「単純なコメディ映画とみるのが妥当か」勇敢な市民 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
単純なコメディ映画とみるのが妥当か
今年15本目(合計1,557本目/今月(2025年1月度)15本目)。
韓国にも非正規雇用の職員問題というのはあるのか知りませんが(日本には存在して、正規職員の競争倍率が高すぎるということもあって避ける方も多かったが、今度は長時間残業が問題視されると、逆に競争倍率が1.0をあっさり切って教員不足が言われるようになった)、それを描いた物語…と思うと、そこは実は違っていたりします。
校内暴力0をうたう高校が舞台…と思いきや、それは表向きのお話で、学校のリーダーから何もかも全部無茶苦茶で校内暴力がまかり通っているところに、非正規職員として来た先生が猫の仮面をかぶって戦う…という趣旨のコメディ映画に分類されるかな、といったところです(いわゆる非正規雇用の在り方がどうこうといった問題提起はほぼない)。
ちょっと気になった点として、韓国は儒教の教えから日本以上に食品の扱い方(食品は丁寧に扱いましょう、ということ)については厳しいはずですが、キンパにはじまり色々なものを投げつけるいじめシーンがあるので、そこ(食品を大切にする、という精神)自身はかかる趣旨は日本においても程度の差はあっても同じなので、そうした描写が苦手な方にはちょっと厳しいかな、といったところです。
コメディ映画に寄せた影響で、細かいところについての描写があまりなかったのが残念ではありますが、そこをつつく映画ではなかろうということで採点上考慮はしています。今週は室町無頼一択の選択肢なのかなといった感じですが(明日予定)、本作品も対抗以上には来るかなといったところです。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.3/キンパを売っているおばあさんとの関係)
物語には「キンパを売っているおばあさんがいじめられるシーン」が登場する一方、映画内では校内暴力をいかに「校内で穏便にすませるか」の論点になっているため、部外者であるところの彼女が完全に蚊帳の外にされているのは、ややフェアではないといったところです。
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