ショウタイムセブンのレビュー・感想・評価
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テレビの闇
いかにも韓流ドラマでした。
そしてフジテレビ問題と時を同じくしての公開。
「皆さんが信頼して見ているテレビって、裏で悪い事してるんですよ〜へぇー意外」
というインパクトが、フジテレビによって帳消しに(笑)
もっとゲスいテレビの闇がリアタイで起こっているからね。
追記
2/23にセプテンバー5を観て来ました。
テレビ局の内側が舞台で、テロ事件を扱っているという点で、こちらと類似が多い。
特ダネスクープのシチュエーションに色めき立つテレビマンが、最後に砂を噛むような思いを得る、その心理描写が矛盾無く描写されていて、さすがはアカデミー賞脚本賞ノミネートでした。
ショウタイムセブンの評価を下げざるを得なく、星を減らします。
公開がぶつかって気の毒です。
思うにショウタイムセブンは、エンタメと社会風刺を合盛りにして失敗している気がします。
謎解きフィクション華麗なるミステリーああ面白かった、か、現代社会の闇を浮き彫りにして問題提起する、か、どっちか一方に絞った方が良かった。
韓国映画のリメイクっていうのが残念。
この作品、結論から言えばただ一つ残念なのは2013年の大ヒット韓国映画「テロ,ライブ」をリメイクしたこと。こういう面白い脚本はどうして日本では書けないのだろうか。ツッコミどころは満載ですが、それを突っ込むと物語自体が成立しないのであえて言及しません。
っていうか、現実の世界のほうが正直もっと面白いのが残念ですね。例の10時間以上に及ぶ生記者会見の前に公開されていたらなぁとは思います。
キャスティングにも難ありかな?
生見愛瑠はとてもキャスターには見えないし、安藤玉恵もこんな大事件を仕切る警部には見えない。吉田鋼太郎もさも業界の敏腕プロデューサー風ではありますが、後半はちゃんとしたセリフ一つ言えていない。
ま、真犯人があの現場まで入ってこれたことが一番の・・・って、結局ツッコミ倒していますが(笑)
でもまぁ、98分間あっという間に過ぎたので面白かったのは確かです。
いかれテロ犯 VS いかれキャスター
サスペンスの盛り上げ方は面白かった
ライブ感たっぷり。一視聴者になった気分で、緊迫したせめぎ合いを味わえるものの、その反面ツッコミどころ満載です。
韓国映画「テロ、ライブ」(2013年)をリメイク。阿部寛が主演を務め、テレビの生放送中に爆弾犯との命がけの交渉に挑むキャスターの姿をリアルタイム進行で描く極限まで引き上げられた緊迫感と共に進行するノンストップサスペンス。「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の渡辺一貴が監督を務め、オリジナル展開を盛り込みながら緊張感たっぷりに活写します。
●ストーリー
国民的ニュース番組NJB『ショウタイム7』で人気キャスターだった折本眞之輔(阿部寛)は、3ヶ月前に番組を降板。今では左遷され、NJB系列のラジオ局で『トピック・トピック』のパーソナリティを務めていました。
ある日の午後7時。番組生放送中に、“うすばかげろう”という人物(錦戸亮)から電話がかかってきます。彼は「大和電力の火力発電所に爆弾を仕掛けた」と話すのです。折本は嘘だと思って軽くあしらい、番組で音楽がかかっている最中に、「爆発、本当にできるならやってみろ」と挑発して電話を切ります。その後、本当に近くにある火力発電所が爆発。犯人からまた電話がかかってきます。本物のテロ犯だと確信した折本は、自分が出演していたショウタイム7に復帰できるチャンスだと考えます。そしてプロデューサーの東海林剛史(吉田鋼太郎)にテロ犯とのやり取りの独占スクープを放送しようと持ちかけるのです。ショウタイム7の生放送で折本が犯人から要求を引き出そうと試みます。しかしそのスタジオにも、すでにどこかに爆弾が設置されていたのです。犯人は試しに突然スタジオの備品を爆破してみせ、スタジオにいるみんなが人質になったと脅迫を仕掛けてくるのです。自身のすべての発言が生死を分ける極限状態に追い込まれた折本の姿は、リアルタイムで国民に拡散されていきます。
折本が犯人との交渉を進めるうちに、政府の闇が徐々に明らかになっていきます。犯人の父親が巻き込まれた事故を、現・総理大臣の水橋孝蔵(佐野史郎)が過去に隠蔽したこと。それが許せない犯人は、スタジオに電力会社の社長や総理大臣を呼び出すように命じます。折本は、総理大臣を呼び出すために電話をするも、適当に受け流されてしまいます。テレビ局の局員たちは内心、総理大臣を呼び出すのは不可能だと感じながらも、犯人をごまかし、時間を引き伸ばしていきます。
犯人が明かす事情などから徐々に犯人の正体が見えてきます。駆けつけた警察によって、犯人が“シゲフジ”という名前であることが明らかになるのです。シゲフジの高校時代の恩師だという人物・城大作(平田満)がスタジオに現れ、交渉をはじめものの、城はシゲフジを蔑み、煽ってしまいます。キレたシゲフジは、仕掛けた爆弾を作動させ、城は血を流し、倒れてしまいます。さらにシゲフジは、スタジオにも爆弾を仕掛けたと脅迫。スタジオ内部の閉鎖を命じます。スタッフ・観覧一般客は、人質状態に陥ってしまうのです。
そんな時、爆発現場となった火力発電所近くで動きでてきます。警察がシゲフジが潜伏していたとされるマンションの一室に潜入しますが、そこにシゲフジの姿はありませんでした。そして、スタジオに仕掛けられた爆弾のカウントダウンが一際大きくなっていきます。スタジオごと爆発させられると感じ、誰しも逃げ出そうとしますが、折本だけは逃げ出さそうとしませんでした。折本はなぜ逃げなかったのでしょうか?
