Flowのレビュー・感想・評価
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大洪水になった世界に迷い込んだ猫、それは想像を超えた冒険の始まりだったー。
原題
Straume
感想
ラトビア出身のクリエイター、ギンツ・ジルバロディス監督の長編2作目となる『Flow』
世界が絶賛!アニメーションの未来を切り開く新領域!
人間は全く登場せず、キャラクターは動物のみ。人間の言語は一言も用いられず動物たちの鳴き声以外にセリフはなし!
世界観と水の表現が良かったです!
1匹の猫とさまざまな動物たちの映像体験でした!
カピバラ、ワオキツネザル、ラブラドール、ヘビクイワシなど。謎のクジラも笑
猫は大好きなんですが個人的にはラブラドールが可愛すぎました!
しかもちゃんと最後までいい奴!他の犬たちやばっ…笑
もちろんカピバラとワオキツネザルにも癒されました〜笑
ヘビクイワシはなぜ天に召されたのか?笑
動物たちの習性などもちゃんと描かれてるのもよかったです。
ちょっと85分は長かったのかなって感じました。
ラスト4匹で水面を見てるの好きでした。
水が押し寄せるシーン、濁流、波や水中での揺れの描写があるので苦手な人は注意です。
※この冒険の果てにあるものはー?
観賞必須になる日も? そう思う理由は・・・
この映画の感想は人それぞれだろうが、きっと
みんな共感してくれると思うことが一つだけある
”カピバラは無害!”
主人公は山中で生きる黒猫
最近放棄されたと思われる空き家や巨大な石像があり、人間もいる世界であることは示唆されるが作中には一度も姿を現さない
ある日、黒猫の住む地域に大規模浸水が起こり
寝床にしていた空き家を放棄せざるを得なくなる
それどころか、水深はどんどん増していき猫は次第に身の置き場所を失っていく
あわや、溺れるかというところ偶然にも帆船が流れてくる
九死に一生を得た猫の前に現れたのがそう!
無害なカピバラである
警戒して威嚇する猫を気にもせず、ゴロンと横になって寝だすあたり最高に無害である
そこから船の同乗者も増え、動物だけの漂流の様子が描かれるのだがその演出力がとても高い
セリフもテロップもなく(動物達は本当に鳴き声だけ)舞台設定や物語が十分に伝わってくる作りになっている
それもシンプルで分かりやすいだけじゃないストーリーを
いつか映画制作を教える学校などで必須の観賞作品とされる日がくるんじゃないだろうか
不思議な世界だけど、なんか良いですね。
ゆったりと身を委ねていると、
黒猫の不安、怯え、が伝わってきて、ハラハラドキドキしました。
数々の苦難。
人類がいなくなって水没してしまった世界に、
生き残ったのは、さまざまな動物たち。
1匹の孤独な子猫が次第に仲間を、友達を作っていく過程・・・
ゴールデン・レトリバーのワンコ、
見守ってくれるヘビクイワシ、
鏡の大好きなワオキツネザル、
5頭が仲良く寄り添っているラストは、
「仲間ができたんだね」と、
黒猫ちゃん、“良かったね」と安堵しました。
もちろんその後を考えると、手放しで喜べる話ではないけれど、
大変な冒険でしたねー。
飼い主の森の中の家はもぬけのから、
ご主人夫妻の姿は影も形もありません。
スケッチブックと、庭や森に残された、
彼らの制作したらしい
かなりの数の彫刻像・・・巨大な猫の銅像だったり、右手だったり、
いったいここはどこで、いつの時代で、
何が起こったのだろう?
