ショウタイムセブンのレビュー・感想・評価
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沢山喋る阿部寛が新鮮
下地無しで時間調整の為に見ました。
阿部寛と言えば顔演技、喋りは独特の声のせいか伝わり辛い。(私的な考えです。)故にラジオDJとかアナウンサー役なのがとても意外でした。爆弾仕掛けてドッカンドッカンとやらかし危機的状況を阿部寛がみんなを救いヒーローになるって言う筋かなって軽く考えてたらあっさり裏切られました。いい意味で爽快に悪ぶる阿部寛が予測不可能なダークヒーローに見えてドキドキしました。配役も凄く良かった。日本映画も近年本当にいい脚本を書くようになったと思います。音効も良かったので是非映画館で観るべきてす。
いち視聴者としてTVショーに巻き込まれました
阿部寛が主演でしたので興味を持ち鑑賞しました。
画角がほぼ「スタジオ」という極めて狭い空間でありながら飽きずにラストまで楽しめました。
良かった点は、音楽が多用されていなかったことです。映画鑑賞中は、しばしば挿入曲により感情を動かされます。しかし、本作は音楽を多用せずギュッと照準を合わせる時に効果的に使っているようでした。その意図は、観客をテレビ番組のいち視聴者として巻き込みたかったからかなと思いました。
或いは、観客の感情が曲に操作されることなく個々の想いを尊重しての計らいだとしたら粋だなと思いました。
ただ、展開にムリがあったり他のアナウンサーのキャラ設定がやや浅く感じたためツッコミどころはありましたが、総じてエンタメとして楽しめました。
まだ観ていない方は上映期間が終る前に見てほしい作品です。
実際にも、
阿部寛の圧巻の演技力
ストーリーのテンポもよく、内容は楽しめた。
少しストリーに強引なメンもあったかと思うけど、約100分の時間にまとめるとこのような感じになるのかな。
阿部寛さんの迫力ある演技に対して、吉田鋼太郎さんのコミカルな演技が小気味よいバランスとなっていて、好感触。
テレビというショーとしての暗部と報道の暗部に迫りながら、劇中に何回か出てくる、「公正で公平な真実・・」というスローガンが空虚で、また重い。
真実はあっても、いろんな力が作用して、そのまま語られないこともあるし、あとそもそも何が公正で公平であるのかは立場によって、いろいろな意味を持つのでしょう。
まるで、最近話題となった選挙報道のように。
だから、ラストはどうなったのか観た人にお任せします、、というような終結でした。
宣伝少なめで多少の心配ありで鑑賞
東宝系作品でないので、宣伝少なめ&公開劇場も小粒な
作品。つまらない作品かと疑心暗鬼になりながら鑑賞。
全編通して、おかしなリアクションするやつばかりで、今一つ?マークげ頭にありつつもこういう展開は嫌いじゃない。
一番あり得ないやつは、安積キャスター。テレビの生放送中に折本にめんと向かって喧嘩売るかな。
まあ、一番二番の疑問は、爆弾そんなに簡単にしかけられるかいな?とスタジオの中そんなに都合よく状況把握できるかいな?か。
ターゲットが折本だったのは、単純なオイラにはなるほど。だったが。
主役の阿部寛はもちろん吉田鋼太郎は良かったが、パヒュームは監督の個人的好みなのか?笑
期待しすぎた
阿部寛の演技は素晴らしい。人を惹き付ける魅力がある。映画館で予告を観た時、なんて面白そうなんだ絶対観に行く。と決めた時がピークだった。
話がスカスカと言うか…現行のキャスター2人の説得力の無さや、犯人の行動、折本の考えかた。ずっと表面的。何で折本が楽しかったって言った時、犯人は笑ってるの?化物みたいな折本に絶望的もしくは怒りを覚える場面ではないのかしら?疑問しかなく...折本も6年前の贖罪として報道を通して正義を貫いてきたが、その場をも奪われ虚脱感の中にいる…って訳でも無かったのか?誰にも共感出来ませんでした。
