ショウタイムセブンのレビュー・感想・評価
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後半、サスペンス劇場
夫が阿部寛さんのファンなので、観に行きました。結論、映画は主演俳優で選んではいけない。
オリジナルかリメイクなのか?リメイクなら劇場で観るのは辞めておこう。監督と脚本は誰なのか?映画の実績がある方なのか?皆さんのレビューを読んで参考にしよう。タイトル通り、犯人が登場してからサスペンス劇場のような独白や説明セリフが続き、飽きて帰りたくなりました。
頭のいい中学生が脚本を書いた感じ。
最初から最後まで「ドラマティック」に話が進みます。
爆弾を仕掛けた犯人と交渉する話なんで、サスペンス要素はばっちりです。
が。
ほぼ全場面で「ありえない」ことのオンパレード。
5回ほど笑ってしまいました。
とにかく気になってしまったのは、戦隊病とでも言えばいいのか、とにかく主な人物が会話していると他の人はそれが終わるまで何もしないんですよね。
なんとかレンジャーが自己紹介中、悪者たちがおとなしく待っているってヤツです。
主要登場人物以外はまったく意思を持たない単なる書き割になっていて、それがリアリティを完全に破壊しています。
阿部ちゃんや竜星くんが熱演すればするほどその差が開いて、悪影響になっている。
生見愛瑠って人はなんかのCMでよく見るけど、個の破壊力はすごいわ。
まあもともと壊れてるから「ぶちこわし」にはならないけど。
阿部ちゃんて役にめぐまれないなあ。
オールドメディア
テレビ局に限らずこんなもんかなと思う。
その本音を阿部寛がある程度的確に演じていて見応えがあった。
但し、そのツッコミ具合は甘いと言わざるを得ず、
過去に大失態を演じても偉そうに国会議員になっている現実の方がよほど闇深い。
事実は映画より遥かに奇なりだ。
それでもラストの阿部寛の態度はオールドメディアの不遜さをよく示しているし、
女子アナの脳天気さにも納得だった。
犯人の方の詰めも甘いと感じた。
動機自体がこれほどの事件を起こす必然性に疑問が残るし、
スタジオ内でのできごとが論理的に説明されていない。
被害者にそれほど感情移入できなかったので、
作品自体に深みが感じられなかったのは否めない。
社会的に抹殺されればそれで良いというのはあまりに冷静だ。
そんな人間が発電所の爆発まで画策する?
上記のように引っかかりはあったが、
偶然とは言え時宜を得たテーマで阿部寛の熱演には満足。
本物の報道番組を見ているような錯覚に陥る作品。 本年度ベスト級。
特にファンというわけではないけど、阿部寛さんの迫真の演技に圧倒された!
実際にニュースキャスターを務めても遜色ないほどのリアル感(笑)
女性アナウンサー役の生見愛瑠(めるる)さんも役柄にハマって好感度アップ!
人気ニュース番組から降板させられ、ラジオのパーソナリティを務める折本。
番組中、視聴者からの電話で火力発電所の爆破予告があり実際に爆発。
犯人からの要求をニュース番組で独占放送するストーリー。
当初は、折本がニュース番組に復帰するための自作自演ではないかと予想したけど、全くの的外れだった(笑)
犯人の目的は明らかになるものの、その後、折本自身にも新たな要求が突きつけられ、全く予想外の展開となる感じ。
全ての謎が解き明かされた時の、見事なまでの伏線回収が面白かった。
あれほど衝撃的な事件も、最終的には数多くのニュースの一つとして埋もれていく感じが印象的。
そんなラストシーンに、報道のあり方について深く考えさせられた。
鑑賞中、自分も世論調査のテレビのリモコンを押したくなったほど、没入感のある映画でした( ´∀`)
ツッコミどころ満載なれど阿部ちゃんのニヤリで相殺
韓国版オリジナルも観たが、日本版はテロ被害や登場人物の運命など色んな意味で「ゆるふわ感」が漂う。あちらは自分達に非難が向かないためなら人命も厭わない国家への無力感、こちらはどんな一大事もすぐに次の話題に取って代わられる無常感みたいにテーマも若干異なる気が。政情の安定度が映画の設定にも出るのかなぁ。
ゆるふわのためどうしても各所にツッコミどころが出てしまうが、それを全て覆すほど阿部寛の「さあここで恒例の視聴者投票です!」の時に見せるニヤリ顔がたまらなく良い。テレビマンの真骨頂というか、命の危機さえもエンタメに持っていく性をあの笑顔のみで見せる名演技。しびれますねー。
どうでも良いが公安の敏腕刑事安藤玉恵がどう見てもパートの面接を受けに来た主婦にしか見えなかった。これも最後に装置を奪われる間抜けさを予見させる伏線なのか?
