春をかさねてのレビュー・感想・評価
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演出の妙
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まず、とても感動した。
特に前半部分の何気なくバスの中で肩に頭を預ける友人、2人が喧嘩する河原で佇む主人公の姿。
そして、ラストに主人公が頭を友人の肩に預けるシーンでとてもジーンと来てしまった。
題材がとても重いことで、監督が舞台挨拶で『センシティブな題材の為、封印も考えた』と言っていたが、そうだろう。
映画として観たときに、まず多くの人にとって悲劇的な震災が頭の中に浮かび上がる。しかし、そこに生きる人々は(当たり前だけど)同じ人間で、恋もすれば喧嘩もする。
同じく家族を失った2人の少女を通して描かれる世界は、自分自身の故郷を思い起こすようでいて、だからこそ悲劇的だ。
やや作為の部分でもたつく印象もあるけれど、それらをモノともしない演出の素晴らしさを感じました。
新作もとられているということで、次作も楽しみです。ありがとうございました。
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15時38分
東日本大震災から1ヶ月半、津波で当時小6の妹を亡くした中学生の姉と、同じく妹を亡くした同級生の話。 TVのインタビューに答え優等生な回答をする主人公と、ボランティアの大学生に好意を抱き浮かれるる同級生の感情のすれ違いをみせていく。 どっちもどっち両極端と感じるところはあるけれど、自分の考えに固執しながらも自分で考え早々にたどり着いた主人公と、迷いながらも答えに近づいていく友人という感じですかね…。 それにしてもマスゴミのくだらないスピリチュアルな質問は、ドライな自分にはバ◯じゃないのか?とか思えてしまう…。
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