秒速5センチメートルのレビュー・感想・評価
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アニメ版と甲乙つけ難し!さすが松村北斗
配信で観たアニメ版も素晴らしかったが、実写版も同じく素晴らしい。甲乙つけ難い。初主演の松村北斗は完璧だった。貴樹と明里のお互いへの想いが物凄く伝わった。胸に染みた。ウルッとくる。余韻も残る作品だった。原作も購入したので、読みながらもう一度この作品の余韻に浸りたい。
心の不可侵領域
余韻に浸れる
前提知識なしで見たが、余韻に浸れる好きなタイプの映画だった。
キャストがとても役柄に合っている、映像がとても美しい、そして音楽がよかった。
誰もが持っている思い出とどこかかぶる部分があるような懐かしさを感じる映画だと思う。メッセージも伝わってきた。
松村北斗さんの声がいいなと思っていたので、そういうセリフが出てきて嬉しかった。いい声ですよね、話し方と言うか。
予想していなかった終わり方で、そこも好きだった。
子供時代のエピソードもかわいらしかったが、ちょっと長すぎた感があるのと(現在の部分がもっとしっかり観たかった、原作通りなのかもしれないが)、ニアミスが多すぎてくどかったところ、雪のシーンが寒くなさそうだったところで☆マイナスとした。
山崎まさよしと米津玄師は反則レベルの良さで泣けたが、若い人は山崎まさよしをどう聴くのか心配になった(余計なお世話だが)。リアルタイムで聴いていた世代は泣けると思う。
時代背景も考えるとより深い
1995-1998年:作中の高校生の頃に携帯電話・PHSの普及
コミュニケーションツールが無く手紙でやり取りするしかない時代
2000年前後:作中の大学卒業の頃に就職氷河期
やりたい仕事につくことが難しかった時代
(求人率が低く、数十社受けても受からない時代)
連絡が取りづらく心が離れていくが想い出を忘れられず、
また望んだ仕事(天体関連)も得られない
そんな中再生していく物語
よく再現されている。
実写化されたシーンについては、とても丁寧に再現されており、特にコスモナウトの高校生時代のシーンは印象的でした。
アニメ版の雰囲気や世界観をしっかり踏襲していて、ファンとしても満足できる仕上がりだと思います。
一方で、もともと60分ほどのアニメーション作品を2時間に拡張したことで、オリジナルのストーリー要素が追加されています。
この追加部分は少しもどかしい展開や時系列の入れ替えがあり、アニメを観ている人からすると「ん?」と感じる箇所もありました。
それでも、アニメ版の名シーンが実写でしっかり再現されている点は高く評価できます。個人的にはその部分だけでほぼ満点をあげたいくらいです。
とはいえ、オリジナル要素にやや違和感を覚えたため、全体としては80点ほどの評価になります。
もともと1時間のアニメを2時間の劇場作品に仕上げ、より一般向けに構成したと考えれば、とてもよくできた実写化だと思います。
最後に、序盤は「見る映画を間違えた?」と思いました。
心の柔らかさをずっと持ち続けて行きたい
懐かしさを覚える美しい風景
優しく寄り添い救い上げてくれる音楽
素敵な言葉たち
演者みなさんの繊細で胸に来るお芝居
琴線に触れるシーンが多すぎて上手く感想が纏まらないくらい自分の中でさまざま感情が一夜明けても巡っていたし、今もまだ静かに感情が揺さぶられ続けている様に感じます。
良かった。
本当に良かった。
まるっと抱きしめたくなる様な愛おしい作品に出逢えました。
原作者である新海誠さんはもとより、奥山由之監督、主演・松村北斗さん始めキャストスタッフの皆々様、素晴らしい作品をありがとうございます。
また観に行きます
囚(とら)われた過去を振りほどく青年の物語ですが・・
ネタバレです
ネタバレです
アニメ未見、情報をほぼ入れず見ました
こんなに綺麗な映像で、現実でなくて
映画なんだから夢物語でいいじゃん!
