秒速5センチメートルのレビュー・感想・評価
全692件中、41~60件目を表示
良いラブストーリー ◎◎◎◎◎
アニメを見ていないがこれは良いです
すごく心地よくて楽しめた
ずっと幸せな気持ちになる映画で、あまり感じたことのない映画でした
あまり何も起こらないので、退屈?と思うところもあるが、全体的な謎解きがあり飽きさせない
過激な描写がないのはアニメ原作だからだろうか
見やすさ◎
ストーリー◎
キャラクター◎
没入感◎
個人的好み◎
原作の大ファンです
実写化に元々抵抗のない人間ですが、秒速に関しては原作が大好きすぎて、構えていました。
情報解禁されて松村北斗さん主演ということで、彼の繊細な演技や、過去に新海作品に参加されていること、新海誠監督とも仲良しでいらっしゃることから、松村さん主演なら期待できる。と確信でき、観に行こうと決めていました。
少しハードルを上げて観てしまったかもしれません。
原作のキャラを演じられたかたについては、
松村さん、森さん、青木さん、木竜さん、白山さん、上田さんはもう完璧に良かったです。
白山さんの
「来年も一緒に桜見ようね」
のシーンで泣いてしまいました。。。
子役のお二人ともとても素敵な演技で……ぐっと秒速の世界に引き込まれました。
中学生の二人がやっと会えて、木の前でキスするシーンもとてもよかったです。泣いていたと思います。
余談ですが、近くの席の方がこのシーンで「えっ!?」と声に出して言っていて、気がそれて最悪でした。
原作知らない人なんだろうなと思いましたが。この心の流れを理解できない人がいるんだなぁと、 逆にそれはそれで嬉しいことなのだろうか、とか考えてしまいました。笑
高校生時代の、森さんの片思いしている女の子の演技が、もう良すぎて…!!
めっっちゃ可愛かったです!
青木さんの、なんともいえない残酷な拒絶といいますか、言葉がなくても相手を受け入れないたたずまいは、胸が痛くなりました。
一つ大きく残念だったことがあります。
花苗の
「……しないで。(優しくしないで)」
のシーンがなかったことです…!
言ってたけど聞き取れなかっただけでしょうか…大大大好きなシーンだったので、えっ!なんでないの!?このシーンを省く意味がわからない。と混乱しました。
アニメのままやる必要はないけれど、重要だと思っているシーンが監督や脚本の方と違うのだなぁと、非常にさみしくなりました。
また、現在のあかりがどうしても原作のイメージとは違っていて……キャスティングなのか演出なのか脚本なのか、どれかが合いませんでした。
幼少期のあかりが汚い言葉を放つシーンも、私は違和感でした。。そういう風に感情を出すようなイメージをアニメの方から抱いていませんでした。
オリジナルストーリーの部分は、わかるような、入り込めないような感じで……
貴樹が幸せにやっているならそれでいいのですが……うーん
あんな近くですれ違うのだろうかと。
原作ではあまり出てこない水野さんは、オリジナルな部分もまだ受け取りやすかったです。しっくりこないところもありましたが、木竜さんの演技がとてもよかったです。
別れる前後の絶妙な距離感のようなものが、リアルに感じられました。
なんとも、オリジナル要素のない実写版も見てみたくなりました。
やる意味があるのか、と言われそうですが、あります。
実写映画は、人間が演じることそのものに意味があります。
なので、観れて良かったですし、実写化でまた秒速が話題になることは嬉しいですが、もう一度観に行こうかどうかはかなり迷います……
原作が好きすぎるがゆえに良かったシーン、残念だったところ、様々な感情を抱く映画でした。
初日舞台挨拶付きのを観たのですが、森七菜ちゃんの衣装やヘアメイクがめっっちゃかわいくて!!とっても癒されました。
女性はこれを未練がましいと言うけれど
純朴な男には辛い映画。
米津さんの歌がこの映画を、主人公の心情を絶叫している。歌の不協和音も流石です。
ぶっちゃけ、ラストの踏切シーンと米津さんの歌を聴いたら、この映画の言いたいことは分かるんじゃないか。
高校パートは入れる必要性を感じなかったが、後から考えるとあの種子島の時間は、都市に住む男達にとって南国の島の理想的な青春の舞台を描いていた。明里が別れの際に言った言葉を考えるに、今はお互いの気持ちは最高潮だが、住む距離が遠く離れて、今後心も離れていくのを示している。明里はきっと高校で新しい青春を過ごした。貴樹は一部の男にとって理想の、南国の海辺でサーフィンが趣味な活発で健康的な女の子、との青春に足を踏み出さなかった。
