Flowのレビュー・感想・評価
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かわいい
黒猫ちゃんが可愛い🩷
舞台は自然災害か何かで人類が居なくなった世界なのでしょうか?
大自然がとても綺麗な森の中を散策する1匹の黒猫ちゃん🐈⬛
黒猫ちゃんの飼い主だったと思われる人間の家のお気に入りの場所の陽の光が入るベッドの上で寛ぐ姿は猫好きな私には可愛くて堪らない♡
台詞なんてなくても猫の鳴き声、表情だけで気持ちがよく分かります
謎の大津波が襲い大洪水の世界に巻き込まれる黒猫ちゃんがどうなるのかドキドキしました。
ファンタジー映画だと何か奇跡が起きるのでしょうけど流れてきた船に飛び乗るとカピバラ?元々チラシの絵でカピバラがいるのは分かっていたけど出会うシーンに何故か笑ってしまいました。
またカピバラの表情も可愛くて良かった。
その後、犬、猿、鳥も仲間になるが『桃太郎か?』と何処の国でもお決まりの動物なんだなぁと子供染みたことを思い笑ってしまった。
カピバラと犬の鼻チューはホッコリしたけどファンタジー映画ではないので言葉の通じない動物たちは最初は(特に猫)警戒心あるけど生き抜くために力を合わせて助け合い、協力して苦難を乗り越える人類へのメッセージ映画です。
私が好きなシーンは猫と鳥との関係性。
怪我を負ってまで仲間から守った鳥に猫はやがて心を開きく。船から飛び去った鳥の後を追って高い岩を登る。鳥だけが星空の渦に吸い込まれて消えいく神秘的なシーンでは恐らく天に召されたのだろうと思うと涙が出ました。
最も感動したのはラストシーン。
ヒレの形が特徴的だけど多分クジラだと思うそのクジラが水が引いた大地に打ち上げられた瀕死の状態に。かつて命を助けられた猫は喉を鳴らして寄りそう。そしてラスト猫、カピバラ、猿、犬は水を眺めるシーンに胸が熱くなるほど感動しました。
オープニングでも1匹で水を眺めてるシーンがあったけどラストは仲間と共に…これからのことを考えると涙が止まらなかったです
台詞が無いので各々の気持ちなんて分からないけど動物達の表情や仕草でまるで会話が聞こえてくるようだし物語の解釈を自由に想像できる楽しさがとても良い作品です
さすがに文部科学省選定作品だけあり、この作品を観てそれぞれの感想が読めそうです
猫目線で楽しめる新感覚アニメーション
大洪水の世界を漂流する一匹の猫と仲間たちのラトビア発アニメーション映画。セリフが全くない猫目線の作品で、圧倒的な映像と音楽で動物たちの友情を交えながら観客を魅了する素晴らしい作品。ラトビア初のアカデミー賞受賞も納得の出来栄えです。
2025-42
美しさ、不安感
とにかく映像の美しさがすごかったです。
植物、水没した建物、水、自然のきれいさが本物のようでした。
そんなリアルな映像美なのに動物はイラストぽくて違和感があったけど、それはあえてそうしているのかなと思いました。
セリフが全然ないという私には初めての作品。
動物がディズニーのように話さなく鳴き声だけ、でも動作や表情で気持ちは伝わってきたように思います。
猫と犬がよくする行動は可愛くて、特にワオキツネザルは可愛すぎました。
冒頭、人間はどこへ?って思って水の届かない場所に逃げたのかと思ったけど、それならペットも連れて行くはずだからいなくなったのでしょう。
どんどん水かさが増えていく様子に、地球の未来がどうなっていくのかという事を考えさせられ、ラストシーンに不安な気持ちになりました。
自然の美しさとこれからの地球に不安感、観終わってこの2つが心に残りました。
初めての感覚。セリフがないって新鮮。
【FLOW】アカデミー長編アニメーション受賞作
・・・全くセリフのない、動物たちの鳴き声のみ。
無声映画に近い感覚で、初めは戸惑いましたが、慣れると心地よく… 風の音、木々のざわめき、水しぶき… 自然の音や風景が鮮やかに引き立ち、かえって良かったかも、なんて。
そしてとにかく黒猫が可愛くてたまりません。カピバラさんも、萌え萌えでした(笑)
大洪水に見舞われた森からの冒険は、まるでノアの方舟。仲間も増えて、ハプニングの連続。
さぁ、最後はどう終わるのかな…と期待しましたが、最後まで人間が全く出てこないのが良かったですし、あの白い鳥はきっと天に召されたのだと思うと、あの包まれた光はなんて神々しいのかと深く感じ入り、画面が消えると不思議と涙が滲みました。
