「AK-47がぁぁぁ・・・‼️」お坊さまと鉄砲 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
AK-47がぁぁぁ・・・‼️
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この作品、名作「ブータン 山の教室」の監督の作品とのことで、期待してたのですが、期待通りの名作でした‼️2006年、民主化を進めるブータンで模擬選挙が行われることに。初めての選挙にブータンの人たちは緊張と困惑気味。そんな時、周囲を山に囲まれたウラの村で、高名なラマ僧が若い僧に次の満月までに二丁の銃を準備するよう言い渡す。そしてアメリカから来たロンは、アンティークの銃をウラの村で探していたが・・・‼️突如訪れた民主化、近代化に戸惑う人々の姿を描いた、まるで昔の日本の市井映画のような味わいの作品ですね‼️同じかどうか分かりませんが、初めてのストリップショーに村中が大騒ぎになる、木下恵介監督「カルメン故郷に帰る」を思い出しました‼️民主化に戸惑う様々な人間ドラマが描かれるわけですが、支持の違いから母と口も聞かない夫や、学校でイジメに遭う娘を持つ女性の「民主化じゃなくても、今までだって幸せでした」のセリフが胸に沁みる‼️そしてアンティークの銃を手に入れようとするロンと、ラマ僧のために二丁の銃を手に入れようとする若い僧のシークエンスが絶妙に交錯し、ドタバタを繰り広げるわけですが、なぜラマ僧が銃を手に入れようとしていたのかが判明するクライマックスは、民主化、近代化への移行を理想的な形で人々に納得させる、善意に満ちた名場面ですね‼️ホントに素晴らしい‼️若い僧が美しい花畑を横切るラストカットも郷愁に満ちていて印象的でした‼️前作「ブータン山の教室」といい、今作といい、今後ブータン映画には要注目ですね‼️
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