秒速5センチメートルのレビュー・感想・評価
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新海誠臭い。
すごく忘れられない人がいるので山崎まさよしでめちゃくちゃ泣きましたが、セリフがポエムっぽい感じも度重なるすれ違いもめちゃくちゃ新海くさい。
ずっとすれ違い(物理的)にイライラしつつ、これが新海誠の良さでもあるなあと考えて見てました。
ずっと好きな相手の思い出が美化されずに呪いとして30歳まできちゃった感じがする主人公
一方でヒロインはちゃんと美しい思い出として消化できているのかなと。
最後の「全然仕事の話じゃなくてプライベートの話なんですけど」っていう喋り方が普段の松村北斗っぽくて面白かったです笑
中盤の種子島あたりはもうちょっと短い方が中弛みしなくてよかったのかなと思いました。
アニメは未履修。これから見ることもないと思うくらいしんどい。
相手も自分のこと忘れてなくてワンチャンあるんじゃないかって勝手に補正されて勝手に記憶されて行くから自分の嫌な部分を見せつけられたようで苦しかった。
長く想う人がいる方は共感できるのじゃないでしょうか
私事ですが10年ほど想う人がいます。
最後のただ会って話せたらよかったってセリフすごく共感しました。
連絡すればいいじゃんとか思うかもしれませんが、もし相手が幸せだったら邪魔したくないし、幸せでいてくれたらいいんです。
悲しいけど、出会えただけでもよかった
心の真ん中にはいつも想う人がいて
そんな感情で他の誰かといるのなら誰も傷つけない孤独を選ぶ
そんな感情がうまく描けている作品だと思います。
新海誠さんの作品はいつもモヤっと終わる作品が多く、そのあとのストーリーは個人に任せられてるような気がして感情を複雑にされますが、そこがいいところですね!
実写⇒小説⇒アニメ 桜の花の満開の下、あの時を忘れない。
2025.10.15(水)
原作本未読で観る映画もあるので、アニメ版は未見で鑑賞。前知識ゼロ。そう言えば今年、再映していたような…。
MOVIX川口で「秒速5センチメートル」を。
1991年4月
明里(白山乃愛)は、東京の小学4年の転校生。親の転勤でよく転校している。カメラはみんなの足元を映す。明里だけ規定の上履きを履いていない。隣の席の遠野貴樹(上田悠斗)がノートに書いて教えてくれる。
「上履きは駅前のよしみ屋で売っているよ」
「ありがとう」
「僕も去年は転校生だったから」
明里の顔が明るくなる。転校が多く中々友だちが出来ない二人は仲良くなる。
「大丈夫だから」貴樹は明里に声をかける。
宇宙が好きな貴樹。「貴樹は将来、宇宙飛行士になるかもね」貴樹は明里の誕生祝いに天文手帳92を送る。
六年生になった。
満開の桜の散る下を歩く二人。明里が言う。
「ねえ、秒速5センチなんだって。桜の花の落ちるスピード。秒速5センチメートル」
1994年3月
中学に進学する時、明里は栃木に引越す事になる。「同じ中学には通えない」泣きながら電話をする明里。
半年後、明里は貴樹と天文手帳92を往復させ文通を始める。文通を続けるうちに貴樹も鹿児島に引越す事になり、引越す前に栃木・岩舟まで明里に会いに行く。
1995年3月4日
天文手帳は明里の手元にあるため、貴樹は会った時に渡そうと明里に手紙を書く。生憎の大雪で列車は遅延しまくり、途中駅の自販機で飲料を買おうとした時に手紙を落とし、風にさらわれてしまう。
岩舟駅に19:00の約束が4時間以上遅れてしまう。明里は駅の待合室で待っていた。
(小説では、アニメ版より駅を閉める駅員の対応が優しくなっている。実写版にはない)
そして、桜の樹の下で初めての口づけ。抱擁する二人。惑星1991EVが地球に衝突する予定日の2009年3月26日に同じ場所でまた会う約束をする。
翌朝、駅での別れが待っている。
貴樹は手紙を失くし口頭でも想いを伝えられない。渡そうとして待合室で書いた天文手帳92を鞄にしまう明里。「貴樹くんはきっと大丈夫、大丈夫だから」ドアの閉まる音で貴樹には聞こえない。(「望郷」のジャン・ギャバンか。小・中学生時代の二人はとても良かった。特に白山乃愛は表情が良い)
1999年種子島
高校生の貴樹(青木柚)は、担任教師澄田美鳥(宮崎あおい)の妹で同級生の澄田花苗(森七菜)と仲が良い。一緒にカブで通学している。花苗はサーフィンと貴樹の事が好きだが、いくら思っても貴樹の目は花苗を見ていない。花苗はその事をはっきりと認識してしまい涙を流す。誰にも送らないメールを打ち続ける貴樹。そしてそのメールは保存されない。