とっても不思議な感覚。
今までにない感覚。
テーマはきっと、地球讃歌、動物讃歌。
素晴らしいアニメだと思いました。
大事なのは言葉じゃない
大本命のロズを差し置いてアカデミー長編アニメ賞を受賞した一作。色々な力学が働いたのだろうなとは思われるのだが、個人的にはロズよりも確かにこちらを推したい。
ロズとの比較で対象的なのはやはり言葉の有無。今作はセリフ無しのアニメーションだ。でも彼らの思考や感情はその挙動、視線、行動を通して如実に伝わってくる。
私が今作とても見やすいと思ったのはそこだ。言葉は多くを語りすぎる。言葉は時にノイズになる。それがなくても伝わることが多くある。
言わなくてもわかることを言ってしまうことで陳腐になってしまうこと、軋轢を生むことは多くある。今作はそれを上手く捨象し、鑑賞者を信頼し委ねることで、その表現の幅と質を確率することに成功している。
Blenderで全編作成したことが話題になっており、無料のソフトウェアでここまでハイクオリティな作品ができるのには驚き。
動物や植物の質感がとても目に優しく心地よい。
猫とカピバラ、ワオキツネザル、犬、そしてヘビクイワシのロードムービー。それぞれの役割や性格がとても際立っていて対照的で、魅力的に描かれている。
一見マイペースだがどっしり構えていて安心感のあるカピバラ、物に執着するワオキツネザル、少々頭が悪そうだが天真爛漫で可愛い犬、猫に同情的でスマートな態度でチームを引っ張るヘビクイワシ。
そして本作の主人公の黒猫は、どうやら以前は飼い猫だったようなのだが、飼い主がいなくなり、野生の生活を始めたばかりでまだ適応できておらず、外界に臆病な性格だ。
"""""ここからネタバレ”””””
最も印象的だったのはやはりヘビクイワシ。
この鳥自体が個人的に好きなのもそうだが、理由なく黒猫を身を挺して守り、その後も理知的な態度でチームを率いる。
終盤、塔の頂上から天に召されるように消えていく。死のメタファーか、それとも片翼が回復し飛び立って去っていったのか、それはわからない。
黒猫とヘビクイワシの出会いは洪水と共にあり、最後も水の中に浮くことで別れた。この洪水という大量の水が、多くの時間や出来事という日々の情報のメタファーであるように思われた。その中で出会いと別れがあるのだと。
次に印象的だったのはクジラ。
重要なのが、この生物のみが空想の生き物だということだ。明らかに現実に存在するクジラではない。
クジラは洪水でのまれた世界を自由に謳歌するが、最後は陸地に戻った地面であえなく死ぬ。実際のところ、このクジラが本当に存在していたのかどうか自体わからない。なにしろ空想の存在なのだから。水という存在そのものを具現化した存在なのかもしれない。
根源的な恐怖でもあるし、しかし一方で自由に闊歩する偉大な存在で、かけがえのないものでもある。
そして泳げるようになり、魚を自分でとれるようになり、水を克服した黒猫にとって、最後に現れるクジラは以前ほど恐ろしいものではなかった。むしろ自分を慈しむように見えたし、クジラに同情的にすらなれる。自分の立場が変わることで対象の見方がこれだけ変わることを描いているようだ。
ワオキツネザルは物に執着するのが顕著で、それが元でよくトラブルを起こしたりしている。明らかに迷惑な存在でもある。
しかしカピバラはそんな彼を率先して船に乗せることにする。カピバラはこの映画のテーマである「共助」を最初から体現しているように見える。だから彼に頼りがいを感じるのだろう。
猿が途中で海に放り投げた浮玉が終盤猫の命を救うことになる。単なる物への執着は悪であるとする描き方なら、こうはならなかっただろう。これはその執着すら受容しているとも言える。
猿は終盤、割れた鏡で自分の顔を見る。猿の自己イメージが変わったことがここで暗示されていている。この瞬間から仲間を助けようと黒猫と行動を再び共にする。
本作では水面に映る自分の顔を見るシーンが度々登場する。おそらく自己イメージ、心の有り様を示しているそれは、ラストシーンで4匹の動物が映り込むことにより、水面に波がなくなり平静になる。
この映画のテーマを明確に表すとても良いシーンだった。
示唆に積んだ傑作
動物しか登場せずセリフも一切ない。そんな風変わりな作品であるが、他では味わえない唯一無二の魅力が感じられた。