男は心が通じ合って好き同士ならずっと思い続ける(相手もずっと自分を思い続けてくれると期待してしまう)。
女は時間と共に思い出になって割り切って新しい人生を歩み出す。この現実的な恋愛観の差をずっしり感じる。女の子の言う「幸せに生きててほしい。彼ならきっと大丈夫。」は相手ために言っている風で実は自分を守るズルい言葉ですよね。
特に多感な中学生時代に、2人が駅で出会い、桜の木の前でファーストキスしてしまったら、男側は忘れられませんよ。バンプオブチキンの天体観測のことを思い出す。女性はこれを女々しいとか、未練がましいと言うけれど。
それだけに、30歳の3月26日の雪の桜のシーンとその後の明里のシーンはショックで1分間くらい呆然としてしまった。ワンモアタイムで盛り上げてからの落とし方は、しばらく胸が重くなった。
貴樹に幸あれ。
大丈夫
1991年、春。東京の小学校で出会った遠野貴樹と篠原明里は、
互いの孤独に手を差し伸べるように心を通わせるが、
卒業と同時に明里は引っ越してしまう。
中学1年の冬。吹雪の夜に栃木・岩舟で再会を果たした2人は、
雪の中に立つ桜の木の下で、2009年3月26日に同じ場所で再会することを約束する。
時は流れ、2008年。東京でシステムエンジニアとして働く貴樹は
30歳を前にして、自分の一部が遠い時間に取り残されたままであることに気づく。
明里もまた、当時の思い出とともに静かに日常を生きていた。
といったあらすじ。
なかなか理解に苦しむ映画でした。
何度も何度もニアミスを繰り返し、最後の最後まで、
こちらの思惑通りとならない男女二人。
強いて言えば、
過去の思い出にしがみつく男性、
過去の思い出を糧に強く生きる女性、
といったところか。
男性の方が未練たらしいということかな笑
それに対し、女性は「大丈夫」って、なんと強いことか。
貴樹役の松村北斗さん、「ファーストキス」以来でしたが、
この独特の存在感、表現力、素敵です。
そういえば、さらに前の「夜明けのすべて」でもプラネタリウムに
関わっていたなぁ、たまたまか。
明里役の高畑充希さん、本年の大作「国宝」以来でした。
そういえば、貴樹の高校時代の友人は森七菜さん、こちらも「国宝」に
出ていましたね。
挿入歌「One more time, One more chance」、懐かしかった。
でも、エンドロールの米津さんの「1991」に一気に心を奪われた。
かっこよすぎ。
ノスタルジー
美しかった
よき実写版
少し前に原作を2度ほど観てから行きました。
正直実写版はそれほど刺さらなかったというか、よくわからないという感想でした。(沢山いらっしゃる原作ファンの方すみません💦)
実写版で各パートの掘り下げ、追加された描写によりわかりやすく観やすくなっていたと思う。
桜、雪、空、夕焼け、海、夜景…すべての風景も美しく印象的でした。
松村さんは完全に遠野貴樹だった。
あんな虚無感をずっと纏えるのすごい。そして所作、声、横顔がとてもいい。静かなシーンでも説得力がある。
たこ焼き頬張るシーンで蘇るのも、プラネタリウムで館長の前で感情吐き出すシーンも圧巻でした。彼は演技ではなく役を生きていた。
幼少期明里役の白山さんもとても素晴らしかった。
暗くて一人ぼっちだった、というのが嘘みたいに明るく可愛らしくキラキラしていたのは、貴樹のフィルターを通した姿だったのかな。
表情の演技が子役と思えぬ上手さだった。
貴樹より少し大人びているのもあの年代の女子をよく表現されていた。
森七菜さん、恋する高校生過ぎて最高に可愛らしかった。サーフィンも本当に努力されたのだと思うので、波に乗れた時は私も心の中でガッツポーズしたし、砂浜で涙するシーンは私も号泣。
きっと彼女は切ないけれど一皮むけていい女に成長してると思わせてくれる。
そして、2人を繋ぐ宮﨑あおいさんの役どころも素敵でした。ほんわかしているけど大事なことを伝えている。
お互いのことを「昔の教え子が」「会社の同僚が」のように」さりげなく相手に伝えていたのも、これ最後会える…?と思わず期待してしまった。
結果的に貴樹と明里が再会できないラストシーンも、これでよかったと思います。
監督と松村さんのコメンタリー聴いてしまったので、また観に行ってきます。
貴樹に通電させた発明
