「元ネタの韓国版未鑑賞だが阿部寛のおかげで充分に楽しめた」ショウタイムセブン 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
元ネタの韓国版未鑑賞だが阿部寛のおかげで充分に楽しめた
2025年映画館鑑賞16作品目
2月15日(土)イオンシネマ石巻
ハッピーナイト1300円
監督は『岸辺露伴は動かない』『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の渡辺一貴
今回は脚本も
オリジナル脚本は『テロ,ライブ』『PMC ザ・バンカー』のキム・ビョンウ
粗筋
国民的ニュース番組『ショウタイム7』のメインキャスターだった折本眞之輔は薬害問題を起こしたらしい薬品会社から賄賂を受け取った疑惑上がり降板
ラジオ番組『トピック・トピック』のパーソナリティに転身していた
「犬派か猫派か」というテーマで番組を進めていたが「ウスバカゲロウ」と名乗るリスナーが事前の打ち合わせとは全く違うテーマに合わない主義主張を続け折本とスタッフを困惑させた
大和電力の発電所に爆弾を仕掛けたと話すウスバカゲロウに対し折本は悪質な悪戯だと判断し罵倒する
その直後に江東区の発電所は爆発
ウスバカゲロウの話は出まかせではなく本当だった
これをスクープにして『ショウタイム7』のメインキャスターに復帰する折本
ウスバカゲロウの正体は大和電力の発電所で建設作業に携わり事故で亡くなった男の息子の繁藤寛二だった
事故は国と企業によって揉み消された
謝罪はなかった
繁藤は大和電力の社長に謝罪を求め総理大臣に謝罪を求めた
繁藤の要求はエスカレートしなぜか折本に謝罪を求めた
阿部寛単独主演の娯楽映画
エンターテイメント
数台のカメラワークが素晴らしい
モノマネの人がやったかっこよく編集されたホームランを打つ落合博満のよう
阿部寛史上最も濃い阿部寛
ぶっちゃけ政治にはあまり関心がないのでこの映画を観て「自民党ガー」「大企業がー」とか「テレビはオワコン」とかありふれたネット民にありがちな感想を述べる気は全くない
発電所に比べスタジオの爆発がしょぼすぎる
だがそれはしゃーない
結城千晴が蒟蒻ゼリーのめるるだと気づかなかった
ラストは本人役でPerfume
エンディングテーマも
配役
ニュース番組『ショウタイム7』の元メインキャスターで現在はラジオ番組『トピック・トピック』のパーソナリティを務めていたがテロリストの指名でテレビ復帰した折本眞之輔に阿部寛
折本が降板した後リポーターから『ショウタイム7』のメインキャスターに抜擢された安積征哉に竜星涼
『ショウタイム7』のサブキャスターでスタジオ内の小さな爆発で気絶してしまう結城千晴に生見愛瑠
『ショウタイム7』のディレクターの矢吹一平に前原瑞樹
『トピック・トピック』のディレクターの頓宮豊に平原テツ
内閣官房危機管理審議官の兼子健祐に内山昂輝
内閣総理大臣の水橋孝蔵に佐野史郎
大和電力の社長の四方田勇に石丸謙二郎
警視庁公安部の刑事の園田綾香に安藤玉恵
繁藤の高校時代の担任教師を名乗るがじつは繁藤の祖父で協力者の城大作に平田満
『ショウタイム7』のリポーターでかつては折本の仕事のパートナーだった伊東さくらに井川遥
『ショウタイム7』のプロデューサーに東海林剛史に吉田鋼太郎
発電所事故の関係者の繁藤寛二に錦戸亮