退廃的な世界観は寓話的なテイストを呼び起こし、宗教や神話的な意味すら深読みさせる物語は、鑑賞者の想像に委ねられる部分がかなり多い。
個人的には、これは神が与えた試練の物語…と解釈した。
旧約聖書に記されている”ノアの方舟”の逸話は有名だが、それと本作はよく似ていると思った。聖書では、神はわずかな人類と動物だけを残して世界を海に沈めてしまった。今作でも大洪水によって世界は一変してしまう。それまでの罪業を洗い流すかのように動物や植物は海に沈められ、わずかに生き残った生物、黒猫やカピバラ、猿、犬、鳥たちはノアの方舟よろしく一艘のボートに乗って荒廃した世界をサバイブしていく。これはほとんど旧約聖書の話そのものという感じがした。
但し、結末は聖書とかなり異なる。ノアの方舟は再生という形で終わりを迎えるが、本作では世界は延々と破壊と再生が繰り返されることが示唆されている。ここが少し残酷な所で、黒猫たちは試練の旅を乗り越えてついに目的地であるゴールへとたどり着くが、結局旅の出発点に戻ってしまうのである。
映画は最後に再び押し寄せる津波の音と共に終わりを迎える。ここまでの黒猫たちの旅の苦労を思うと何ともやるせない気持ちにさせられた。と同時に、この終わりのない試練は、ひょっとすると現代に生きる人類に対する”洗礼”を暗喩しているのかもしれない…などと考えてしまった。
尚、最後に鳥だけは空の中に吸い込まれていったが、これも様々に解釈できよう。神の生贄となったという見方もできるし、鳥は自らの身を挺して黒猫を救ったという善行を成したことから、神に認められて昇天したという見方もできる。
また、人間は一人も登場してこないが、おそらく原罪を抱える人類はすでに滅ぼされてしまっていると考えるのが妥当だろう。
本作にはこうした様々なメタファーが隠されており、かなり幅広く解釈できるように作られている。自分は宗教という観点から紐解いていったが、人によっては自然環境破壊という観点や現代社会を風刺した物語と捉えることも可能だろう。
いずれにせよ、これだけ示唆に富んだ作品は昨今中々お目にかかれない。極めて挑戦的な1本になっていると思った。
一方、単純にアニメーションの表現という点で見てもかなりクオリティの高い作品だと思った。美しい自然描写、生き生きと表現された動物たちの表情は実に素晴らしい。
まず、最初に驚かされたのは、繊細に表現された森の風景である。豊かな色調で表現された植物、透き通るような水の表現は息をのむほどの美しさである。後半に入ると、黒猫たちは荒々しい自然の猛威に晒されることになるが、ここも迫力のある映像で見入ってしまった。
但し、唯一気になったのは水しぶきである。これだけクオリティの高い自然描写にも関わらず、ほとんど水しぶきが上がらないのは不思議に思った。水滴もほとんど垂れないし、このあたりの細かい描写に表現の限界が感じられる。
また、動物たちは自然描写に比べると、解像度が低めでのっぺりとした表現に留められている。これが例えばピクサーのアニメであれば、動物の毛並み1本1本に至るまで繊細に表現されるだろう。そこについては本作は完全に無頓着である。したがって、クオリティという点で言えば確かに物足りなさを覚えるかもしれない。
ただ、これも考え方次第で、敢えてそうしているという風にも捉えられる。生々しさの中にコミック的なデフォルメを加味することで、背景の自然物から浮き上がって見えるようにわざとコントラストを付けているという見方もできる。
更に言えば、アニメーション表現のクオリティ云々という問題はさておき、動物たちの感情はこの映像表現でも十分に伝わってくる。演出としては必要にして十分という感じがした。特に、コロコロと変わる黒猫の目は観てて飽きさせない。こうした動物たちのどこかユーモラスな表情も本作の大きな見所と言えよう。
寄りそう仲間
くろ猫が可愛いです
丸く大きな目が表情豊か
セリフはないけど鳴き声で
何となくわかる
大洪水で流され流されて沢山の困難に
見舞われていく
そこで出会った動物たち
初めは助けてもらった関係が
魚を取りはじめてからは
魚を配ってまわる
はじまりは何に対しても
…オドオドしていた
くろ猫が徐々に逞しくなっていく
水の中の大きな生き物の存在に
驚き怖かったが…
洪水の水が引いて横たわっている
大きな生き物に近づいていく
助けることはできないが
…寄りそうシーンが印象的
水が引き