アニメ版では、貴樹の傷は癒えることなく、傷の中で生きるしかない絶望的な終わり方をして、見るものをまた、傷の中で生きることを強いた。だからこそ、このアニメを何度も見た。自分の中の傷を肯定し、自分もまた傷の中で生きることを続けた。
今回の実写版では、貴樹に別の生き方を聞かせることができたと思っている。その生き方を聞かせたのは、美鳥だった。「大事なことはちゃんと言わなきゃダメ」というようなことを言った。そこで初めて貴樹は過去の傷を相対化するきっかけを得た。あのときの約束、果たされない約束。それは傷となって、貴樹は一歩もそこから出られなくなっていたのだが、ようやくその傷に向き合えるかもしれない。あのとき、あの店に明里が来ていれば、それはうやむやになり、また、明里に別の人生がすでに始まっていることを知り、貴樹はまた、別の傷を負ったことだろう。ともあれ、貴樹は通電を始めていた。しかし、傷の中にも戻り、岩舟の桜の前へ行った。傷は傷でしかない。一方の明里は傷と共に生きていた。それが日常だとも言った。あのとき、こんなことがあったのよねと語れる、そして、貴樹はきっと元気に生きていると信じていた。だから、生きてくれた。彼女だって辛かったはずだ。でも、彼女はお互いの人生を信じた。宇宙科学館の館長に、ようやく、自分の傷について、話すことができた貴樹は、その結果として、彼が望んでいた、彼女の語りを聞くことになる。館長の口からではあるが。長々と書いて、何が言いたいかというと、宮崎あおい演じる美鳥の「大事なことはちゃんと言わなきゃだめ」という言葉が美しいということだ。貴樹へのこの通電により、貴樹の心の中の回路が動き始めたから。だから、金子あさみにも言葉を送ることができた。彼女は「遅すぎた」とは言ったが、彼女にも通電をした。こうして自分の言葉で傷を語ることは、小さな世界を変えていく。アニメにはなかった世界を描けたこの映画は素晴らしい。アニメへの返歌となったと思う。
一見、ブルージーなロマンティックムービーと思いきや…
“時空を超えても繋がる想い“は存在してほしいといった願望を恐れなく表現しているんだが、アニメだった場合は、表現方法からファンタジーさが介在するし、鑑賞者の属性もそれらを受け入れられていたと思うんだけど、実写化してしまうと正直、厨二病的な痛々しさが気になってしまいました。
粒子を荒くした映像で現実感を薄れさせつつも、物語の構成はいかんせん現実感に乏しいので、そこはあくまでもロマンティック! と振り切って強引に見せられていく感じ。
願望をひたすら具象化するための、これらのプロレスがわかっていれば、最後までしっかり楽しめるはず。
ところで女子高生役を演じる森七菜の演技力が素晴らしく、恋に恋する乙女感と健気でいじらしい表情に心打たれました。
本作、一見、ブルージーなロマンティックムービーと思いきや、引きこもりからの卒業って感じでしたね。みんな頑張れ。
他人の人生を盗み見してるような感覚になる。
普通の映画だったら、大人になってあれだけニアミスしていたら、偶然再会してまた物語が始まるかもしれない。
でも、この作品は「近いようで遠い距離」のまま終わるところが、逆にリアルで良かった。
見ている間ずっと、他人の人生をそっと盗み見しているような感覚。
映画としては派手な盛り上がりはないし、主人公は明里のことをずっと引きずっているのに、明里はもう結婚している…。
なのに、ところどころ自分の人生に重なる部分があって共感できる。
“救いがないようで、どこかに救いがある”そんな不思議な映画だった。
あと、俳優陣の演技が本当に良かった!
特に明里の子どもの頃を演じた子がすごく印象的だった。
秒速5センチメートル
思い出から日常へ
最初に2007年の劇場アニメ版について話します。
新海誠監督の代表作...と云うより象徴となる作品を挙げようとする時、「君の名は」を口にする人が増えたように思います。
しかし昔から新海誠監督を追っている人は、「秒速5センチメートル」と口にするでしょう。
当時、この映画は鬱エンドに分類される声が多かったように感じました。
また男性と女性では主人公の心情の捉え方が異なっていました。
(勿論、男女と云う性別による二択の意見は極論であり、実際は人の数だけ解釈はある)。
男性の私は主人公の心情が痛い程に共感出来た。
対して一部では、初恋の女性を追い求める姿が粘着質だと言う声があった。
届く事のない思い、その心情をメールで打つ姿も共感出来たが、その行為にも嫌悪感を覚えた人もいた。
そして貴樹と明里の歩んだ道とラストシーン...
