「原案の10倍長いPV」世界征服やめた uzさんの映画レビュー(感想・評価)
原案の10倍長いPV
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家を出る前に原案の曲を聴いてみて、他責的で青臭い主張に嫌な予感がした。
まず、星野の正体について隠す気があったのかが疑問。
スーツもネクタイも一緒だし、主人公としか会話しないし、出社時に鞄すら持ってない。
逆になんでシャツだけ違ったんだよ。
静止したモブ、一斉に機械的な動きをしたり主人公を徹底無視する社員…
主人公の孤独や思考停止で流される様、無関心な世相などをカリカチュアライズしてるのは分かるよ。
でもなんだか、サラリーマンを馬鹿にしてるように見える。
しかも序盤にちょろっとやって終わりだから尚更軽く感じてしまった。
“星野”を殺すことや、「世界征服やめた」に繋がるキッカケもまったく描かれない。
「やめた」の前にやろうともしてないしね。
終盤は結局星野によるポエトリーリーディング。
原案では「創作を続ける」というラストなのに本作は「日常を続ける」なのも如何なものか。
「朝から元気ないぞ」の後に街灯がついた夜の風景に繋がったのは何か意味があったの?
ダラダラやらずに50分で纏めたのはよかったが、それでも最後は冗長で、屋上で終わりでよかったのでは。
30代ならまだしも、せいぜい新卒に毛が生えたように見えるし、その悩みは早すぎるよ。
いや、勿論悩みや受け止め方はそれぞれだけどね。
ただ、あんな拗らせた中学生みたいな思考をしてたら、悩んでるのは周りの方なんじゃないかな。
演技は良かったけど、内容がまったく刺さらず。
6分程度の原案がYouTubeで見られるし、そっちでいいんじゃないかな。
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