして帰りにポスターを見て、「そういえば“この方”はポスターのためだけに呼んだの!?笑」と最後のオチ。
先日『英雄傳』で坂本浩一監督を阪元裕吾、坂元裕二に続く“第3のSAKAMOTO”認定したが、もう4人目が…
そろそろ覚えられなくなりそうです。笑
配給会社は早々にこの作品を引き上げてほしい。
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