私にとってあの劇場アニメ版は傑作でもあるが、
あのラストシーンで心にダメージを負った思い出の映画なんです。
そして18年後、あの思い出の映画が実写化された。
またあの時のやるせない気持ちが甦るのかと身構えて劇場に足を運ぶ。
しかし鑑賞後、あの時とは真逆の気持ちとなった。
この実写映画は、あの劇場アニメ版のアンサーであり、18年越しに“思い出”を“日常”に変えてくれた傑作だった。
前置きが長くなりましたが、
ここから伝えたい部分を紹介させて頂きます。
【映像美】
原作が新海誠監督作品と言うだけで制作に関わった訳ではないのに新海誠監督のアニメ作品のような光の美しさがありました。
全編に渡り感じたパスカルカラーの画面は、登場人物の心情を表しているようでした。
【心情】
劇場アニメ版の上映時間より2倍となった理由の一つが、登場人物達の心情をより丁寧に描いた事。
貴樹と明里が、今現在何を思っていたのかが知れて本当に良かった。
私があの頃感じていたモヤモヤした気持ちの正体は、この2人の内心が知れなかった事でした。
【距離】
新海誠監督と言えば登場人物達の距離の描き方が印象的です。
光の速さで無くては辿り着けない「ほしのこえ」。
時間の隔たりで会えない「君の名は」。
これまで出会える事が出来ない程、困難な距離がありました。
対して秒速5センチメートルは、これまでになく身近な距離でした。
会える距離に相手が居る。
なのに2人の気持ちが壁となっているのか、まさに運命のイタズラとも言える事象で出会えない。
人と出会える確率は0.003%。
この数字には気持ちの問題も含まれているのかも知れない。
【音楽】
山崎まさよしさんの「One more time, One more chance」は名曲ですが、同時に劇場アニメ版を思い出して妙な気持ちになっていました。
しかし挿入歌として流れた時にとても穏やかな気持ちになりました。
代わりに米津玄師さんの「1991」が流れた時に涙が止まりませんでした。
【貴樹の気持ち】
かつての恩師にも語った言葉には形容しがたいメールを打っていた意味だったり、プラネタリウムで館長に語った本音。
ただもう一度、話をしたかった。
彼は思い出を日常に出来なかった。
ようやく貴樹の本音を聞けて嬉しかった。
【明里の気持ち】
貴樹を大切に思う気持ちは変わっていなかった。
彼女の「思い出を日常に」が全てを物語っていた。
あのパンフレットに貴樹の名前を見つけた時に彼女は、あの思い出に終わりを迎え日常となったのかも知れない。
もしあの時、名前を見付けなければ約束の場所に向かっていたと思う。
「貴樹君なら大丈夫」 と云う言葉は、胸に響きました。
【ラストシーン】
電車が過ぎ去った後に明里がいなかったラストシーン。
あの劇場アニメ版の時は本当に辛かった。
貴樹の微笑も理解出来ずにただただ悲しかった。
貴樹は思い出を大切に保存していたのに
明里は思い出を上書き保存したのかと考えていました。
でもこの実写映画を観て考え方は変わりました。
出会う事が救いでもないし、先に進む事でもない。
明里の深い親愛をようやく理解出来ました。
貴樹の微笑みも悲観的なものではなく、
彼女の気持ちを知り、ようやく追い着けたと云うものなのだと解釈しました。
このラストシーンで良かったんだと今なら言えます。
とても語彙力のないレビューでしたが、
ここまで読んで下さりありがとうございました。
18年前の劇場アニメ版の思い出が、
この実写映画でようやく日常となりました。
私の中で18年を経て秒速5センチメートルは、
ようやく終わりを迎えました。
素晴らしい作品を生み出してくれたスタッフ、キャストの皆様に感謝を。
少し合わなかった
・アニメの秒速5センチメートルを観た時に積雪で電車が止まってしまうことを失念していた主人公の苦悩と山崎まさよしと澄田の印象が強かった。初見がいつだったかおぼえてないけど10年くらい前にDVDだったと思う。その時にあまりの切なさにもう観返せないなぁと思った。山崎まさよしのONE MORE TIME...を思い出すたび切なさが蘇っていた。アニメで観た時はなぜか恋愛映画という風に感じなかったのに実写で観ると恋愛映画すぎて好みに合わずちょっとしんどかった。
・イメージ曲が山崎まさよしって感じだったのに米津玄師のEDで何となく多いなって思った。
・個人的にアニメの印象で明里は背が高い女性ってイメージが強かったので高畑充希が合わなかった。
・宮崎あおいが都会に出て鹿児島に戻ってきてる時期があった感じだった。どこにいても同じだと思ってさぁって言って鹿児島にいて、また東京にいたの何でだったんだろう。
心の深い部分を掴まれる&撫でられる
こっぱずかしい。
全692件中、41~60件目を表示
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