現実味が不足
韓国版オリジナル未鑑賞ですがかなり内容が改変されているようですね
改変された日本版はテレビ局、政治家、大企業がグルになった事故の揉み消し
題材としては少し前に世間を賑わした「エルピス」と同じ設定
しかしエルピスのあまりにもリアルな社会の裏側の絶大な力の恐怖を味わった後では非常に軽く、展開や設定にかなり現実味が薄いのが残念
捻りすぎて内容がぼんやりしちゃったね
ラジオ局から始まる物語で阿部パーソナリティが突如スタジオ現場を放棄して出ていってしまう段階で、え?いいの?から始まるゆるさ
声だけの犯人から感じる恐怖も絶対的に不足しているので恐怖もゆるぼんやり感増し増し
途中からゆるい感じで不自然にテレビ局のニュースに現場が移動してそこにも爆弾仕込まれてる
阿部ちゃんがニュース現場に移動するの見越したエスパーが犯人なのかな?って思わせる謎展開
何をしたら爆発するのか?という大事な設定も説明不足
「スタジオから出たら爆発させる」という設定を急に台詞で言われるだけだとね
扉を開けたら爆発ってことかな?
どこから監視してるの?防犯カメラ?
監視カメラを乗っ取ったの?
せめてビル全体を乗っ取るハイテクな犯人の様子くらいは見せてくれないと犯人エスパーになっちゃうよ
なんて思ってみてると
いとも簡単に設定を壊して難なく昔の知人が入ってくる段階でもう完全に爆発の恐怖が薄まってしまった、、、
「扉をあけたな!」って犯人が言うんだけど、扉にセンサー付けてたの?いつ?
どの瞬間から出入り禁止になった?
この辺りから緊張感が壊れてしまいました
その後知人がテレビ放送中?なのかもよくわからない状態でキレだすのも不自然すぎるし
爆発で死んだ場面をまんま放映してる設定なのに、人が死んで困ったスタッフが「CMだ!」ってスポンサーの会社名流してる段階でリアリティがぶち壊れました
ここは「不適切な映像が流れました」のピーーー音でしょ
人が死んだ後に流したらスポンサー激怒案件確定
そして一番肝心な違和感
現代の日本があのまま放送続ける訳がないって思ってしまったよ
放送止めたら爆発させるぞ感もなかったからね
題材をテレビ局の悪事に設定するのは面白いと思うけど、いかんせん色々ツメが甘かった
がんばれ渡辺監督!岸辺露伴は大好きだから応援してるよ!周りの意見を聞かずにはおられない環境で仕事したんだろうなって思ってるよ
オマケ・阿部ちゃんがアナウンサーなのに滑舌の悪さが終始気になって仕方なかった
鑑賞動機:予告5割、阿部寛4割、「Perfumeですっ」1割
ただしPerfume の使い方は疑問。あまりにもとってつけたように見えてしまって。これが「たちまち」か。途中で切るし。
『トゥルーマン・ショー』のエンディングがやりたかったのだろうか。まあ消費者としては書き終えて一週間も経てば次に何みようかなあ、となっていくわけだが。テレ東が入っているのねえ。確かに中盤まではハラハラドキドキしたし、刹那的には楽しいけど。
なんかみんな(不特定多数か特定少数かも不明なずるい表現)なんだかんだ言うけど、テレビ好きなんだなあ。もうすぐ公開の『セプテンバー5』とかさ。ハハハ。
「サスペンス好き」
“生放送”の緊迫感
阿部寛は特別好きな男優ではないけれど、彼の作品にはあまりハズレが無いのは事実。映画では久しぶり(調べたら2022年夏以来)だったので楽しみにしていた。
【物語】
折本眞之輔(阿部寛)はTV局のジャーナリスト。精力的取材と鋭い追求により数々のスクープを視聴者に提供し、人気番組「ショウタイム7」のメインキャスターに登り詰め、国民的ニュースキャスターとなる。しかし、あるとき「ショウタイム7」から降ろされ、今は地味なラジオ番組に出演していた。
ある日ラジオ番組の生放送中、聴取者と電話で話すコーナーで電話の相手がテーマと関係ない勝手なことをしゃべり出す。ついには都内の電力会社の発電所を爆破すると言い出すが、折本はいたずら電話だと軽くあしらうが、直後に外で爆発音が響き、窓から外を見ると発電所の方向に火柱が見えた。
折本は動揺するが、これは千載一遇のチャンスだと考え直す。犯人は必ずもう一度電話を掛けて来ると確信し、犯人との会話をTVで生放送すれば、とんでもない視聴率をとれることは確実で、自分が犯人と対峙すれば表舞台に返り咲けると考えたのだ。