台詞も全くありません。
ナレーションもない、
わずかに時々入る状況を表す音楽、
あとは自然の音、
(風だの、雨だの、梢の音だの、
そして動物たちの声、
(鳥の鳴き声、羽音、犬の吠え声、
そして黒猫ちゃんのさまざまな、
怯えたような、助けを呼ぶ真に迫ったなき声、
動物は話さないのだから、擬人化して話す方が
本来、間違っていますが、
想像力を目一杯試される感じです。
黄色い帆のヨットは、大事なアイテムでした。
5頭が集う場所、
黒猫を助けて羽を折られたヘビクイワシ、
ラストでも黒猫を助けて、天に召されてしまいますが、
このシーンは壮大で神秘的でした。
大嵐で投げ出されてシーラカンスの巨大化したようなクジラの背で
助かった黒猫。
ヨットは崖から程近くに打ち上げられて、ボロボロ。
空中にぶら下がっています。
ヘビクイワシ、レトリバー、ワオキツネザルは飛び移れたけれど、
体重の重いカピバラは、飛び移れません。
4頭がロープを口に咥えたり、引っ張って、
必死でヨットを崖に近づけて、
カピバラはようやっと陸地におります。
それにしても、なんと言う冒険‼️
水没した古い高層建築、
ベネツィアのように運河を渡るヨットの真横に
コンクリートのビルやホテルらしき建物、
シンガポール、ベトナム、中国も?もしかして?
かなりの月日の冒険で、細っこかった子猫の筋肉はアスリートのように
盛り上がっています。
ご存じの通り、ディズニーやピクサー、ドリームワークスのアニメ映画を
尻目に、たった50人のスタッフで作った「Flow」が、アカデミー賞
長編アニメーション賞を受賞しました。
ラトビアの監督さんは、16歳からたった1人で制作していたそうです。
この「F low」は、3Dアプリケーションの「ブレンダー」を
使っているそうです。
「ライオンキング」などに比べれば、動物の毛並みや、
顔の細かい動きや表情は細かく描かれていません。
予算と人数・・・でしょうね。でも心の中は、
伝わります。
自然の光景、描写は本当素晴らしい。
地球温暖化で水没した地球、
人類は絶滅しても、動物たち、鳥、そして魚、
花々は栄えていくのでしょうか?
奢れるものはものは久しからず・・・かな?
人類への警鐘かもしれません。
セリフ無し
突然、森を襲った洪水から逃げる動物たちのサバイバル冒険アニメ、驚いたのは、人間は一切登場せず、黒猫が主役、犬はワンワン、猫はにゃーにゃ―でセリフ無し、これなら子供から大人問わず世界共通で愉しめますね。
国の大半が森と湖の自然豊かな国ラトビアのアニメ、最初は仲違いする動物たちも危機に瀕した時は助け合うという子供に観てもらいたいコンセプト、洪水は怖いですが猫、犬、キツネザル、カピバラ、クジラに水鳥(蛇鵜)など動物たちは生き生きとして魅力的でした。
ただ、気になったのは町にも人のいないこと、うまく逃げられたのでしょうかね、つい最近も米テキサス州で洪水のニュース、106人が死亡し、140人が依然行方不明だそうで痛々しい。地球温暖化の影響でしょうか、洪水は他人ごとではないですね。
アカデミー賞をはじめ多くの賞をとったようですが納得です。
うーんなんだかな
鑑賞前はやたらとキレイなCGが〜って前評判を聞いている程度でいました
本編見るとキレイだが予想よりはって印象、後からパンフで知りましたが総制作費が6億円くらいとの事、お値段の割にって事ね
コレはCG押しされなければもっと気にせず見れたのにと後悔、同じ値段で見れるのに大手のCGと比べると物足りなくはなる
内容としては人間がいなくなった終末世界を種の違う動物達が船旅をするんですが…
動物らしさが描かれてはいるがある場面では極端に理性的になったり突然動物っぽくなったりと動物として見せたいのかキャラクターとして見せたいのかフラフラ
終始この動物としての部分と物語の登場人物としての役割の部分が定まらないせいでモヤモヤさせられる
しかし主人公のネコだけは鳥の後を追うシーン以外は基本的にネコ
人間がいなくなったより、主人公のネコ以外の人間が全て動物に変化した世界か、動物っぽい別の生き物達で良かったんじゃない?謎のゴジラっぽいクジラもいたんだし
切ない