ってマジで思いました笑
私的には十数年も誰かを思い続けるというのは
この主人公だから許されるかもだけど、
正直、気持ち悪い、ありえない
そんなのない、現実的じゃない
とか思いたいところだけど、
それでも、それでも、
この映画では
2人にくっついて欲しいと
切に切に願ってしまった
終盤、桜の木の下に彼女にいてほしかった
でも、バスでチラシの主人公の名前を発見
した時の彼女のリアクションがあまりに薄く
あ、これ、もしかしたら
って思ってしまった
それでも、願いが叶うなら、
あの桜の木の下に彼女にいて欲しかった
願ってしまった
残業で彼女が居酒屋に来れなかったシーンも
あーーって思ってしまった
作り手の思う壺だ笑
わかっているけど映像が
あまりに綺麗で切なくて没入してしまった
子供時代も青年期もとても良かった
山崎まさよしさんの「One more time, One more chance」、『月とキャベツ』なんて懐かしい映画
手に届かないどうしょうもない願いの映画
だからこれを絡めてくる時点で
今回の映画の結末はわかっていたんだけど、
それでも、くっついてほしかった
ラスト、館長のそばで泣きながら
心中を吐露する主人公に共感して涙が溢れた
どう表現していいかわからないけど
私は見てよかった、とてもよかった
最後の踏切
電車が去っても彼女がいないことは
もうわかってるんだけど
もう期待もしないんだけど
現実をこれからも生きるという
ラストシーンとしてはとても納得した
もう一回見ようかな
主人公の男性、めちゃくちゃ良い
アイドルと思えない
月まで
公開日に観に行きました。
個人的には、とても良かったです。
勝手な解釈ですが、出会いによって人は変われる。
そんなメッセージを受け取りました。
それは、人との出会いだけではなくて、星々だったり、音楽だっり。
主人公は、ヒロインとの出会いで恋という優しい呪いにかかっています。いや、もう愛になってたかもしれないですね。
対処的にヒロインは主人公との出会いによって、恋の種を糧にして暗い未来から名前の通り明るい人間になれました。
最後には、館長からヒロインの思いを聞けた事で、恥ずかしくない自分の道を歩む決意をしたように感じました。
最後に月まで11年。
この言葉を聞いて私か感じたものは、hump backの月までと言う曲です。
月くらいまでなら迎えにいったのに。という歌詞が11年ぐらいかけてでも会いに行くというより深い愛の歌に聞こえました。
何が言いたいかというと、知ってる事が増えるときっと感じれる事、見える世界が広がるという事です。
だから人は色んな出会いにワクワクするんだろうな。
秒速5センチメートル。花びらですら進んでるんだ頑張ろ
涙してしまう、素敵な作品
貴樹の気持ちの揺らぎ、種子島の花苗の溢れんばかりの恋心、明里の貴樹への深い想い…
心の小さな機敏をこんなにも美しくて切なく映し出すなんて。
終盤のプラネタリウムのシーンで涙が止まらなかった。館長が貴樹のそばにいてよかった。素敵な結末だった。
松村北斗は作品の世界にすぅーっと入る人だが、今作でも貴樹として呼吸していた。本当に素晴らしい。
原作や小説版の真意を汲み上げてそれぞれの人間像や物語を見せてくれた。子ども時代のエピソード、宇宙の話、それに付随する約束の日…アニメと完全一致はしていなくても「貴樹なら、明里なら、そうだろうな」と思ってしまう。
脚本と制作陣、そして全力でそれぞれの人生を見せてくれたキャストに心から敬意を。
何回も見に行きたい。
いらない偶然を足しすぎ
種子島にいるはずの澄田お姉さんが、なぜか東京に現れ、しかも教師から書店員に転職して、明里の同僚になっています。さらに、偶然街で昔の教え子である貴樹と再会し、明里を誘って三人で飲みに行こうとします。たった今再会したばかりの、特別親しいわけでもない元教え子なのに、親しくもない同僚を急に誘うなんて、普通ありえるでしょうか? この展開は、0.000003%の確率といったレベルの話ではなく、ただの都合のいい偶然にしか見えません。
正直、澄田お姉さんが東京にいること自体に強い違和感があり、物語に不要だと感じました。もし繋ぎ役が必要なら、新しいキャラクターを登場させればよかったと思います。現在の設定はあまりにも無理やりです。同様に、プラネタリウムの館長もただ都合よく配置された存在にしか見えず、偶然があまりにも多すぎます。
原作では、貴樹と明里は繋がりを失い、人生が平行線をたどります。いつも心のどこかで探し求めながらも、簡単には再会できない。最後に、偶然踏切ですれ違う――この十数年間待ち続けた、たった一つの偶然こそが、切なさの真髄ではないでしょうか。
中高生の恋愛をあのボリュームで見せられるとツラい
愚弄された気分
アニメ版の信奉者です。
俳優さんのキャスティングは素晴らしかったです。原作通りのイメージの方々をここまで揃えられるものなのかと感心しました。大人版の明里を除いて・・・
演技も大変素晴らしかったです。皆さんアニメ版をリスペクトしているのが伝わりました。
ただ、アニメ版を見たものからすると、ストーリーの改変は弄ばれた気分です。正直、嫌悪感しかありませんでした。
所々追加された設定・演出もイマイチです。詳細は割愛します。原作ファンは見ない方がいいと思います。
映像が綺麗とか言われていますが、良くわかりませんでした。アニメ版で感じた映像美からすると特に感じるものはなかったです。
過去を振り返るシーンをざらつきのある映像にしていたのは演出かと思いますが、普通の方が良かったのではないでしょうか?
