ショウタイムセブンのレビュー・感想・評価
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鑑賞動機:予告5割、阿部寛4割、「Perfumeですっ」1割
ただしPerfume の使い方は疑問。あまりにもとってつけたように見えてしまって。これが「たちまち」か。途中で切るし。
『トゥルーマン・ショー』のエンディングがやりたかったのだろうか。まあ消費者としては書き終えて一週間も経てば次に何みようかなあ、となっていくわけだが。テレ東が入っているのねえ。確かに中盤まではハラハラドキドキしたし、刹那的には楽しいけど。
なんかみんな(不特定多数か特定少数かも不明なずるい表現)なんだかんだ言うけど、テレビ好きなんだなあ。もうすぐ公開の『セプテンバー5』とかさ。ハハハ。
「サスペンス好き」
“生放送”の緊迫感
阿部寛は特別好きな男優ではないけれど、彼の作品にはあまりハズレが無いのは事実。映画では久しぶり(調べたら2022年夏以来)だったので楽しみにしていた。
【物語】
折本眞之輔(阿部寛)はTV局のジャーナリスト。精力的取材と鋭い追求により数々のスクープを視聴者に提供し、人気番組「ショウタイム7」のメインキャスターに登り詰め、国民的ニュースキャスターとなる。しかし、あるとき「ショウタイム7」から降ろされ、今は地味なラジオ番組に出演していた。
ある日ラジオ番組の生放送中、聴取者と電話で話すコーナーで電話の相手がテーマと関係ない勝手なことをしゃべり出す。ついには都内の電力会社の発電所を爆破すると言い出すが、折本はいたずら電話だと軽くあしらうが、直後に外で爆発音が響き、窓から外を見ると発電所の方向に火柱が見えた。
折本は動揺するが、これは千載一遇のチャンスだと考え直す。犯人は必ずもう一度電話を掛けて来ると確信し、犯人との会話をTVで生放送すれば、とんでもない視聴率をとれることは確実で、自分が犯人と対峙すれば表舞台に返り咲けると考えたのだ。
折本の読み通り犯人から再度電話が掛り、折本は「ショウタイム7」プロデューサー・東海林剛史(吉田鋼太郎)に詰め寄り、生放送中のショウタイム7のスタジオに乗り込み、犯人との通話の独占生中継を実現する。狙い通りとほくそ笑む折本だったが、犯人はスタジオにも仕掛けてあった小爆発を起こし、折本を含む番組キャストとスタジオに招待されていた一般視聴者は人質になり、無理難題を要求する犯人を前に全員の命が危険に晒される。
【感想】
阿部寛主演作品はホンワカした柔らかい空気だったり、サスペンス調のピリピリした空気だったり、幅亜広いが、本作はこれまで観た中で一番ヒリヒリした。
本作の一番の“売り”はこの緊迫感の演出だろう。映画でありながらあたかも生放送を観せられているような感覚に陥った。画角的もTVの画面を見ているような映し方を多用して“生”感を巧みに出している。
「犯人に目的は何なのか?」が作品の最重要ポイントになるが、その謎を巡るストーリー展開も良かった。
役者については、
阿部寛については、今回は自信過剰で、打算的で、上から目線でものを言う“嫌な男”を演じている。調子に乗った折本が犯人に追い詰められて行くが、こんな嫌な男だからこそ観ていて面白い。こういう役も出来るというところに阿部寛の才を感じる。
吉田鋼太郎は偉そうで、調子が良くて、かつサラリーマン的保身が前面に出てる役、こういう役をやらせたらすごく上手い。
また、ここで名前を挙げるのは控えるけれど、犯人役も良かったかな。
ほとんど声しか出演せず、最後に一瞬だけ顔が映るのだけど、「彼だっか」とちょっと驚いた。 これから観る方は「犯人役は誰?」の推測も楽しんでみては?