新感覚のアニメーション世界に引き込まれる
ジブリともディズニーとも違うアニメーションのテイストで、見始めてすぐに、これまでにない新しい感覚に陥った。
臨場感のあるカメラワークと動物たちのリアルな動き、躍動感、そして自然の効果音まで含めて本当に美しい。
風景映像は一見すると実写と紛う映像…だが、いや確かにそれはアニメーションの映像だ。アニメにも実写にも見える絶妙な映像表現がまた独自の世界観を作っている。
動物たちのやりとりにセリフはない。
しかし見ているうちにすぐ彼らの気持ちがわかるようになる。
下手な人間ドラマを見ているよりもよっぽど伝わってくるものがあって、始まって10分で感情移入していた。正直セリフのない作品でここまで心動かされることになるとは思わなかった。
大洪水に見舞われた世界で主役の猫ちゃんと動物たちの友情と冒険作品。
ポスターの主役の猫ちゃんがとても可愛いので、このビジュアルが好きならばそれだけでも85分間堪能できるかも。
ラトビア発のアニメーション作品。
ギンツ・ジルバロディス監督の長編デビュー作『Away』も是非見てみたいと思った。
猫には安全なお家でぬくぬく暮らしていてほしい…
台詞なしの長編アニメーション映画はおそらく初めての経験。
毛並みはザラッとしているのに、
動物たちが生き生きとしていること…。
猫を飼っている人にとっては、
リアリティのある仕草が盛りだくさん。
(きっと犬を飼っている人にとってもそうでしょう。ゴールデンレトリバーかわいい。)
なかなか没入感のある映像で良かったのですが、
洪水が何度も繰り返されていることや、人間が滅亡したことをにおわせる描写に、死の影がちらつきます。
猫さんが水に落ちるたびハラハラ。
鳥さんは天に召されてしまったが、猫は友だちの元に戻ることにする。
猫の成長や変化を描いているんでしょうかね。
猫、そのままでいいから、安全にのびのびして長生きしてほしいなあ。
最後、鹿が走ってて、クジラが生きてたってことは、また水が来たってことなのかな。
なんだか胸が痛くなるお話です。
映画館で
人類が絶滅した後は
あのにょきにょきは何だろう、もとは湖の底に近いところだったのか、地球規模の地殻変動があって、今も続いているようで、クジラみたいな大型海生生物がいたりして人類が絶滅してから何世紀か経過しているのか、でも、子猫が住んでいた家では最近まで人がいたよう。
ほのぼの系の子猫の大冒険譚、かと思ったら、こんな話だったのか
人が滅んでそうなのに純血種っぽい犬たちが何種類か生き延びているのは不思議ではあります。
タイトルの「Flow」には、船で流れていく動物たちのことだけでなく、生命の流れ、という意味もあるのでは
ちょっとした哲学的要素も入っていたと思うが、私は人類が絶滅するくらいの大地殻変動の後、地球生物はどんなものが生き残って台頭するんだろうか、とずっと考えながら見てしまった。
背景の美しさが素晴らしい。背景と音楽だけで環境ビデオになりそう。特に水の描き方がすごい。洪水で押し寄せる水、川辺の澄んだ水、遺跡と化した街なかを流れる水、海の色、洪水に流される子猫の目線から見たうねる水面水中などなど、それぞれありそうで見たことがない光景。
イキモノたちの外見をわざと粗く描いて背景と一線を画したよう。でも動きはまるでホンモノみたい。
猫(めっちゃかわいい、見ていてそうそう、猫ってそうだよね、と何度も思いました)は言うまでもなく動物たちのそれぞれの特徴が良く出ていて、にまにましました。
主人公は子猫だけど監督犬派なのかも、ラブラドールなんて、活発で人懐っこくて遊び好きな性格よく出ていて笑ってしまった。カピバラの性格は知らないけど、あんな感じなんですかね。ワオキツネザル(?)には何となく哀愁を感じてしまった。
基本的に言葉を話さない動物そのまま、そこに友情を持つようになるなど、擬人化具合が絶妙で良かった。
生き延びるためには、余計なものを持っていないほうが良いようです。
身一つでぎりぎりのところを切り抜けながらのサバイバル、所有物に執着していたらヤバい。知能が人に近いサルは若干の所有欲はあったようだが執着ってほどでもない。そして、身体能力の高いものがより生き延びられるんだ、と思ったら、それじゃカピバラさんは? となったが、そこはまあ、ご愛敬で。っていうか、現代まで淘汰されてないんだから何か得意技があるんでしょう。
