「犯人が自己矛盾してる気がする」ショウタイムセブン プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
犯人が自己矛盾してる気がする
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阿部アナは昔、報道番組のニュースキャスターだった。
でも今は落ちぶれ、しがないラジオ番組を担当してた。
その番組に発電所爆破予告電話が来て、ホンマに爆発する。
阿部は古巣の報道番組に復帰するチャンスと見て手を回し、
その番組の生放送で犯人と対話することとなる。
犯人の父はその発電所の工事中に事故死してた。
でも政府と電力会社にもみ消されたと犯人は主張。
犯人はその生放送で社長が公開謝罪することを要求した。
そんなの急にはできない。すると総理の謝罪を要求し、
さらには阿部自身のスキャンダルまで追及し始めた。
阿部はキャスターになる前、実はこの事件を調査してた。
そしてついに犯人の母親から事件の詳細を聞き出した。
ところが政府や上層部にもみ消され、放送できなかった。
その口止めって形でキャスターに抜擢されたのだった。
そのことが世間に知れたところで終了。
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うーん、微妙やなあ・・・。
阿部は、野望も含めて清濁併せのむキャスターを好演。
こういう人がキャスターなら見てみたいと思ったし、
この人が生放送でどんな言動をするか興味深かった。
犯人は計画性が高く、理知的で真面目そう。
そんな犯人が次から次に要求を変えて来る。
一体本当の目的は何なのか?目が離せなかった。
そんな感じであっという間に時間が経ったのやが、
最後はちょっと残念な感じが残ってしまったなあ。
犯人の動機が弱いというか、結局何がしたかったのか?
電力会社の社長と政府と阿部を恨んでたわけやが、
もっと他にやり方があったんじゃないの?
だって強力な爆弾を用意することができて、
警備が厳重であろう電力会社内で爆発させられる。
それくらい用意周到で遂行能力の高い犯人やからなあ。
電力会社社長や政府を恨むのは分かるけど、
キャスターに過ぎない阿部を恨むのは逆恨み過ぎ。
なのにその阿部が一番の標的になってる感じ。
まあ世間に一連の事件を知らしめられたんやから、
それで満足ってことなんかな?
>トミーさん
最後、結局爆発は起きず阿部アナは無事でした・・・って解釈してましたが、確かに死んだという解釈もありますね。
ロンドンのテロを阿部が引き起こした解釈もあるのかあ・・・調べてみると、結末は見た方の想像にお任せするのパターンだったんですね。気が付いてもなかった・・・
共感&コメントありがとうございます。
最後唐突に挿し込まれたロンドンのテロ速報。犠牲者数から診て折本ほか多数爆死してるんでしょうね、犯人も警察もめるるも・・。