結末部分で折本が“TV視聴者”とスタッフに投げかける言葉は、賛否ありそう。
作者はこの作品でそれも言いたいことだったのかも知れないが、俺は「このセリフ必要だったかな?」と思った。少し後味を悪くしただけだった。
それはともかく、“生放送”の緊迫感が本作の肝。
古い。大丈夫か?邦画。
緊迫した展開が面白い
まさにニュースではなくショータイム
かつて看板ニュース番組のキャスターを務めていた折本眞之輔(阿部寛)のラジオ番組に一本の電話がかかる。それは火力発電所の爆破予告だった。ただのいたずらだと思い通話を切るが、直後にテレビ局から見える火力発電所で爆発が起きる。
爆破犯との通話をニュース番組で生中継すれば視聴率が取れる、と番組プロデューサーの東海林(吉田鋼太郎)に持ちかけ、犯人とのやり取りの生中継が始まり――
本来なら警察に相談すべきところだが、かつてキャスターをしていた看板ニュース番組へと返り咲きたい折本や視聴率が稼げるという目論見からプロデューサーの東海林もこの危険な相手との対決に入れ込んでいく。
犯人との電話のやり取りの生中継はニュース番組と言うより、まさに視聴率重視のショータイム。
折本の言葉次第ではいつ次の爆破が起きるか分からない緊迫感がたまらない。
逆に言えば昨今のテレビ業界に対する痛烈な風刺とも言えるだろう。
ただメッセージ性ばかりにこだわると、見る者の興を削ぎかねない部分でもある。
最後の折本の発言は見る人によって賛否がわかれる気がする。
もはや現代のニュースは一つのショーなのかも知れない。
なんだろう?面白かったけど…
阿部ちゃーーーん
リメイクは筋が面白いから。改変してはいけない。
10年前に韓国で作られた傑作サスペンス「テロ,ライブ」のリメイクなのだが、テレビ局の内面・政府や特定企業との闇に迫る内容に大きくシフトしていて昨今局のコンプラガバナンスが注目を集める中でのタイムリーな公開となり興行成績は相当いくのだろう。冒頭こそオリジナルと全く同じ展開で進みラジオで阿部寛が着ている茶色のセーターまでそっくりなのだが、中盤以降の筋が大きく改変されていてちょっとげんなりかなりガッカリな終盤へと進む。脚本も手掛けた渡辺監督は予算も鑑みて原作で起きるショッキングエピソードを逆手に取るうまいアイデアを考えたつもりなのかも知れないがそれが全く心に響かず緊迫感は一気に失われてしまった。そもそも早々に登場する伏線が伏線になっておらず犯人をばらしてしまうありえなさ。吉田鋼太郎演じるプロデューサーの立ち位置も中途半端で不満、阿部ちゃんの後釜に座っている若手キャスターの糾弾も過剰演技で大不満。曖昧にしたエンディングもむなしい。
テレビの闇
いかにも韓流ドラマでした。
そしてフジテレビ問題と時を同じくしての公開。
「皆さんが信頼して見ているテレビって、裏で悪い事してるんですよ〜へぇー意外」
というインパクトが、フジテレビによって帳消しに(笑)
もっとゲスいテレビの闇がリアタイで起こっているからね。
追記
2/23にセプテンバー5を観て来ました。
テレビ局の内側が舞台で、テロ事件を扱っているという点で、こちらと類似が多い。
特ダネスクープのシチュエーションに色めき立つテレビマンが、最後に砂を噛むような思いを得る、その心理描写が矛盾無く描写されていて、さすがはアカデミー賞脚本賞ノミネートでした。
ショウタイムセブンの評価を下げざるを得なく、星を減らします。
公開がぶつかって気の毒です。
思うにショウタイムセブンは、エンタメと社会風刺を合盛りにして失敗している気がします。
謎解きフィクション華麗なるミステリーああ面白かった、か、現代社会の闇を浮き彫りにして問題提起する、か、どっちか一方に絞った方が良かった。
韓国映画のリメイクっていうのが残念。
この作品、結論から言えばただ一つ残念なのは2013年の大ヒット韓国映画「テロ,ライブ」をリメイクしたこと。こういう面白い脚本はどうして日本では書けないのだろうか。ツッコミどころは満載ですが、それを突っ込むと物語自体が成立しないのであえて言及しません。
っていうか、現実の世界のほうが正直もっと面白いのが残念ですね。例の10時間以上に及ぶ生記者会見の前に公開されていたらなぁとは思います。
キャスティングにも難ありかな?