困難を乗り切った仲間たちの
…"寄りそっている姿"
が…凛々しくもある
動物たちそれぞれの個性
いつしか助け合う仲間
言葉がなくても…
好きな感じのアニメでした
映像がキレイで水の怖さも感じ
音や音楽がナレーションとなって
ひき込まれていく
監督らしい動物疑似家族による、言語も種も越える流浪の舟旅はぼくらの今これからのようだ
ぼくらが生きる現実世界を映し出すように人類の文明が滅び、洪水で水位は上がった(現実に直面している海面上昇)後に、色とりどりな動物のはぐれものアウトサイダー達が疑似家族を形成してバベルの塔へと向かう、タイトルに偽り無しなノアの方舟漂流記。彼らが水の反射や鏡で自身の顔を見て対峙するとき、それはまるで観客自身に問いかけ、人類だけでないあらゆる生物が共存するこの地球の行く末を占うようだ。種や立場を乗り越えて、協力し合うこと。
精神的スピリチュアルな流浪の旅とその果てに水中から顔を上げるなど監督前作『Away』との共通点は(タイトル然り)明確に色濃く、精神的姉妹分と言っていい作品ながら、哲学的・寓話的側面が色濃かった全作よりも本作のほうが間違いなく幅広い客層に訴えかけられる間口の広さと深度の増した普遍性を兼ね備えている傑作!黒猫とは不吉の象徴ながら本作のネコのかわいさなど、とびっきり生き生きと美しく革新的なアニメーションに目も心も奪われてしまう。夢中になってしまった。
たとえ始まりは呉越同舟的ハプニングであったとしても万物の共生、あるいは種の保存に予期せぬ神の介在。すべての生き物と命を讃え、心温まる映画の魔法。
高い芸術性に目を奪われ、神話的な物語に引き込まれる
台詞もなく、ナレーションもない長回しの描写には、どこか、無声映画のような、ドキュメンタリーのような趣きがある。3DCGアニメでありながら、ベッタリとした絵筆のタッチが残されているキャラクターには温かみがあり、絵画のように美しい背景と相まって、高い芸術性を感じ取ることができた。
黒猫が犬の群れから逃げている最中に鹿の大群に遭遇し、そのまま津波のような水に飲み込まれたり、船から落ちた黒猫が、鯨に乗っかり、鳥にさらわれた末に、元の船に戻って来たりといったシーンをワンカットで描くなど、アニメならではの見せ場も用意されている。
おそらく人類が滅亡した後の世界で、同じ船に乗り合わせて旅をすることになった動物たちの物語には、神話のような魅力が感じられて、引き込まれた。
擬人化されていない動物たちの動作や仕草にはリアリティがある一方で、登場する動物の種類からも、人間が遺した廃墟からも、地球上のどの地域の物語なのかを特定することは難しく、度々登場する鯨も、多数の細長いヒレを持っており、現存する鯨のようには思えない。
こうしたファンタジックな設定は、物語の寓意性を高める効果を上げているものの、尖塔のような山の頂上で無重力になり、ヘビクイワシが天に昇っていくシーンや、水が引いた後に、陸上に取り残された鯨が何を意味しているのかなど、言いたいことがよく分からないところもある。
ただし、映画としてのメッセージは明確で、一匹だけしか登場しない猫やカピバラは別にして、ヘビクイワシにしても、キツネザルにしても、犬にしても、同種族の仲間ではなく、旅を通して絆を深めた友人たちと一緒にいるという選択には胸が熱くなるし、そこには、「民族や宗教を超えて融和し、団結しよう」という作者の訴えも読み解くことができる。
また、ラストで、4匹が、水に映った自分たちの姿を見つめるシーンでは、「多様性の受容」という、現在の世界が直面する深刻な課題が心に刺さるのである。
プレステ4をバチくそ大画面で
85分プレイし続けている気分。
思うように動かせない分ストレス。
あとこのプレーヤーは海に落ち過ぎ。
なぜこのカタストロフが起こったのかがわからないから
解決策もイメージできなくて話を追うのが難しかった。
ノアの方舟って感じでもないんだよな…。
まあ、そんなものは必要ないのかもしれないけどね。
考えるな、感じろ!ということです。
公開初日で劇場がパンパンなのも東京の凄さ。
あと、ロボット・ドリームズもだけど
ノンバーバルで一本撮り切るのはトレンドなのかしらね?
ヨーロッパの侵略の歴史に耐えた国家だからこそ
自国の言葉を大切にして欲しい気もするけどね。
カピバラは優しい。犬は能天気でバカ。
鳥はよくわからないけどたぶん火の鳥になったのかな?
