「前作も相当よかったが」映画ドラえもん のび太の絵世界物語 こーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
前作も相当よかったが
前作の気合の入り用も凄かったが、今作は開始数秒でそれを上回るかも知れないと思わせるほど、完成度が高かった。ミノタウロスに襲われるシーン。冒頭数分で子供泣きそうなくらいの大音響と令和最新の作画技術により、映画として普通に上質な迫力ある場面に仕上がっている。そして、それが終盤までずっと続く!
序盤の見どころといえば、数年ぶりに復活したOPだろう。さまざまな絵画を通して(ここも見事なのだが)、最終的に漫画のコマからドラえもんたちが出てくる構図となっている。これは多分劇中出てくるさまざまな偉大な絵画と、ドラえもんの漫画が同列に扱われている証左で、我々目線からすると目頭が少し熱くなるネ。
中盤からの小ネタもワクワクする。「チンカラホイ」やパトボールなど懐かしく思う言葉、秘密道具がかず多く出てくる。「時空ホールや水レンガを使った伏線回収も見事で、また、安直にそれを回収するでもなく直前に一度クッションを挟んで緊張感を生み、その上でしっかりと回収してゆく。終盤の中弛みもなく、終始楽しめる映画だ。
何より……クレアとマイロがすごく良い。「マイロが絵ばっかりかまけて自分に向いてくれないから絵が嫌いなクレア」と劇中言っていたように「大好きなものを大好きだって思いながらクレアを描くマイロ」。これはもう実質100分の尺を使った2人の告白劇と考えるべきであり(早口)時空に引き裂けなかった2人を仲を裂けるものなどこの世に存在しない。
登場人物も多くを語りたいが、一旦ここまで。
……あ、サンドイッチマンのお二人が声優としてで来るんですが、コレが本当違和感無くてお二人声優の才能あると思いました。特に伊達さん。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。