わたしは異邦人のレビュー・感想・評価
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「ガラタサライ」は「ガラタ宮殿」
地中海の色彩が、マジックアワーの微妙さメインだったのが、謎が解けるにつれお馴染みの陽光降り注ぐ紺碧になるのが洒落てる。
後半、見える子ちゃんの自分探しになってからがややベタであるが、今の自分のルーツになっている、それなりに苦労した人たちに感謝しよう、みたいなテイストは悪くない。
トルコだけに?異邦人?
異邦人には、邦人≒日本人と異なる人、即ち、外国人って意味以外に、
異質な人物…仲間外れ.もあるそうで。
地中海に面したトルコ🇹🇷の遺跡都市・シデを舞台に、自分を捨てた母捜しに勤しむ主人公在り。
そんな主人公・ダフネには、普通の人には«視えない者👻»が視えて話せる不思議な力が有る様で。
イスタンブールから遠路はるばるこの町に来たのも、“母らしき人を視た”と云う👻からの情報だった。
そんな👻達もタダ働きはしない…見返りに、自分の未練を解決してほしいと助力を頼むギブアンドテイク。
でも、産まれて直ぐに孤児院に預けられ、独りボッチと思って生きてきたダフネは、人付き合いが苦手。
それでも、この旅で、彼女の中の何かが変わり始める。
ダフネとは月桂樹を意味するそう。
月桂樹の花言葉は、勝利・栄光ってポジティブなモノから、私は不変。って頑固っぽさを表す意味、そして、裏切り者って意味もある。
一般論で云うところの、普通じゃない産まれと、普通じゃない能力(チカラ)があるからこそ、
普通では救えない存在を、救える事が出来る。
なんだかんだで割りと素敵な御噺でした。
遺跡と地中海の景色が心に染みる
みんな溜め込み過ぎ
母親を探して旅に出ること2カ月のイスタンブール生まれの霊視能力のある女性の話。
遺跡と思しき場所にある木の下で撮られた母の写真を頼りに、地中海の町にやって来て巻き起こっていくストーリー。
知人と思しき男性と別れ、ゲストハウスを訪れてと始まって行くけれど…ん?
やり取りをみていればわかるけれど、幽霊が生きている人と何ら変わらない描かれ方で、出てきた瞬間はこの人どっち?そして他の人にもみえてる?なんてところもあったり。
母親探しのお話しももちろんあるけれど、残された人と亡くなった人の掛け違いやわだかまりを解消していく様をみせるというところが主で、なかなかユニークな作品だった。
ただ、古代の婦人のヤツは自分が残したものってことですよね?結局ただの承認欲求?そこはイマイチ釈然としなかった。
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