痴人の愛のレビュー・感想・評価
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奈月セナさんに翻弄され続けた
これまでも何度か映像化されてきた谷崎潤一郎の「痴人の愛」をモチーフに井土紀州監督が映画化した。思えば井土監督の前作「卍」も谷崎の原作で、脚本も今作と同じ小谷香織さんだった。
内容は原作から大きく離れた現代版。
潔いと思う。
「赤目四十八瀧心中未遂」「キャタピラー」の名優・大西信満さんが演じたのは歳をとり過ぎた脚本家志望の男・譲治。バツイチもやむを得ないダメダメな譲治にシンパシーを感じた。
譲治を翻弄する女性・ナオミを演じた奈月セナさんが圧倒的だった。凄いオーラだった。譲治とともに翻弄されまくった。
そう、文句なしのキャスティング‼︎
説得力のある作品になった。
上映後に井土監督の舞台挨拶があり興味深いお話を聞くことができた。
何だよこれっ😓
もっと心に響くものがあるのを期待してみたら、まだ終わらんのかと、途中で時計見ちゃうほどつまらん🥱
それに、もっとエロいのを期待していたのに肩透かし😮💨
更には、主人公のオッサンには終始イライラさせられっぱなしで、同情の余地も微塵もなし😤
内山拓也作品(今年もまた出た😁)を知っているだけに、何とか2.5は付けられたのと、頭から足先までの奈月セナさんの惚れ惚れする肢体に+0.5して何とか3点にするのが精一杯ですね😓
脚本の勉強しているあの女の子も脱ぐのかな?🤔って観ていたら、朝ドラでメチャクチャお硬い女性の役をやっていたあの女優さんだと後から気づき、そりゃあ、脱ぐわけないわな(^^ゞ
後、大好きな2時間ドラマの常連でもある中島ひろ子は出てきてすぐに分かりましたが、芳本美代子はいつ出てくるんかいって思っていたら、最後のところでバーのママが芳本美代子だと気づき、序盤からずっと出ていたのに気づけなかった自分もヤキが回りましたな😌
女性に翻弄される女々しい脚本家
素手でトイレ掃除は駄目でしょ
譲治とナオミ
本当は何したい?
令和版「痴人の愛」誕生!
まず「痴人の愛」の映像化の度に必ずキーとなるであろう
ナオミ役の奈月セナは予想を遥かに上回る大健闘。
事前に公開されていた劇中カットの数々ですでに多彩な表情を見せており、
期待を持って鑑賞したが、本編でも期待にたがわず、ミステリアスさをも兼ね備えた
エロチシズムを(着衣の有無にかかわりなく)文字通り全身で体現していた。
久々に女優誕生の瞬間に立ち会えた気がした。今後の活躍に大いに期待!
作品の方向性としては、
谷崎原作の持っていたSM倒錯愛からファムファタルものへベクトルを最初から切換し、
脇の人物の青春群像劇の要素を入れ、令和版としてのオリジナリティ確立に成功している。
登場人物はナオミに没入していく譲治に扮した大西信満をはじめとして、
群像劇を彩る脇の出演者含め全員好演。
(終盤すべてを持っていってしまった吉岡睦雄含め)無駄な出演者はほぼいない。
原作の忠実な映像化や、譲治とナオミに焦点を絞った
濃厚な情欲の世界を期待した観客にとっては少々食い足りないかもしれないが、
世のトレンド(?)に沿って男女逆転の要素を取り入れて
結果的に印象が希薄になってしまった谷崎の「リバース」2作とは
(時折息を飲むほどの突出した映像美も含め)対照的な良作になった。
気になる点を2点ほど。
水中に落としてしまうナオミの写真、譲治はいつ撮ったのだろうか?
写真は1967年版ではナオミ飼育の記録として象徴的に使われていたので、
飼育の要素がほぼない今作品では必須アイテムではないかもしれないが、
この写真のナオミの表情も素晴らしいだけに(他にも撮ったのか含め)
撮影のシーンも観たかった。
そして最後に惜しい点。ラスト、ナオミ以外を文字で説明してしまったのはマイナスでは?
ここまでの映像美も素晴らしかっただけに、ここは文字ではなく、
また当初のシナリオのような譲治のNによってではなく、
それこそそれらを暗示させるような写真をさらっと提示するなどの手法の方がよかったか。
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