劇場公開日 2025年3月20日

「今の時代の白雪姫は、王子様に頼ってはいられない」白雪姫 ぴのこねこさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0今の時代の白雪姫は、王子様に頼ってはいられない

2025年3月20日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

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好奇心旺盛で、自分で道を切り開いていくタイプのヒロインが主流のディズニー映画。
でも、白雪姫のストーリーには、道を切り開く要素って、ないのでは、と、思っていたら、、、。
気持ち良く裏切られました。

「名前を覚えることが大切」と育てられてきた姫は、護衛兵一人一人の名前と前職を覚えていて、もとの暮らしに戻るよう説得していきます。
こういう戦い方もあるんですね。

白雪姫役のレイチェル・ゼグラーがよかったです。
第一印象では、「白雪姫って、雪のように白いから白雪姫だったはず。吹雪の日に生まれたからってのは、ちょっとどうかな?」と思いましたが、気がついたら白雪姫にしか見えませんでした。
「心が雪のように白い」みたいなセリフがあったから、外見じゃないってことでしょう。

女王も、なかなか魅力的でした。あれだけ徹底して悪い人だと、ある意味潔いとさえ思えるし(もちろん、映画の中だからでしょうけれど)、衣装だって白雪姫よりカッコいい。

王子様の代わり(?)とも言うべきジョナサンは、かなり原作の設定とは離れています。物議を醸すであろう登場人物ですが、ヒロインの覚醒、自立を助けるキャラクターとして必要と、私は思いました。

スペクタクルシーンの合間には、動物たちの愛らしいカットが挟まれ、心暖まります。
もちろん、歌やダンスも満載で、とても聞き応え、見応えがあります。

ぴのこねこ