「ビターな大人向けの寓話。「かたつむりの歩みは遅いが後戻りはしない。歩いた跡を残すだけ。」」かたつむりのメモワール ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
ビターな大人向けの寓話。「かたつむりの歩みは遅いが後戻りはしない。歩いた跡を残すだけ。」
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ビターな大人向けの寓話。
かたつむりの歩みは遅いが後戻りはしない。歩いた跡を残すだけ。両親を亡くした双子の兄妹はべう別の里子に出され、兄の里親は新興宗教教団で虐待、妹が付き合った男は脂肪フェチで別離、という何とも暗く悲劇的な展開。
クレイアニメで全体の色彩のトーンがブラウンで暗めなためさらに重く感じる。
同じ地味でも、もうちょっと明るく単純ないい話を想像してましたが、今の世の中、甘かった。
主人公が内気で溜め込み症で小太りだから、感情移入しきり。
前時代的な悲劇より、もっと身近な生きづらさにフォーカスしてもらったら良かったのに。
年の離れた親友のおばあさんの言葉で一念発起し、長年の夢だった映画学校に入りストップモーションアニメを作り始める。
ハッピーエンドで本当に良かったとしみじみ思う。
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