「理屈抜きで楽しめる作品」レッド・ワン 悶さんの映画レビュー(感想・評価)
理屈抜きで楽しめる作品
【鑑賞のきっかけ】
本作品は、2024年11月に劇場公開されたとのこと。
その存在に全く気づいていませんでした。
そして、早くも、公開からひと月で動画配信開始。
何だか面白そうなので、視聴してみました。
【率直な感想】
レッド・ワンというのは、サンタクロースのコードネームです。
サンタクロースの赤い衣装から来ていて分かりやすいことこの上ないです。
このサンタクロースが、クリスマスの直前、誘拐されてしまいます。そこで、子どもたちの夢を壊さないために、ドウェイン・ジョンソン演じる、サンタクロース護衛隊長のカルと、クリス・エヴァンス演じる賞金稼ぎのジャックのコンビが救出作戦を繰り広げるというお話。
子どもの頃のサンタクロースは単独で、どうやって世界中の子どもたちにプレゼントを配るのかという素朴な疑問に対し、本作品では、巨大な秘密組織が控えていたという設定で、突っ込みどころはあるけれど、ひとつの解答を示しています。
それにしても、11月劇場公開で、ひと月で動画配信は早すぎると思っていたら、制作が、「Amazon MGMスタジオ」となっていて、Amazonって、映画事業も手がけているのか、と納得。
要は、劇場公開よりも、動画配信の方がメインなんですね。
12月というクリスマスシーズンには、何としてでも、動画配信を行いたく、その前宣伝みたいな形で、劇場公開したということかな。
それでも、制作費は、2億5千万ドルとそれなりにコストはかかっています。
ドウェイン・ジョンソンもクリス・エヴァンスも、活躍中の俳優さんだし、Amazonとしては、本作品で、動画配信のライバル社との競争に勝とうという意識が強く感じられます。
内容は、極めて優れたものがあるわけではないですが、サンタクロースの誘拐というテーマ自体が、幅広い年齢層で受け入れられそうで、実際に、肩肘張らずに素直に楽しめる作品でした。
【全体評価】
凝った設定の作品もそれなりに面白いけれど、本作品のように、素直に楽しんでください、というメッセージの感じられるような作品も、なかなか良いものです。
ある意味、娯楽としての映画に真正面から取り組んだ、清々しい印象を残す作品であったと思っています。