折本の読み通り犯人から再度電話が掛り、折本は「ショウタイム7」プロデューサー・東海林剛史(吉田鋼太郎)に詰め寄り、生放送中のショウタイム7のスタジオに乗り込み、犯人との通話の独占生中継を実現する。狙い通りとほくそ笑む折本だったが、犯人はスタジオにも仕掛けてあった小爆発を起こし、折本を含む番組キャストとスタジオに招待されていた一般視聴者は人質になり、無理難題を要求する犯人を前に全員の命が危険に晒される。
【感想】
阿部寛主演作品はホンワカした柔らかい空気だったり、サスペンス調のピリピリした空気だったり、幅亜広いが、本作はこれまで観た中で一番ヒリヒリした。
本作の一番の“売り”はこの緊迫感の演出だろう。映画でありながらあたかも生放送を観せられているような感覚に陥った。画角的もTVの画面を見ているような映し方を多用して“生”感を巧みに出している。
「犯人に目的は何なのか?」が作品の最重要ポイントになるが、その謎を巡るストーリー展開も良かった。
役者については、
阿部寛については、今回は自信過剰で、打算的で、上から目線でものを言う“嫌な男”を演じている。調子に乗った折本が犯人に追い詰められて行くが、こんな嫌な男だからこそ観ていて面白い。こういう役も出来るというところに阿部寛の才を感じる。
吉田鋼太郎は偉そうで、調子が良くて、かつサラリーマン的保身が前面に出てる役、こういう役をやらせたらすごく上手い。
また、ここで名前を挙げるのは控えるけれど、犯人役も良かったかな。
ほとんど声しか出演せず、最後に一瞬だけ顔が映るのだけど、「彼だっか」とちょっと驚いた。 これから観る方は「犯人役は誰?」の推測も楽しんでみては?
結末部分で折本が“TV視聴者”とスタッフに投げかける言葉は、賛否ありそう。
作者はこの作品でそれも言いたいことだったのかも知れないが、俺は「このセリフ必要だったかな?」と思った。少し後味を悪くしただけだった。
それはともかく、“生放送”の緊迫感が本作の肝。
古い。大丈夫か?邦画。
緊迫した展開が面白い
まさにニュースではなくショータイム
かつて看板ニュース番組のキャスターを務めていた折本眞之輔(阿部寛)のラジオ番組に一本の電話がかかる。それは火力発電所の爆破予告だった。ただのいたずらだと思い通話を切るが、直後にテレビ局から見える火力発電所で爆発が起きる。
爆破犯との通話をニュース番組で生中継すれば視聴率が取れる、と番組プロデューサーの東海林(吉田鋼太郎)に持ちかけ、犯人とのやり取りの生中継が始まり――
本来なら警察に相談すべきところだが、かつてキャスターをしていた看板ニュース番組へと返り咲きたい折本や視聴率が稼げるという目論見からプロデューサーの東海林もこの危険な相手との対決に入れ込んでいく。
犯人との電話のやり取りの生中継はニュース番組と言うより、まさに視聴率重視のショータイム。
折本の言葉次第ではいつ次の爆破が起きるか分からない緊迫感がたまらない。
逆に言えば昨今のテレビ業界に対する痛烈な風刺とも言えるだろう。
ただメッセージ性ばかりにこだわると、見る者の興を削ぎかねない部分でもある。
最後の折本の発言は見る人によって賛否がわかれる気がする。
もはや現代のニュースは一つのショーなのかも知れない。
なんだろう?面白かったけど…
阿部ちゃーーーん
リメイクは筋が面白いから。改変してはいけない。
10年前に韓国で作られた傑作サスペンス「テロ,ライブ」のリメイクなのだが、テレビ局の内面・政府や特定企業との闇に迫る内容に大きくシフトしていて昨今局のコンプラガバナンスが注目を集める中でのタイムリーな公開となり興行成績は相当いくのだろう。冒頭こそオリジナルと全く同じ展開で進みラジオで阿部寛が着ている茶色のセーターまでそっくりなのだが、中盤以降の筋が大きく改変されていてちょっとげんなりかなりガッカリな終盤へと進む。脚本も手掛けた渡辺監督は予算も鑑みて原作で起きるショッキングエピソードを逆手に取るうまいアイデアを考えたつもりなのかも知れないがそれが全く心に響かず緊迫感は一気に失われてしまった。そもそも早々に登場する伏線が伏線になっておらず犯人をばらしてしまうありえなさ。吉田鋼太郎演じるプロデューサーの立ち位置も中途半端で不満、阿部ちゃんの後釜に座っている若手キャスターの糾弾も過剰演技で大不満。曖昧にしたエンディングもむなしい。
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