たぶんメガネザルがこの世界を支配してモノリス見つける。
そんな感じ。ありがとうblender。
雑な解像度がむしろストーリーに奥行き付けてたよ。
それではハバナイスムービー!
少し船酔い
大洪水に吞み込まれていく世界で一匹の黒猫の旅を描いたアニメーション映画。
鑑賞中はカッコをつけ、あれやこれやと考えながら観て、鑑賞後もモヤモヤが解けなかったが、ギンツ・ジルバロディス監督がインタビューで「昔、猫や犬は飼っていたんだよね~」と聞き、猫好きにしか伝わらない同調性を感じ、シンプルに考える事にした。
映画の特筆すべきは目線。いわゆる神目線で、絶妙な視点の移動が現実性と幻想性を高めている。ただ、この神様ちょっと落ち着きがないのか、結構ゆらゆらしていた。おかげさまで鑑賞後、少し船酔いを感じてしまった。
映像は美麗で雰囲気もよい。特に大洪水の緊迫感、水中と水面の往来などは秀逸だ。
どうも私のような大人目線では、あの世界観と動物達の友情に、カッコをつけた考察が入ってしまいそうだ。ここは、子供たち目線の純粋な映画感想文を読んで楽しむのが面白そうだ。どこかで読める機会があればいいな。
上質な画像と音楽、可愛い動物たち、シンプルな展開、子供から大人まで楽しめるアニメーションです。親子で観に行かれたのなら、あとで感想を語り合うのもいいと思います!
う〜ん、ラストの意味が判らなかった
ノアの方舟
大津波&洪水により住んでいた地を舟で飛び出す黒猫🐈⬛が主人公。
住んでいた地は、まるでエデンのような美しさで
動物もいっぱいいる。
それこそ犬に追いかけられたり生きていくのも大変そうな黒猫。
しかしそんな折、大津波が襲う。そして大洪水の世界に。
舟に飛び乗った黒猫だが同じ舟には、カピバラ、犬、キツネザル、ヘビクイワシも。
最初こそ打ち解けないが、さまざまなピンチをくぐり抜けると友情も深まり仲間に。
人間は住んでいたようだが誰もいない。この大災害で絶滅したのかも。
主人公たちは生き抜くために力をあわせる、共生・共存がテーマかも。
各地で戦争が起きている現代へのメッセージかも。
後半では塔に登った黒猫がヘビクイワシと遭遇し、宇宙に吸い込まれる夢をみる。
もはやファンタジー的な描かれ方をしているし、その後の助け合いかたもファンタジー。
そしてラストでは再度洪水が起きるが、死にかけていたクジラが復活するという
エンディング。
実に滋味深く、シーンごとに色々と考えたり想いを馳せたりできる作品。
テンポも良くて場面がコロコロと変わっていくことから、飽きもこないし、子どもも楽しめそう。
私は自然のビジュアル、動物たちの動き、音楽が一体となっているところが好き。
実に豊穣な作品だと思う。
大洪水と黒猫
前作「Away」(2019)に続く長編2作目。
本作も、前作同様にセリフは無く、CG画像で作り上げた世界が不思議に魅力的。
時々CGが稚拙に感じる部分があるものの、そこが良くて、それが何か引き込まれる感じがする。
人間は現れず、形跡のみ。
突然の大洪水を逃れ、乗り合わせた動物たちに徐々に繋がりが出来て来る。
そして、なんでこの動物たちになったかは分からないものの、造形がとってもカワイイ。
動きや態度に、動物の特徴がよくあらわれてて、微笑ましい。
黒猫が徐々に水に慣れてくる様子もカワイイ。
ヘビクイワシ、美しい。
水や雨の表現も素敵。
ある日突然洪水が引き物語は終了する。
語られていない部分や、余白も魅力になっている一作。
”考えるな感じろ”的な映画
アイデンティティを再確認する物語。
本作品においては、鏡・水面・ガラスなど、光を反射させるオブジェクトが多く現れる。事実、この映画は黒猫が水面を眺めるシーンから始まり、ラストには4匹の動物が同様に水面に目をやるシーンで終わる。それほどまでに、「反射」という要素が本作品において大きな位置を占めているのだ。
ではなぜ、彼らは自身の姿を反射を通して確認する必要があるのか?それは本作品の動物たちがみな、自身の住処・ルーツを失っているからに他ならない。斯様に、帰るべき場所や向かうべき場所を失っているからこそ、自分が何者なのかという問いが重要になる。確立した自己認識を有していればこそ、属すべき集団を外れ、行く先を失ってもなお、前に進むことが出来る。
セリフがなくて大正解
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