「猫好きにはつらい。」Flow nekoさんの映画レビュー(感想・評価)
猫好きにはつらい。
リアルな生態をしっかりと落とし込んだ動物映画。
かと思いきや、キツネザルが出てくるあたりから一気に擬人化が進む。なにせ、船の舵を猫、カピバラ、ヘビクイワシととっていくのだから。
とにかく猫が災難に遭うストーリーなので、猫好きにはツラい。人間が主人公の作品を観る以上に、観ててきつい。
静かに延々と続く自然との戦い。
翻弄される動物たち。きっと人間なんて簡単に最も早く絶滅したに違いない。
打ち上げられたクジラ(?)。しかしながら冒頭と同じ鹿の群れが逃げるシーン。どう考えても同じ事が起こるのを示唆している。
つまりクジラは海に戻る。逆にあのパーティは…
そう思うとツラいなぁ。
でも、それほどまでに命は儚く、自然をコントロールすることなど出来ないのだ。人間の思い上がりに対して強いNOを突きつけるかのような作品でした。
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