生見愛瑠はとてもキャスターには見えないし、安藤玉恵もこんな大事件を仕切る警部には見えない。吉田鋼太郎もさも業界の敏腕プロデューサー風ではありますが、後半はちゃんとしたセリフ一つ言えていない。
ま、真犯人があの現場まで入ってこれたことが一番の・・・って、結局ツッコミ倒していますが(笑)
でもまぁ、98分間あっという間に過ぎたので面白かったのは確かです。
いかれテロ犯 VS いかれキャスター
サスペンスの盛り上げ方は面白かった
ライブ感たっぷり。一視聴者になった気分で、緊迫したせめぎ合いを味わえるものの、その反面ツッコミどころ満載です。
韓国映画「テロ、ライブ」(2013年)をリメイク。阿部寛が主演を務め、テレビの生放送中に爆弾犯との命がけの交渉に挑むキャスターの姿をリアルタイム進行で描く極限まで引き上げられた緊迫感と共に進行するノンストップサスペンス。「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の渡辺一貴が監督を務め、オリジナル展開を盛り込みながら緊張感たっぷりに活写します。
●ストーリー
国民的ニュース番組NJB『ショウタイム7』で人気キャスターだった折本眞之輔(阿部寛)は、3ヶ月前に番組を降板。今では左遷され、NJB系列のラジオ局で『トピック・トピック』のパーソナリティを務めていました。
ある日の午後7時。番組生放送中に、“うすばかげろう”という人物(錦戸亮)から電話がかかってきます。彼は「大和電力の火力発電所に爆弾を仕掛けた」と話すのです。折本は嘘だと思って軽くあしらい、番組で音楽がかかっている最中に、「爆発、本当にできるならやってみろ」と挑発して電話を切ります。その後、本当に近くにある火力発電所が爆発。犯人からまた電話がかかってきます。本物のテロ犯だと確信した折本は、自分が出演していたショウタイム7に復帰できるチャンスだと考えます。そしてプロデューサーの東海林剛史(吉田鋼太郎)にテロ犯とのやり取りの独占スクープを放送しようと持ちかけるのです。ショウタイム7の生放送で折本が犯人から要求を引き出そうと試みます。しかしそのスタジオにも、すでにどこかに爆弾が設置されていたのです。犯人は試しに突然スタジオの備品を爆破してみせ、スタジオにいるみんなが人質になったと脅迫を仕掛けてくるのです。自身のすべての発言が生死を分ける極限状態に追い込まれた折本の姿は、リアルタイムで国民に拡散されていきます。
折本が犯人との交渉を進めるうちに、政府の闇が徐々に明らかになっていきます。犯人の父親が巻き込まれた事故を、現・総理大臣の水橋孝蔵(佐野史郎)が過去に隠蔽したこと。それが許せない犯人は、スタジオに電力会社の社長や総理大臣を呼び出すように命じます。折本は、総理大臣を呼び出すために電話をするも、適当に受け流されてしまいます。テレビ局の局員たちは内心、総理大臣を呼び出すのは不可能だと感じながらも、犯人をごまかし、時間を引き伸ばしていきます。
犯人が明かす事情などから徐々に犯人の正体が見えてきます。駆けつけた警察によって、犯人が“シゲフジ”という名前であることが明らかになるのです。シゲフジの高校時代の恩師だという人物・城大作(平田満)がスタジオに現れ、交渉をはじめものの、城はシゲフジを蔑み、煽ってしまいます。キレたシゲフジは、仕掛けた爆弾を作動させ、城は血を流し、倒れてしまいます。さらにシゲフジは、スタジオにも爆弾を仕掛けたと脅迫。スタジオ内部の閉鎖を命じます。スタッフ・観覧一般客は、人質状態に陥ってしまうのです。
そんな時、爆発現場となった火力発電所近くで動きでてきます。警察がシゲフジが潜伏していたとされるマンションの一室に潜入しますが、そこにシゲフジの姿はありませんでした。そして、スタジオに仕掛けられた爆弾のカウントダウンが一際大きくなっていきます。スタジオごと爆発させられると感じ、誰しも逃げ出そうとしますが、折本だけは逃げ出さそうとしませんでした。折本はなぜ逃げなかったのでしょうか?
