「オールドスクールを踏襲したほんのり懐かしいクリスマスコメディ」レッド・ワン 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
オールドスクールを踏襲したほんのり懐かしいクリスマスコメディ
クリックして本文を読む
古臭いけど、古過ぎもせず、80年代から90年代前半くらいの能天気なハリウッド映画のフォーマットを踏襲したクリスマス映画。ちゃんと映画の最初に出演者やキャストのクレジットが流れ(クリス・エヴァンスの登場カット(背中だけど)にちゃんと名前がかぶる実直さ!)、ファミリー映画としてピンチもさほど深刻にならない親切設計。物語の展開も演出も、なにか突出してるわけではないが、クリスマス前にテレビ放送されては、子どもの記憶にほんのりと残っていきそうな作りになっていて、この企画としてはとても正しく、同時に親世代に懐かしさも提供してくれる。
クリス・エヴァンスの鍵をチョロまかすスキルが後半まったく生きてなかったり、最初と最後の関係性が同じというのももったいないので、ロック様がサンタを襲名する話でもいいんじゃない?とかもったいなく思ったりするところもあるが、それも許せるくらいの温度感であり、あるかどうかは知らないが続編に持ち越してくれるかもと期待しています。
コメントする