先が読めない展開にワクワク・ドキドキしながら、ダレさせない阿部寛の演技に魅せられた
渡辺一貴監督による2025年製作(98分/G)の日本映画。
配給:松竹、アスミック・エース、劇場公開日:2025年2月7日。
全く事前情報無しで視聴。ストーリー展開で全く先が読めず、ワクワク・ドキドキさせられて、とても面白かった。そして、フジテレビの体質問題で世間が騒いでいる中、実にタイムリーな題材とも思えた。
このストーリーを考えた奴は凄いと思ったが、オリジナル脚本は韓国のキム・ビョンウで、監督もした2013年韓国映画「テロ,ライブ」が原作らしい。やはり韓国映画の充実度は凄いということだが、緊迫感を維持させてテレビの世界の狂気を見せつけた阿部寛の演技には、圧倒された。TVキャスターとしてのリアリティも満点で、実にお見事であった。
犯人錦戸亮の演技には感心できなかったが、彼の先生という平田満とのやり取りにはすっかり騙されたし、TV局と政治家がつるんで、報道しようとしていたニュースを握り潰すとのストーリー展開は、多くの市民から批判を浴びてきているTV局の今の有り様を象徴していて、とてもGoodに感じた。
ただ、キャスター阿部寛と共にスクープをものにしてきたという現場レポーター役井川遥が、意外にも物語との絡みが無くて少々ガッカリとさせられた。そして最後Perfumeの歌うt哲学的?歌詞に必然性が感じられず、彼女たちの使い方にはかなり唐突感を覚えた。
少し時間が経ってみると、このくらいTV局員に視聴ゲットのための強烈な熱意があればむしろ良い。今の日本のTVの問題は、普通の知性を有する市民と感覚がズレてしまっていることで、局によって仕える思想や政治権力の違いはあるが、啓蒙・洗脳の意識が見るに耐えないという、存在しないかもしれない事実重視のTVへの片思い的な想いが、湧き上がってきている。
監督渡辺一貴、脚本渡辺一貴、オリジナル脚本キム・ビョンウ、製作牟田口新一郎、 髙𣘺敏弘、 和田佳恵 、中村高志、 佐藤一哉、 清原寛、 鶴丸智康、 小松幹夫 、森田篤、エグゼクティブプロデューサー豊島雅郎、プロデューサー井手陽子、 土橋圭介、アソシエイト、プロデューサー坪井あすみ、 チェ・ビョンファン イ・ヨンジン、撮影大和谷豪、照明後閑健太、録音加来昭彦サウンドディレクション矢野正人、美術柳川和央、装飾高橋寛、スタイリスト前田勇弥、ヘアメイク梅原さとこ、編集鈴木翔、音楽照井順政、主題歌Perfume、コンポジティングスーパーバイザー白石哲也、音響効果伊藤瑞樹、音楽プロデューサー安井輝、助監督清水勇気、スクリプター尾和茜、ラインプロデューサー天野恵子。
出演
折本眞之輔阿部寛、安積征哉竜星涼、結城千晴生見愛瑠、前原瑞樹、平原テツ、内山昂輝、安藤玉恵、平田満、伊東さくら井川遥、繁藤寛二錦戸亮、東海林剛史吉田鋼太郎、Perfume西脇綾香、Perfume樫野有香、Perfume大本彩乃。
阿部寛の映画
タイトルなし(ネタバレ)
真実が分かるまではドキドキ
観せる魅せる
むっちゃ面白かった
終盤、真実がスカスカで、うーん
もったいない
上げたハードルを自ら潜ってた
最後のシーンで頭おかしい奴キャラをアピールするのも、うーん
訴えに欠ける
支離滅裂のドタバタ劇
...とでも表現すればよい?
なんとも言えない迷作を見せられた、という印象です。 全編、テンポが良くて、最後まで飽きずに見られたのは確かですが
描かれたのは社会派っぽい題材ですが、映画全体としては社会派のメッセージは薄め。なんとなくステレオタイプの悪者、隠蔽、汚職、社会不満、色々な主義主張の人物達などが登場して描かれるそれっぽいシーンが繋ぎ合わされているが、人物像にも出来事にも一貫性や必然性がなく噛み合わない。俳優たちの熱演が空回りして、結局どの人物にも感情移入できず、ぽかーんです
物語や人物に一旦は引き込まれないと、どんでん返しって成立しなくないですか?