●解説
まずはサスペンスとして、劇中はライブ感たっぷで、一視聴者になった気分で緊迫したせめぎ合いを味わえるものの、その反面ツッコミどころ満載です。
例えばセキュリティが超万全なはずのテレビ局や火力発電所に爆弾を仕掛けられること自体が現実離れしている。特にスタッフが行き来するスタジオの中で、気がつかれずに部外者が爆発物を仕込むなんて考えられません。NHK出身の渡辺監督なら、もっとディテールを実際に近づけて演出できたはずです。
火力発電所の爆破だって、現場スタッフが120人残っていると報道されていました。発電の一機が崩壊するほどの大爆発が起こっているとしたら、当然犠牲者も多々出ていたはずです。それなのにストーリーは爆破テロの犯人を、過去の事故を隠蔽されてしまった被害者として演出しようとするのです。犯人にどんな事情があれ、無差別殺人を行ったのなら、もっと断罪されるべきです。
さらに3カ月前のアブシル薬害事件で上から隠蔽を命じられ、報道に関する正義を完全に見失ったこともあって降板したという折本の過去も、充分な説明になっていませんでした。
そして最大のツッコミどころは、結末を曖昧にしてしまったことです。無差別テロに加えて、スタジオ立てこもりという大事件なのに、テレビはその続報を断ち切って、英国の地下鉄爆破という世界を揺るがす大事件発生にスイッチしてしまうのです。そして何事もなかったように、歌番組に代わり、Perfumeが画面でパフォーマンスを披露しています。
テレビの扱いなんて所詮そういう風に、今起こっていることを掘り下げるのではなく、常に刺激の強いものに、情報を使い捨てていくものかもしれません。
しかし、本作にとってそれは別な話です。やっぱりきちんとオチをつけてほしかったです。
ところで本作で気になるのが、スタジオ内で人物に仕掛けられた爆弾が、みんな線香花火のようなちゃちい爆破にしてしまっていることです。キャスターの結城千晴(生見愛瑠)なんて、爆破して気絶するものの、すぐ意識を取り戻して折本にいちゃもんつけていました。これ本来は、元の韓国映画『テロ・ライブ』では、血まみれになって退場しているのです。
いちゃもんつけさせるためだけに爆破規模をすぐ復帰できるほどのちゃちい爆破にしてしまったとしても、彼女の存在自体が生見愛瑠を投入するほどの必要性があったのかどうか疑問です。
●主演、阿部寛について
そんなツッコミに負けず、終始作品に息をのむような緊迫感を与えているのが、阿部寛の熱演です。実は彼がキャスター役を演じるのは初めてで、まるで舞台の上に立っているような生々しい緊張感があったそうです。非常に繊細で難しい役どころに加えて、複数のカメラで長回しを行うことが多く、一瞬たりとも気の抜けないシーンを演じ抜きました。そのため、台本を完全に自分の中に落とし込み、瞬間瞬間の感情やライブ感を最大限に引き出すことが阿部寛とって大きな挑戦だったことでしょう。
とにかく気迫のこもった演技を堪能できます。
●感想
サスペンスで大事なことは、動きを映像で見せることです。しかし本作では、そのほとんどを折本と犯人の会話に、時々現場レポートを入れて進行させています。その結果、場面のほとんどがスタジオの中に集中し、変化の乏しいものになってしまったのです。
本作の発端となる6年前に大和電力の増設工事で死者が出た件など、重要シーンは台詞で語らせるのでなく、実際に映像にして見せるべきだと思います。そうすることでサスペンスとして、説得力が強まったことでしょう。
すごい投票数です
阿部寛を見るための映画
予告編で興味を持ち鑑賞。
生放送の現場の雰囲気が感じられる導入部が良かった。
予告編で爆破テロやテレビスタジオの仕掛け、遠隔から監視しているで
あろう犯人像が描かれていた。物語が進むにつれてそれらの「誰が
どうやって?」ということが明らかになっていくのを期待したが
想像で補うしかなくちょっと現実味が欠けた。
テレビスタジオに仕掛けができる人物なんて限られるし、怪しまれずに
実行できるかどうかとなるとかなり疑問。爆弾を仕掛けたという話を
鵜吞みにするだけで話が進行するのももやっとする。
現実味を考えずにほぼ密室の状況で繰り広げられる”劇”として見れば
よいのか?
国家規模のスキャンダルを暴くという大風呂敷を広げた割に、
途中で話の焦点がずれて小さくまとめたのも残念。
とは言え緊張感を持続させるエンタメ作品で、ほぼ出ずっぱりの
阿部寛が演じる元キャスターの話しっぷりや交渉術、ピンチを
チャンスに変えてしまうような手腕などが見どころだった。
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