「猫パンチ」勇敢な市民 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
猫パンチ
学校内で横行するイジメの主犯と猫面をつけて対峙する元格闘家の非正規雇用女教師の話。
表向きは校内暴力根絶優秀校と認定されているけれど、実は酷いイジメが罷り通っており、主犯が権力者の息子であることから教師も全員見て見ぬふりという有様の高校に、自殺した教師のスペアとしてテコンドー3段、合気道3段、ボクシング金メダル候補だった主人公がやって来て巻き起こっていくストーリー。
良い歳してダサすぎる主犯に、虎の威を借る取り巻きたち、そして言いなりのアホ教師と、正規雇用になりたいからと問題を避けるべく他の教師に倣う主人公という序盤。
コメディだし、それを言ったら元も子もだけれど、そんなに困っていて主犯たちを掬うつもりもないのなら、動画撮って証拠にするなりSNSに流すなりすれば、簡単に親共々沈むと思うけど…というまどろっこしさを感じること多々。
そして寧ろイジメる側が、SNS云々の話しをしているけれど、いくらこの国とはいえそういう感じになりますか?
回りくどい感じはあったし、登場人物たちの強さや性格がブレているし、途中から格闘技じゃなくてプロレスだし、情治国家万歳の掌返しだし等、気になるところは多々あったけれど、なかなか面白かった。
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Mさんのコメント
2025年1月23日
ブレてましたね。いろいろ。
悪い奴が、前半は嫌悪感を催すくらいとんでもない奴だったのに、後半、何故か正々堂々と勝負する姿が違和感がありすぎて・・・。加えて、妙にかっこよかったりするので、まさにブレブレの印象でした。