「今年は絵画がテーマだ!」映画ドラえもん のび太の絵世界物語 破雲泥さんの映画レビュー(感想・評価)
今年は絵画がテーマだ!
テーマとしては絵画、「描かれた絵」「絵を描くということ」といったあたりなのだけど
キーとなるのはどちらかというと絵具なので
名画パロディがちりばめられたOPで
「今回はこういう話だ!」と構えてしまうと肩透かしを食らうかもしれない
いつもの冒険譚と思いきや今回もかなりの大ピンチ
深刻なまでの絶望的な状況に追いやられるのだけど
作劇のコントロールがうまく聞いているのか、
細かく入るちょっとした笑いがうまく機能しているのか
見ていてしんどくなりすぎず、でもちゃんと緊迫し手に汗握る展開で
それでいて、のび太の気持ちにちゃんと寄り添い
ちゃんと納得のいく答えを用意している
気持ちよく見終われる映画だった
秘密道具はおなじみのものが多く
それでいて視聴者の予想をうまく外し
あとから思い返したときに「あそこの展開や台詞、そういうことだったのか」
とさりげない伏線の貼りかたに気づかされたりと
するっと楽しめる作品だ
残念な点…というほどではないのだけど、
ゲストキャラの造形に藤子F不二雄のタッチがまったくないのは
ちょっといかがなもんかあと
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