あのプライド高そうな天に召された鳥には特別な意味が込められているんでしょう。聖書的な何かの気がする。精神性が高すぎて周囲に馴染めない、こういう孤高の個体は、地球が変動しようがなんだろうが時々生まれるんでしょう。
ただし、もしこの鳥が点に召されたことで洪水が引いた、という意図があるならちょっと興ざめ。そこだけメルヘンチックの度合いが異質な感じがするので不要と思う。
津波の直前には潮が引くというし、鹿がわらわら走っていたのでまた洪水が来たのだろうが、水の引き具合から言って次の津波はとてつもない大きさだったのでは
大冒険を一緒に乗り切ってきた弱い異種の寄せ集めの小さいコミュニティーはどうなったんだろうか。それを思うと儚くて哀しい気持ちになりました。
ギンツ・ジルバロディス監督作品は初めて見たが、これから追っていきたいです。
大掛かりでも特殊でもない一般的な機材、フリーソフトを活用してこの作品を制作したらしい。機材の進化にも驚きです。
アニメは、作り手のセンス次第、特殊な技術や知識を有する特殊な人でなくても作れる時代になってきたのかも。
「前作と同様いい」
潮汐力異常
ギンツ・ジルバロディスの前作 Away は、ただただ画の美しさ、画面の中の風景の壮大さに見惚れる、とにかく美しい映画でした。
でもでもでも。
ストーリーの方は全く記憶に残っておらず、メッセージ性には乏しかったと言う記憶しか無くてですね。この作品も同じでした。
また、ワンコ軍団が途中で消えちゃう時間帯がなかったっけ?編集の都合でしょうか?要するに整合性の緩さですね。こう言うところとか、みんな細かいから、私含めてw
兎にも角にも。
美しさはピカイチです。コレは劇場で観なきゃ!と言う一本でした。
ちなみに。
アン・リー監督の、ライフ・オブ・パイは、その圧倒的な映像美だけで無く、幻想的なストーリーも魅力的でした。なんてのと対比すると、ギンツ・ジルバロディスそのものが、子供向き、いや子供と言うと言い過ぎかも知れませんが、思考を引き出すタイプの作家と言うより、絵描きさんタイプ、なのかも知れない、って思いました。
いずれにしても。
綺麗だった。
とっても。
綺麗で、どこか悲しい映画でした
映像が綺麗で、セリフがないせいか没入しており、気がついたらエンドロールでした。猫や犬が可愛いすぎて、幸せでいて欲しいっていう、飼い主みたいな感情が芽生えてしまい、イベントごとにハラハラしながら見ていました。観終わって、ワクワクもあったけど、切ないとか悲しいという思いが強く残りました。
猫好きさんは無条件で楽しめる。。。らしい
いきものたちの黙示録
何がすごいか。
セリフなし。
擬人化なし。
これはネイチャードキュメンタリー?
否、スケールの大きなスペクタクルドラマの醍醐味!
大洪水がおこり、陸地は海に沈んだ
生き残った黒猫、犬、鳥、猿、カピバラが
一艘のヨット、旅の道連れ。
あらゆる波乱、困難のなか、ぶつかり、よりそいながら、したたかに生存していく。
動物はいまこの一瞬を生きるために生きている。
人間は、いまを生きること以外に余計なことを考える。
明日明後日を憂うから、それが不安、掠奪、戦争になる。
見ているあいだは、ハラハラドキドキ。終わって、安堵、そして、なぜか涙が。
祈りが込められた作品。
シナリオも練り上げられて、
圧巻のカメラワーク、音響、
驚異の視聴覚体験。
とにかくすごかった。
動物ものだけど
未来なのか?不確かな世界。
水に浸食され続ける世界で生き残りを掛ける1匹の猫を中心に複数の動物たちとの出逢いを通して、互いの足りないものや想いを動物同士の関係性を保たせつつ描き、協調性、気遣いなど世知辛い世の中にひとつでもその思いを伝えたい製作者の想いは受け取れた。
ただ幻想的で緩やかなリズムのため中々入り込めない点は観る者にとってはきつく感じられた。
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