「無難におすすめ、この冬のクリスマス映画」レッド・ワン callさんの映画レビュー(感想・評価)
無難におすすめ、この冬のクリスマス映画
ものすごい興奮!ものすごいエフェクト!壮大なストーリー!!
……っていうのだけが映画ではありません。
いや確かにこの作品は壮大だし、見せ場もいろいろあるんですけどね。
じゃあこれが世紀の大傑作で、今後も語り継がれるかというとそんな事はないと思うのです。
なぜ語り継がれないのか。メッセージ性がありふれたものであり、昨今のCGを駆使した大エフェクトというわけでもなく、見た後に心に残る何かがあるわけでもないからです。
でもそんなものすごい作品ではなくてもいいではないですか。
例えばデートでクリスマス映画を見に行こうとするとします。
クリスマス映画とは何でしょうか? クリスマスまでに死んじゃう彼女のために男が走り回るようなお話でしょうか? あるいは真逆に「サンタが殺しにやってきた」みたいなものでしょうか?
どちらもそういうのが好きな人がいるし否定はしませんが、なんとなく恋愛映画は退屈だし、サンタが~みたいなドギツい刺激は求めていないのよ、ってカップルに、この冬のクリスマス映画として本作、レッドワンをおすすめします。
謎に甘い恋愛映画を見るより、この映画は面白いですよ。
ちゃんと社会の裏にある(と、いいな!)ファンタジーを描写してくれます。
CGもエフェクトもちゃんとしっかり作られています。ストーリーも大体良いです。
記事に「映画ファンの「コレが観たかった」全部入り!」と書いてありました、ああなるほど。その通りだと思いました。
予告編にあるような「サンタが誘拐された!」「ドウェイン・ジョンソンが主演」と聞いて映画ファンが「こういう画面が見たい」と思ったことが全部入っています。
逆にいえば「こういうのがほしい」であって「そうきたか!」ではないのです。
でもね。
奇をてらったものじゃなくてもいいじゃないですか。
子どもとも見られます。
恋人とのデートにも使えます。
もちろん一人でも楽しいです。
この冬、そろそろクリスマスだなっていうこの時期にいかがでしょう?