劇場公開日 2025年2月21日

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「家を壊され土地を奪われること。」ノー・アザー・ランド 故郷は他にない 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 家を壊され土地を奪われること。

2025年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

この映画では語られない真実が隠れているのでは?
そう見終わって考えました。
これだけでは不十分です。
はっきりしている事実は、
★他人の土地や家を奪ってはならない、
★イスラエル国は、どんな理由をつけようと悪い‼️
この映画がアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したのは
周知のことですが、
帰国した監督のハムダン・バラル氏はイスラエル入植者たちに
暴力を受けて、頭部と腹部に大怪我をしたそうで、全く酷い話である。

この映画は2019年夏にバゼル・アドラがカメラを回しはじめ、
直ぐに家が壊され、仕方なくアドラ一家は大きな電気も水もない
洞窟に避難します。
その後も、マザーフェル・ヤッタの村人100人位は、家を学校を次々と
イスララエル軍のブルドーザーで破壊されて行くのです。

2023年10月に映画は突然終わります。
それはハマスがイスラエルを奇襲して1200人を殺し、人質450人を取って
ガザ地区を占領したから、怒ったイスラエルの報復の、
恐ろしいガザ壊滅作戦が
今もますます過激化しているのです。

★パレスチナは独立国家ではありません。
パレスチナ自治区に過ぎないのです。警察組織もないのです。
そこにハマスというイスラム原理主義者の過激派組織が、大手を奮って
我が物顔に好き勝手をしているのです。
ハマスは1万5000人から4万人位の構成員がいるそうです。
パレスチナ自治区はハマスに乗っ取られているのです。

★パレスチナ人が故郷を愛している(映画の副題の通り)
★パレスチナ人を受け入れる国がない。
★★パレスチナ人には根強いイスラエルへの抵抗意識がある。
などで八方塞がりなのです。

この映画の主役アドラさんの父親もアドラさんの子供の頃から、
抵抗運動家だったと描かれています。
アドラ一家の職業は給油所(ガソリンスタンドかな?)
ここは襲撃されない・・・
そのガソリンはどういうルートで供給されているのだろう?
映画を見た限りでは、アドラさんにしても30代半ばでろくに働いていない。
法科を出たが弁護士の仕事はなく、イスラエルに行って作業員しか仕事に
就けない。
多くの人々が仕事をしていないのです。
また不思議なことに妙齢の女性が殆ど見当たらないのです。
若い女郎性はどこへ行ったのでしょう?
そして産業がない。
せいぜい羊飼いくらいである。
農作をする畑がどこにもないほどの痩せ地なのか?
と、疑問は尽きないのですが、

しかし翻って日本人の現実を思っています。
地震災害や洪水で家を失う人が後をたちません。
それがどれほどに生きる意欲を削ぐことなのか?
それを振り返るとパレスチナ人の苦しみにも
共感してなんとかならないのか?
と切々と思います。

蛇の生殺しみたいな閉塞した現実が、痛ましい。
国が機能していないこと。国際社会からの孤立。
それが一番の問題点で原因かもしれません。

琥珀糖
sow_miyaさんのコメント
2025年9月4日

琥珀糖さん、コメントありがとうございました。ご指摘の通り、身近に引き寄せて考えることがとても大切だよなと、改めて思いました。

sow_miya
レントさんのコメント
2025年9月3日

こんばんは。若いパレスチナ人の女性の姿が見えないのはイスラエルでしか仕事がないので都心部に移り住んでいるためだと思われます。もともと農業で暮らしていたパレスチナ人たちも土地を奪われイスラエルで安い賃金で工場などで働くしかないのです。
パレスチナで産業が発展しなかったのもすべてはイスラエルの占領政策によるものです。水資源などを奪い取り民族同士の交流もすべて遮断して経済的な発展を抑える反開発政策。それによりそもそもこの地にはパレスチナ人などというものは存在しない、ただのアラブ人がこのパレスチナの地に点在して暮らしてるだけで民族として国家として存在してない。だからこの地から追い出してもいいという口実を作るために巧妙にイスラエルがパレスチナの発展を妨害したのです。これはまさに民族浄化です。
イスラエルのしてることはナチスと変わりません。そもそもイスラエルという国はホロコーストサバイバーのユダヤ人が建国したものではなくシオニストたちが建国したファシズム国家です。帝国主義により植民地支配をしてきた西欧諸国の名残がこのイスラエルという国そのものなのです。イスラエルの行っているジェノサイドはもはやナチス以上です。同じユダヤ人からも批判されてます。そして今までそれを黙認してきたのがアメリカや日本なのです。

レント
sow_miyaさんのコメント
2025年9月3日

日本にいて、できることは限られるのですが、とにかくパレスチナ問題には、キチンと関心を持ち続けたいと、映画を観て思いました。
やっぱり、第二次世界大戦の戦勝国が、なんだかんだいって牛耳っている様子をみると、80年経っても、大戦は終わってないのではないかと、最近思っています。
琥珀糖さんのレビューを拝読して、この問題の解決の難しさを思って、ツラツラと書いてしまいました。
突然の長文、大変失礼しました。

sow_miya
sow_miyaさんのコメント
2025年9月3日

両者が感情的にこじれまくってしまっている上に、他国は経済的な利害やパワーバランスで、イスラエルに歯止めがかけられない状況は、歯痒くて仕方ありません。ちなみに、ヨルダン川西岸は、ハマスの支配下ではないのですが、映画のように、イスラエル入植者にいいように支配され、土地を奪われ続けている様子は、本当に居た堪れなく感じます。→

sow_miya
sow_miyaさんのコメント
2025年9月3日

なので、怒った人々が中東戦争を何度か起こしますが、敗れて続け、やっと、2国間共存の道を探るオスロ合意が交わされ、パレスチナの暫定自治政府が認められたけれども、圧倒的な国力の差はそのままの中で、一部過激派が抵抗手段としてのテロ行為を選択すると、イスラエル側は、パレスチナ全体を圧倒的に攻撃するという構図に陥っているのだと思います。→

sow_miya
sow_miyaさんのコメント
2025年9月3日

そもそも、2000年近く自分たちが住んでいた土地を、急に強い軍事力を背景にした欧米列強が、「ここはもともとユダヤの人たちが住んでいた土地だからイスラエルという国をつくるからね」と言い出して、土地の半分以上(しかも条件の良い土地)を、人口の3分の1程度のユダヤ人に割り振り、パレスチナは残りの土地に追いやられることになりました→

sow_miya
sow_miyaさんのコメント
2025年9月3日

どこにでもいる人を幅広く攻撃することが許されてしまう、イスラエルにとっては格好の「言い訳」になっていて、とにかく、パレスチナ民族の浄化を意図していると国際的に責められても仕方がない卑劣な振る舞いだと思います。→

sow_miya
sow_miyaさんのコメント
2025年9月3日

ハマスというと日本でもマスコミ報道のスタンスとして「過激派組織」というイメージが強いですが、2006年の選挙で、民主的に第1党になった経緯があり、これまで福祉や医療や教育や貧困の救済などを手厚く行ってきており、必ずしも暴力でパレスチナの民衆を支配してきたわけではなかったところが難しいところです。きっかけとなったテロは許されないものですが、ハマス壊滅というのは、言い方を変えると「自民党員は全員壊滅させる」みたいに→

sow_miya
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