●解説
まずはサスペンスとして、劇中はライブ感たっぷで、一視聴者になった気分で緊迫したせめぎ合いを味わえるものの、その反面ツッコミどころ満載です。
例えばセキュリティが超万全なはずのテレビ局や火力発電所に爆弾を仕掛けられること自体が現実離れしている。特にスタッフが行き来するスタジオの中で、気がつかれずに部外者が爆発物を仕込むなんて考えられません。NHK出身の渡辺監督なら、もっとディテールを実際に近づけて演出できたはずです。
火力発電所の爆破だって、現場スタッフが120人残っていると報道されていました。発電の一機が崩壊するほどの大爆発が起こっているとしたら、当然犠牲者も多々出ていたはずです。それなのにストーリーは爆破テロの犯人を、過去の事故を隠蔽されてしまった被害者として演出しようとするのです。犯人にどんな事情があれ、無差別殺人を行ったのなら、もっと断罪されるべきです。
さらに3カ月前のアブシル薬害事件で上から隠蔽を命じられ、報道に関する正義を完全に見失ったこともあって降板したという折本の過去も、充分な説明になっていませんでした。
そして最大のツッコミどころは、結末を曖昧にしてしまったことです。無差別テロに加えて、スタジオ立てこもりという大事件なのに、テレビはその続報を断ち切って、英国の地下鉄爆破という世界を揺るがす大事件発生にスイッチしてしまうのです。そして何事もなかったように、歌番組に代わり、Perfumeが画面でパフォーマンスを披露しています。
テレビの扱いなんて所詮そういう風に、今起こっていることを掘り下げるのではなく、常に刺激の強いものに、情報を使い捨てていくものかもしれません。
しかし、本作にとってそれは別な話です。やっぱりきちんとオチをつけてほしかったです。
ところで本作で気になるのが、スタジオ内で人物に仕掛けられた爆弾が、みんな線香花火のようなちゃちい爆破にしてしまっていることです。キャスターの結城千晴(生見愛瑠)なんて、爆破して気絶するものの、すぐ意識を取り戻して折本にいちゃもんつけていました。これ本来は、元の韓国映画『テロ・ライブ』では、血まみれになって退場しているのです。
いちゃもんつけさせるためだけに爆破規模をすぐ復帰できるほどのちゃちい爆破にしてしまったとしても、彼女の存在自体が生見愛瑠を投入するほどの必要性があったのかどうか疑問です。
●主演、阿部寛について
そんなツッコミに負けず、終始作品に息をのむような緊迫感を与えているのが、阿部寛の熱演です。実は彼がキャスター役を演じるのは初めてで、まるで舞台の上に立っているような生々しい緊張感があったそうです。非常に繊細で難しい役どころに加えて、複数のカメラで長回しを行うことが多く、一瞬たりとも気の抜けないシーンを演じ抜きました。そのため、台本を完全に自分の中に落とし込み、瞬間瞬間の感情やライブ感を最大限に引き出すことが阿部寛とって大きな挑戦だったことでしょう。
とにかく気迫のこもった演技を堪能できます。
●感想
サスペンスで大事なことは、動きを映像で見せることです。しかし本作では、そのほとんどを折本と犯人の会話に、時々現場レポートを入れて進行させています。その結果、場面のほとんどがスタジオの中に集中し、変化の乏しいものになってしまったのです。
本作の発端となる6年前に大和電力の増設工事で死者が出た件など、重要シーンは台詞で語らせるのでなく、実際に映像にして見せるべきだと思います。そうすることでサスペンスとして、説得力が強まったことでしょう。
すごい投票数です
阿部寛を見るための映画
予告編で興味を持ち鑑賞。
生放送の現場の雰囲気が感じられる導入部が良かった。
予告編で爆破テロやテレビスタジオの仕掛け、遠隔から監視しているで
あろう犯人像が描かれていた。物語が進むにつれてそれらの「誰が
どうやって?」ということが明らかになっていくのを期待したが
想像で補うしかなくちょっと現実味が欠けた。
テレビスタジオに仕掛けができる人物なんて限られるし、怪しまれずに
実行できるかどうかとなるとかなり疑問。爆弾を仕掛けたという話を
鵜吞みにするだけで話が進行するのももやっとする。
現実味を考えずにほぼ密室の状況で繰り広げられる”劇”として見れば
よいのか?
