「おじいさんはどこまで水を汲みにいった?」アンデッド 愛しき者の不在 蛇足軒妖瀬布さんの映画レビュー(感想・評価)
おじいさんはどこまで水を汲みにいった?
独特な世界観とテーマにより、
新たなレイティングが必要な作品かもしれない。
単に年齢制限で判断するのではなく、
PG12、R15+、R18+のような明確な基準では測りきれない、
観客に与える感情的な衝撃や心理的な影響が非常に大きいからだ。
この作品には、
生涯ベストの映画として心に残ると感じる人もいれば、
その衝撃的な内容から二度と見ることはないだろうと決める人もいるだろう。
非常に分かれるタイプの映画であり、
深い意味や美しさを感じ取ることができる一方で、
その過激さや重苦しさに耐えられない人も少なくないだろう。
映画の内容としては、
感情や人間関係の複雑さ、
喪失と向き合う姿勢を描いており、
その深層に迫る力強さがある。
しかし、視覚的な表現やテーマの暗さがかなり強く、
観る人を選ぶ作品であるのは確かだ。
そうした側面をどう伝えるべきか、
単純な年齢制限以上の配慮が必要だと感じる。
最後に、
どうでもいいことだが、
おじいさんは、
どこまで水を汲みに行ったんだろう。
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