春をかさねてのレビュー・感想・評価
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石巻の大川地区で暮らす、子供たち目線の物語。 女子生徒が二人。どち...
石巻の大川地区で暮らす、子供たち目線の物語。
女子生徒が二人。どちらも、津波で妹を亡くし。
一方の女子(主人公)は
取材や学校など大人たちの前では優等生のような言い方をするものの、
陰ではひとり静かに泣いているような。
もう一方の女子と、徐々に温度差・溝が生じてきたり。
自宅のリビングでは、何度も取材対応があったり、大人が集ったりで
偉いね、頑張って、というような言葉を何度も浴び、そのことが当人らを追い詰めて。
内心穏やかでいられず、集中もできず
学業の成績も、以前は学年トップだったものが下降線で。
震災の話題を避けるばかりでなく、悩みを吐露できるような
近い友人が欲しかった、とか。
周囲が欲しがる言葉を出すのが一番楽だ、とか
重く刺さる言葉が多数。貴重な鑑賞体験でした。
関連する書籍 "16歳の語り部" も、しっかり読まねばと思っています。
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15時38分
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