描きたかったのは、TV業界ドタバタ狂騒曲か、皮肉たっぷりのブラックユーモアか?
できれば後者であってほしいけど、実際の制作意図はそうでもないんでしょうね
ちなみに、同時期に公開されたSeptember 5も、「テロの生中継」という共通の題材、タイトルも似た印象なので比較されがちだと思いますが、全くの別物です。こちらは実話ベースだけあって、本来は第三者であるメディアがテロ事件に巻き込まれ、次第に当事者に変わっていく過程が一人称視点でしっかり描かれています。ジャーナリストの真っ当なエゴと社会的責任の衝突、バランスを問う観応え十分の力作です。まだ観られていない方は、比較の意味でも是非オススメします
阿部寛さんは看板ですし、吉田鋼太郎さんは"いかにも"的な業界人役として必要だったんでしょうが、個人的には、平田満さんや安藤玉恵さんのような名優には出て欲しくなかったな〜というのが正直な印象です。無駄使い感がハンパないというか...。(安藤さんの出演作にハズレなし、が持論なので。)
竜星涼さんや生見愛瑠さんも好感度の低い役柄をしっかり演じられたと思いますが、脈絡がなく大げさな演技を求められたのかな?という感じです。(大きなお世話ですが)キャリアにプラスなのか心配でした
共犯者・折本
面白かったけど…あんなの折本が共犯者じゃないと成り立たないと思うのだけど。
後、編成の何人かも共犯なんだろうなぁ。
ご丁寧に世論調査のテロップや集計をやってのけるわけだから。
6年前の隠し撮りの動画。アレを重藤が知ってるってのが解せないわけで…。
もう一つの解釈としては、折本が便乗したって事なのだろうな。
犯人もあんな事実が出てくるとは思ってなくて、折本が用意したシナリオ。この流れで、[政治+財界+メディア]は癒着してるとぶち撒ける。メディアの良心とも取れるだろうけど、ショーの幕引きとしてはこれ以上はない隠し玉だ。
色々と手の込んだ脚本のように思う。
中盤くらいまでは凄い楽しかった。
緊張感のある犯人とのやり取りが秀逸で、釘付けだったんだけど、標的が折本になってからは何だか迷走しだす。「とういう事?」この思考が過ぎると辻褄合わせが始まり過去の情報を整理しだして…随分とディテールが粗いなぁなんて事を思ってしまう。
無能な公安がしゃしゃり出てきてからは尚更だ。
まぁけど、あらゆるエピソードが事実だとするなら折本が便乗したって流れなんだろうなぁ。
どこから絵図を書き出したかは分からないけれど、あの動画を流す結末にしたのは折本なのだろう。
折しも電力会社のスキャダルとか、6年前と変わらぬメディアの無力さとか、あまつさえ片棒を担いでる節もある。それらを破壊する為の超弩級の爆弾。折本のメディアに対するテロだったんだろうな。
なのだが、その直後からバラエティの音声が流れたり、埋没していく無力さも描いてはいる。
エンディングで流れるPerfumeの歌には「飼い猫」って歌詞が頻繁に出て来る。犬ではなく猫なんだなぁと。首輪を繋がれてるわけではなく限定された自由を与えられてる猫なんだなぁと。わかりやすいまとめなような感じがする。
清廉潔白なわけでもなく、腹に一物持ってる雰囲気の阿部氏のキャスティングはナイスだったなぁ。
さて…ここからは余談だ。
与太話だから読まなくていい。
折本が最初っからこの話に噛んでた場合だ。
色んなエピソードやシーンがあるからあり得ないとも思うのだけど、舞台はTV局であり、事実を捻じ曲げる事が常習化している業界でもある。
また真実を捏造する術にも長けている。
そんな事を考えると折本の逡巡や葛藤も「虚飾」ではないのかと思えてくる。
映画上のミスリードとも違うのだけど…明確な演出と言った方が近いかもしれない。
メガネを落とす清掃員とかもそう。
物語を盛り上げる為の手練手管が、さも事実であるかのように挿入されていく構成。