種子島から打ち上げられるロケットを二人は見送る。(森七菜は本当に高校生ぽかった。
ちなみに1998、1999年のH-Ⅱロケットの種子島からの打ち上げは失敗している)
2008年。
貴樹(松村北斗)は、新宿でSEとして働いている。会社の同僚とは馴染んでいない。同じく会社の同僚で女性社員からも浮いている生真面目な水野理沙(木竜麻生)と付き合っているが、彼女の部屋に行っても一緒にコーヒーを飲みTVを見るだけ。やはり貴樹の目は理沙を見ていない。
明里(高畑充希)は新宿の紀伊國屋書店で働いている。まもなく結婚する明里は母のいる実家に行き、押入れから貴樹との文通に使っていた天文手帳92を見つける。
貴樹は、結婚して今は新宿で働く担任教師だった美鳥(宮崎あおい)と新宿の路上で出逢う。夜、飲みに行く約束をし、美鳥は同僚の明里を誘うが、明里は急に店長(又吉直樹)に残業を頼まれ一緒に行けない。
水野と書店に行った貴樹は店頭で天文手帳08を見つける。
貴樹は行き詰まりと限界を感じて担当プロジェクトを終了させた時点で会社を辞め、水野とも別れる。
職場の先輩窪田(岡部たかし)の紹介で多摩六都科学館のプラネタリウムのプログラミングの仕事に就く。プラネタリウムの前で天文手帳09が売られている。
2009年3月26日
本(天文手帳)の納品でプラネタリウムを訪れた明里は館長(吉岡秀隆)の勧めで貴樹の生解説で星空を見上げる。(多摩六都科学館はプラネタリウムの生解説で有名。武蔵野市に住んでいた時に一度行っておけば良かった)
プラネタリウムを見終えた明里は、そこにいた子供に「桜の花の落ちるスピードは秒速5センチメートル」と教える。
「落ちるスピードは秒速5センチメートルだって。お姉さんが教えてくれた。」
子供たちの会話を聞いた貴樹は天文手帳09のポップを見て館の入口に走るが明里の姿はない。
明里は帰りのバスの中、プラネタリウムのチラシに解説:遠野貴樹の名前があるのに気付き微笑む。
その日は約束の日。貴樹は帰宅しょうとしたが新宿駅で思い直して、あの桜の樹の下へ行く。19:00に間に合ったが、明里は来なかった。
貴樹は、館長に約束の日の事を話す。館長からは、あの雪の日に来た同じ約束をした人が私は行かないと言っていた。「あの約束を忘れる位、幸せに生きていて欲しいから」と言っていたと。
貴樹は、水野を呼出し部屋を訪ねた時に借りてそのままになっていた傘を返す。
そして水野の何処が好きだったのかを告げる。面と向かって良い所を告げられたのは嬉しいが「遅いよ。でも、ありがとう。ちゃんと言ってくれて」と言い水野は貴樹の前から去る。(木竜麻生も最近活躍しているね)
貴樹は、小田急線の踏切で明里とすれ違う。
上りと下りの2本の電車が通過して行く。遮断機が上がると彼女の姿はない。貴樹は踵を返して歩き出すのである。
本作鑑賞後、調べたら本作は2007年のアニメ版「秒速5センチメートル」だけでなく、その後新海誠によって書かれた小説版、そしてコミックスも含めたトータルな「秒速5センチメートル」のリ・クリエイトである事が分かった。
62分のアニメを121分の実写にして間延びしているという評もあったが、それは違うと思う。
新海誠は、アニメ版のあとに「みんなを元気づけるために映画を作ったのに、落ち込んだと言う意見をもらった。それは自分の意図とは違うので、そこを後悔して小説版を書いた」
だから、小説版では加筆されている部分が多い。貴樹が大学に入ってから二人の女性と付き合った事、水野理沙(アニメではメールだけでほとんど登場しない)との交際する姿も描かれている。小説版では水野は同じ会社の同僚ではない。ノベルでは水野が電車に乗れない理由も。
そして、新海誠の小説はこの言葉で結ばれている。
この電車が通り過ぎたら前に進もうと、彼は心を決めた。
実写版「秒速5センチメートル」(2025)
小説版「秒速5センチメートル」新海誠
奥山由之✕松村北斗✕新海誠のスペシャル・トーク・セッション(1時間)
アニメ版「秒速5センチメートル」(2007) 2025.10.22レビュー済
「秒速5センチメートル」THE NOVEL(脚本を元にした書き下ろし)鈴木史子
実写版鑑賞後に色々な情報を入れ過ぎて自分の頭の中で少しこんがらがったかな。二人が出逢うのが小学4年だったり5年だったり、水野は会社の同僚だったり違う会社だったり、それぞれ設定が微妙に違う。