国家規模のスキャンダルを暴くという大風呂敷を広げた割に、
途中で話の焦点がずれて小さくまとめたのも残念。
とは言え緊張感を持続させるエンタメ作品で、ほぼ出ずっぱりの
阿部寛が演じる元キャスターの話しっぷりや交渉術、ピンチを
チャンスに変えてしまうような手腕などが見どころだった。
悪くはなかったけど韓国版&フジ10時間生テロライブと比べてしまうと
この映画自体は面白かったです。緊迫感の途切れない映像、画面を邪魔しない音楽の使い方の上手さ、密室劇を1人で乗り切った阿部寛のチカラ技。素晴らしかったと思います。
が、いかんせん韓国版オリジナル・テロライブには遠く及ばず、そしてフジTV10時間生テロライブの後ではどうにも分が悪い。
鑑賞前に韓国版テロライブを見て予習してたのですが序盤はほぼ忠実なリメイク。が、途中からあれ?スケールがちっちゃくなってる。(向こうは本気で放送局ビルごとぶっ飛ばしましたからね)
ただ、韓国版はラストがあまりにも絶望的なので、これをこのまま日本でやるわけにはいかないだろうなって言う気持ちもわかります。なので、こじんまりとまとめてしまった感は拭えないかな。
最後阿部寛の「とっても楽しかった!」うん、わかる。めるるの「なんなのこれ?たかがテレビじゃん」その通り。エンドロールのパフュームの歌もぴったりハマってました。でも途中で映像消して欲しくなかったな。
小娘キャスターと同意見(笑)。
阿部寛さんは好きな俳優で、主人公してる作品はついつい観ちゃいます。その存在感たるや凄まじく、背中で語れる稀有な俳優と思います。
しかし、今回彼が演じた主人公は初手から共感の軸から外れてしまう様な無謀な振る舞いばかりで、彼の存在感がむしろ悪目立ちして仇にさえなっているんじゃないかと思えるほどでした。
テロリストも感情の沸点が低いだけの支離滅裂の逆恨み野郎で見苦しいことこの上ありませんでした。
「最初からいまいち共感できない主人公×単に沸点低いテロリスト」では、結果、緊迫感がまるで生じなかったですね。
監督さんは暴走する狂気、そして狂気を狂気が制する・・・みたいなノリのシナリオを描こうとしていたのかもしれませんが、全体的に演出が中途半端でインパクトがなく、劇中で小娘キャスターがつぶやいていたことが、まんま鑑賞者・・・というより傍観者の私の感想になってしまいました。
では。
正義の立場の高揚感はやはり気持ち悪い
セカオワの曲で、「説教するってぶっちゃけ快楽」という歌詞があったが、上から目線で正しい(と思っている)ことをしてると人は気分が高揚しがちだと思う。不祥事を追及している記者や、あり得ないミスをした部下を説教する上司なんかはそんな高揚感を覚えている気がする(後者はパワハラを警戒して数は減っているかもしれないけど)。マスコミの人間がくだらない質問を投げかけている様を見ると本当にゲンナリする。あんなの「知る権利」を振りかざした自己満足でしかない。本作を観るとそんなことを思ってしまう。
本作のオリジナルは未視聴。予告編の雰囲気だけで観ることを決めた映画だ。序盤の展開はなかなか緊迫感があっていい。ただのイタズラだと思った電話が、本当にテロの犯人からの電話だったという流れはいい。ラジオ番組からテレビのニュース番組へと生放送の場が移っていくのも局内の混乱を感じてなかなか面白い。
ただ、あれだけの爆発を起こす爆弾を、どうやって発電所に持ち込んで仕掛けたのかは描かれない。後々説明があるのかと思ったが全くなかった。実は一番大変なミッションなのに。さらにはテレビ局の中に爆弾を仕掛けるのも、あの人ができるのか?と思ってしまう。スタジオ内の爆弾も誰がどの爆弾を身につけるのか把握できないのでは?と。そこらへんのどうやって?を解決させずに、なぜ?がメインの話になってしまった。かなり強引に。ところが、そのなぜの部分もスッキリしなかったのだから困ってしまう。結果、犯罪としてかなり杜撰なものに感じてしまう。犯人は何がしたいんだよ!?と。
そして最後もなかなか厄介だ。報道とそれを観る視聴者の姿勢を問う内容にしたかったのかもしれないが、あの説教臭さでは伝わらない。あいつのイカれた行動はなんら心に響かないものだった。生見愛瑠と井川遥が放ったセリフに観ている側の思いが代弁されていたんじゃないか。命をかけてあんな高揚感を味わいたいと思う人間がマスコミにたくさんいるとしたら空恐ろしい。
こうなるとオリジナルはどうなったのかが気になる。韓国映画なら、あんな説教臭くしないんじゃないかと。逆に韓国映画だからこそ説教臭くするかもしれない。これは気になって仕方がない。これはもう観るしかないな。そういう意味でオリジナルへの宣伝効果は一定ある映画だったかもしれない。
気になった
生放送
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