6年前の事故は無かったわけではなく、報道されず記録にも残ってないだけで、隠蔽されたものなのだ。
隠蔽する事によって政府と企業のイメージを守る。それと同様に「巻き込まれた折本」を印象づけるためだけに、でっち上げられた事実を幾度も映す。
この作品自体がメディアの本質を描いているのだとしたら、折本が共犯者であり、全てをコントロールするメインMCって立ち位置であるって説も有りなんじゃないかと思う。
実際、物語の重要な分岐点を担うのは折本だ。
状況を構築する決定権を常に発揮する。
警察に通報させなかったのも折本だ。
彼はスクープを引き合いにだすが、実のところ警察に介入されるとその後の展開に支障が出るから、スクープを隠れ蓑にして警察を排除した、とか。
スタジオに移ったのも彼の意思だし、もっと言うならそのキッカケとなったのは折本の暴言でもある。
あの暴言で中継を切らせた。ディレクターが居るのだから中継を再開する事は出来たはずなのにしなかつた。
で、スタジオには爆弾が仕掛けてあり、防犯カメラもハッキングされてる。犯人が要求したわけでもないのに、犯人に有利な場がセッティング済みだったりする。
首相の登場を煽るのも折本だ。
犯人の要求を代弁する形をとるが、執拗に語りかけ無反応である事を印象づける。
極め付けはあの犯人だ。
この犯行を企てた人物としては物足りない。プロファイリングしたとして、あの人物には至らないと思うのだ。いや、彼と爺さんだけでは賄えないと思う。
終盤、折本の携帯に犯人から電話がかかってくる。若手のキャスターがリークしたのだろうと思わせるシチュもあるが、共謀していたとしたら?
折本は犯人の承諾を得ずに会話の音声を流す。それについて犯人が異議を唱える事はない。ではなぜ、折本の携帯にかけたのか?
細かな矛盾が交錯するわけだけども、それ以上の混乱の前ではその矛盾にまでは目がいかない。巧みな心理トリックともとれる。
もしプロファイリングしたとして、折本ならば動機もスキルも申し分無いと思えてしまう。
が…流石に飛躍しすぎだろうと思う。
独り言でした。
どっちにせよ、メディアの無能さと無力さは変わらないテーマなんだろうなぁ。
…無能で無力なら可愛げもあるけど、マインドコントロール装置とかにもなってるからタチが悪い。
折本が最後に出した動画とかタイムリーだなぁと思うわ。フジテレビの現状とかに安易に結びつけられそうだもんなぁ。
最後のPerfumeとかもさ、娯楽を与えておけば難しい事に目を向けたくなくなる大衆心理の表現だと思えば、今のTVのコンテンツなんて害悪でしかないんじゃないかと思うもんなぁ。
政治家がアイドルのファンとかも、そのまま素直に受け取れなくなってる今日この頃。
仮想世界のテレビショーということで
現実っぽくないテレビ局の対応、映してはいけないものが映らないようにすぐに切り替える事は出来るはず…など少しストーリー運びにイラッとした時、これは仮想世界のテレビ局の話なんだな、と思った途端、若干引きで鑑賞することが出来た。
演者さん達はいい顔が揃っている、ただ、何となく実はミスキャストだったのではないかと。役者さんが悪いのではないんです、ただ、阿部寛の良さが役にハマってない感じ、吉田鋼太郎が若干軽すぎる、折角井川遥が出ているのに、そこには意義が感じられない使われ方…など、何となくストーリーにハマってない感が否めなかった。韓国のオリジナルは見てないけど、緊迫した雰囲気の作品だとか。その雰囲気は生きていたと思うので、なんだろう、もうちょっと若干くたびれた感じの主人公が急に生き生きするギャップみたいなものが、もう少しあっても良かったのかなと。意気込みは感じました。
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