NOVELでは書店で天文手帳08見かけた貴樹は、それを手に取って購入する。
実写版では、アニメ版では手紙の文通だったものが天文手帳を使って往復で行われており、プラネタリウムやヴォイジャー等天文や宇宙に関する要素が盛り込まれている。
実写版で明里は最後に結婚してメルボルンへ行くという。東京とメルボルンは、栃木と種子島よりも遠い距離であり、本当に二人はもう会わないと言うディスタンスになる。
さらには実写版では貴樹は別れたあと水野と会って直接彼女の良い所を伝えている。
水野は二年間交際しても貴樹に1センチも近づけなかったとメールしていた。二年間楽しくないけど楽な存在として横を歩いていたのにである。
それが貴樹の方から近づいて行っている(遅かったけど)。約束の場所に行って、貴樹が変わった事を示している。
実写版では花苗の姉美鳥を結婚した書店員として東京に登場させている。(宮崎あおいは良かった)
新海誠は「全てに意図がある」と言う。
だから、アニメ版で明里がトルーマン・カポーティの「草の竪琴」を読んでいるのも、第二話が「コスモナウト」なのも意図されたものなのだろう。宇宙飛行士(コスモナウト)はどこにも出て来ないのだから。
だから、その意図を汲んで実写版で明里に「貴樹は宇宙飛行士になるかもね」というセリフを言わせている。
対談では、奥山監督と松村北斗はアニメ版をリスペクトしているし、新海誠は実写化に感謝している。新海誠は、松村北斗が屋上でたこ焼きを食べるところはアニメでは出来ない、と言っていた。たこ焼きを食べながらもの思う松村北斗の表情はアニメでは表現しきれないと。
新海誠はプラネタリウムのシーンで泣いたとそうだ。
結局、二人は中1の別れの思い出を持って生きているが、貴樹は忘れられず、明里は良い思い出として結婚して次に踏み出そうとしている。
男は女々しく、女は過去を引きずらないと言う事なのか。
やはり山崎まさよしの挿入歌「ONE MORE TIME, ONE MORE CHANCE 」は実写版でもフルコーラスで聴きたかったな。米津玄師はクレジットで良い。
不満
デジタルデータを16mmフィルムに焼き付けてザラザラした質感を出しているが、小・中・高時代の過去パートだけにして現代パートはやらなくても良かったのでは。2009年でも現在(2025年)から見れば過去なのだが。
貴樹が喫煙して教師澄田美鳥に咎められる設定は不要。貴樹と美鳥が話し合うきっかけがあれば良いだけ。
疑問
駅の別れで「手紙を書くよ。(電話も)」
と言っていたのに、二人はその後連絡を取りあわなかったのか?
おまけ
60年位前に父親に思川までフナ釣りに連れて行かれた。20cmくらいのフナが2匹と小魚が釣れた。何故思川に行ったのか、理由は分からないが随分遠い所だった記憶がある。あんなに遠くまで釣りに行ったのはあの時だけだった。岩舟は、思川の更に3駅先である。
レビューアーの方から水野が一番細かく描かれているというコミック版を勧められたが、そこまでは手が回らなかった。機会があれば読んでみたいと思う。
ボイジャーみたいな切ない恋
リアルな日常の中にある切ない恋が、言葉と美しい映像と共に描写されていて泣いた。すごく会いたかったけど会えなかったり、会う事は無かったけどお互いに想い合っていたりする哀愁が心に残った。最後は悲恋ではなくお互いに前へ進む姿で終わっていて、映画だけどこれからも人生は続いていくんだなって感慨深かった。ただの恋愛映画ではなく、あくまで人生の一片が描かれているような感じがした。
結末を知ってから観るべき。
原作アニメもネタバレも見なかった自分が思ったことは、「これは結末を知ってから観るべき」
だったなということ。
これは全てを知ってから観れば、あの世界観にどっぷりと浸れる、そんな映画でした。
各シーンに映り込む情景のどれもが切なくて淡くて、胸に溶けていくようだった。
「間」の取り方がとても素敵だった。洋画にはないあの空気感が心地よく、心を穏やかにさせる。
子役の2人もとても可愛らしく透明感があり、2人の関わりを観ているだけで笑顔が溢れた。
所々に散りばめられた楽曲もシーンを象徴していて、エンドロールの「1991」は特に心地よかった。
…ただ、クライマックス、1人で置いてけぼりになったような辛さが襲ってきた。
でも次観に行けば、今度は全てを知った上でまたあの心地よいときに浸れると思うと、もう一度映画館に足を運びたくなる。次こそは、安心してあの世界観に浸れる…!
