「僕はハリウッド映画に付き物の「親子の再生」には結構うんざりしてるんだが、今回はソレがとても良かった。また、サンタさんがプレゼントを届ける仕組みや謎が分かる。」レッド・ワン マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
僕はハリウッド映画に付き物の「親子の再生」には結構うんざりしてるんだが、今回はソレがとても良かった。また、サンタさんがプレゼントを届ける仕組みや謎が分かる。
◆ジャック(クリス·エバンスさん)には息子が1人いて、現在は別れたパートナーと一緒に住んでいる。息子はパパに、も少し自分を気に掛けてほしいのだが、今夜のバイオリンの発表会にも結局来てくれなそうで浮かない顔をしている。
ジャックは、「息子は新しいパパと幸せになった方がイイ」みたいなことを言ってたが、ソレはただの言い訳で、ホントは只めんどくさいだけだ。
僕は「ああ、例によってハリウッドお決まりの家族の再生か、それが本筋の物語の裏で進行するのね。ハイハイ、セットで付き物のでしたね、そうですか、分かりました。まあソレはどうでもイイや」と思った。
いつも映画の最後に家族や親子が抱き合ってる場面を見ても特に感動もせず、「あっそう、良かったですね、だいたいハグの習慣とかねえし」とか思って見てるだけだった。
だが今回は、ジャックと息子が終盤に楽しそうに話してる場面がとても良いと思った。いつもは全く印象に残らない親子の再生場面が、本筋のアクションと同じくらい印象に残った。
この場面でカラムの引退理由の「見えなくなった」が「見えるようになる」。さて、この時カラムが見たのは大人のジャックの子供心なのか、それともジャックの子供時代の姿なのか? などと思った。
それと、コレが見えることが、どのようにサンタの護衛隊長の仕事に関わるのかは不明である。ふむ。
ところで中盤にジャックと息子が落ち合うのだが、どうしてそうなったかの細かい経緯が思い出せない (^^)
◆サンタさんはクリスマスにプレゼントを届けて回るのだが、まさかそれが組織的な巨大プロジェクトとして行われていたとは驚きである。
慈善団体なのだから、住んでる場所とかイロイロ秘密にしなくてもイイのではと思っていたが、今回のようにサンタの誘拐にも備えなくてはいけないから秘密なのだろう。警備体制も厳重だ。
スパイ組織みたくサンタもコードネームだ。このコードネーム「レッド ワン」のワンには、唯一無二の意味が込められているのだと思う。この一大プロジェクトの主役がサンタでなくてはならない理由として、なんかサンタにしか出来ない能力を誰かが述べていたが忘れた (^^)
今回の映画では、サンタが狭い煙突を通り抜けたり、煙突がない家に入る方法が描かれる。
最初、何でサンタが筋トレするのかと思ったが、プレゼントを配りまくる場面を見て納得した。アスリート並みの体力がないと勤まらないハードワークなのだ。100キロのバーベル上げた後、重りを追加してた。
また、子供たちが望むプレゼントを、どうやってサンタが知ることが出来るのかという秘密も解き明かされる。
長年の疑問が氷解してかなりスッキリしたが、ソリが空中を高速で飛び回れる仕組みや方法については謎のままである。超極秘事項なのであろう。
面白いと思ったのが、サンタが、ある家の屋根に降り立った時、イルミネーションの電球を踏みつぶしてしまった後の場面だ。まあ細かいミスは仕方ないのかなと思っていたら、なんとサンタの仕事を近くで見守っていて、電球交換部隊がちゃんとフォローするのだ。もう、サポート体制もバッチシで驚きである。
クリスマスにサンタさんがプレゼントを子供達に届けるのは、全世界にまたがる一大イベントである。だからソレが出来なくなるようなら緊急事態なので、各国の政府に事前通告しなくてはいけないらしい。キリスト教国だけかもしれない。
各国の政府にはサンタさんのクリスマスプレゼントのお届けの事業スキームが周知されているのだろう。
あと、トナカイが かなりデッカイ ( ゚0 ゚)