今夜も月が綺麗ですね
せめてタイトルを変えてほしかった
ゆったりとした作品🫧
原作はかなり前に視聴済、かなり前からプロモーションがされていて気になっていた作品!
都合がついたので、早めに映画館に行けた☺️
小学生の頃の思い出を引きずっている30代男性の話という印象があり、高評価とは聞いていたもののどんな感じかとワクワク!
作品の印象は前と変わらずでしたが😂、短い原作を1本の映画にして、それも学生時代から現在までの時代を余すことなく描かれていて中身が詰まった映画に感じました。
出演する俳優さんはどなたも素晴らしく、久しぶりにみた宮崎あおいさんも変わらずお美しい!
個人的に小田急線が出てきて嬉しかったです☺️
「約束は忘れていてほしい。そんなこと思い出さないくらい楽しい人生にしていると思う。」(このような記憶)
それを聞いた貴樹君が切ない!
最後の別れ際、本を渡さない判断をした明里はなんて大人なんだ、、!別れがあることを予想していたのかな、、。
出会いがあれば別れがあり、今はもう会うことはなくてもその人には楽しく生きててほしいな、そういうことなのかなとなんとなく思いました。私も誰かに思い出されてたりするのかなとも、、そうだったら嬉しいな☺️
ファーストキスといい、松村北斗さんの演技にうっとりします。声も好き!
また映画に出られるならみたいです。
後戻りできない儚い思い出
光
青春の正体は不全感?
基本、アニメが最良
とはいえ、結構カスタマイズされていて楽しめました。
『君の名は』ヒット後に原作を見て、主人公と同世代なので親近感もあり、漫画と小説も読んだかな。
あと、山口県から栃木の岩舟行ったくらい原作は大好きです。
原作のファンとして言わせていただくと、『やっぱそうなるか!』というところ
貴樹くんの一発逆転に期待しましたが、とと姉ちゃんにしか見えなくなってきた高畑充希
が既に原作と同じかと
今回は実写ということで楽しみにしてきましたけど3.5かな
飛んでった遠野くんの手紙や、遠野くんの退社後の動きなんかはアニメになかったので
遠野くんと明里の再会がありそうでなさそうで
映画では拗らせ遠野くんも、水野さんとちゃんと話せてよかったかな
宮崎あおい、ちょいちょい良い役だったかな。原作ではあんなにお姉ちゃん活躍しないけど
残業で再会できないのは惜しかった
2009年の約束とかも原作にはないので
来なかった理由や、偶然届いた明里のエールなんかで、原作よりも遠野くんが明るく30代を幸せに生きてくれそうなところはよかった。
エールを届けたのはヨ・シ・オ・カ(やたら白くなってる)
、、、
恐ろしく退屈に感じてしまった
わたしの感性でしょうか。
とくに心に迫るものもなかった。
松村北斗さんの自然な演技と、
甘酸っぱい子供時代は良かったんだけど
高畑さんの演技がどうにも苦手だった。
そもそも明里っぽさがなく、キャラも違うし、成長した遠野が会ったらあなた誰?状態になりそう。なんか暗いし。あえておさえた演技が仇となった感じ。
これはミスキャスト。
あと原作にはないオリジナル設定、
科学館でのニアミスもいらないかな。
日常のなかに常にある思い出なら、
パンフレットに遠野くんの名前みつけたら、普通連絡くらいしない?
また恋愛するかは置いといてそれが筋でしょ。
あ、あとよかったのは新宿のさくらや。
懐かしい〜となりました。
普通に泣きました
美化した初恋の思い出をいつまでも心に宿す男の物語
個人的に今年1位
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