映像が粗いようにしか見えませんでした。
アニメ版のエンドロールの音楽は観客の切ない想いをそのまま表現したかのようなもので
余韻に浸れたのですが、米津玄師の歌は汚かったです。
米津玄師さんの歌は作品にあったものになっており大概好きなのですが、今回は作品にあってないと思いました。
秒速5センチメートルが実写化されると聞いて大変危惧していましたが、その通りの結果となりました・・・・・
秀逸な原作の再構築
原作の再構築により、より分厚く丁寧に描かれ、もはや実写版というより、
新たな『秒速5センチメートル』が誕生したといって過言ではない。
再構築というのは、原作の紡ぎあげ方とは異なり、
現在の貴樹と明里をはじめ美鳥までもが丁寧に描かれているのは好感が持てた以上に
グッと胸にきた。
森七菜演じる花苗の一挙手一投足が実にリアルだ。
貴樹を見る表情、髪をかく仕草、ヨーグルッペを飲む仕草など、枚挙にいとまがない。
花苗をみているだけで泣きそうになるくらいせつない。
これは原作を観ているだけに余計にそう感じるのかもしれないが、
もはや森七菜の演技が異次元過ぎて、もはやこのパートだけで持っていかれた。
宮﨑あおいが演じる美鳥も実に深みを増している。
現在パートに登場し、貴樹とのコミュニケーションがはかられるのもグッとくる。
高校時代の貴樹に向ける表情が厳しさも優しさもあり、宮﨑あおいの魅力全開で
私としてはうれしすぎる起用であった。
木竜麻生演じる水野理紗も原作よりも丁寧に描かれていて、
貴樹といっしょに過ごすシーンや、
メールだけではなく、ちゃんと貴樹とお別れするシーンがあることにグッときた。
そして高畑充希演じる明里も、原作では幼少期のイメージしかないのだが、
しっかり現在パートで今の明里を描いていたり、
貴樹とニアミスが複数回起きるところは、もどかしい気持ちでいっぱいになる。
それにしても高畑充希がとても魅力的で、ハマり役だと思う。
貴樹を演じた松村北斗は、こういう拗らせ系の男子を演じさせたら右に出るものは
いないくらいに自然だ。
松村北斗が主演だからこそ助演の俳優陣が映えているのかもしれない。
奥山由之監督の映像も素晴らしい。
デジタルで撮影したものをフィルムに焼き付ける手法をとったとのことだが、
このアナログのような質感は本作とマッチしていて、観ていてすごく気持ちがよかった。
原作を観ていなくても充分に楽しめる。
私としては今年ベスト級の作品。
※女性の俳優陣は私の推しの方ばかりで、このキャストでなければ評価4.5だった
大島依提亜さんデザインのパンフレットを読んで、余韻に浸ろうと思う。
自分のノスタルジーと重ねながら
ライト層にささるのかは疑問だが
個人的には、わざわざ劇場で邦画の恋愛映画を観ることは殆ど無いが、これはちゃんとした映画でした。
大画面で観る意味はあると思います。
映画が終わって、10代と思われる女子達が、60分くらいでまとめれたんじゃないかと話しているのが耳に入ってきました。
もとのアニメ版が60分少々なので、まあ言ってることは的外れでは無いかと思いましたが、あえて実写にして、絵作りに拘ると120分になったのかと。
スマホネイティブの若い世代やライト層には、ちょっとかったるいのかもしれません、大ヒットするか否かは、運次第でしょうか。
国宝のようなミラクルな売れ方は、色々分析されていますが、実際は不透明な事が多いです。
分析を正確にできるならば、毎年同じようなメガヒットができてるわけで。
最近、宝島、バトルアフター…、と2連敗中だったので、少し取り戻せたかなという映画。
星3つにしたマイナス面の話をすると、
・劇中歌が邪魔、MVかよとツッコミたくなります
・絵作りの拘りはいいんですが、あのザラつき感みたいなワザとらしさは、ちょっとひきます、もっと正面突破で良かったのでは
プラス面、
・松村北斗、高畑充希の演技
・脚本
・ロケ地の映像
こんな感じでしょうか。
新海誠の知らない思い出を植え付けられる心中みたいな自傷行為。なのに最後は宇宙に一人放り出されるようなそんな映画。
タカキの恋のペースが5センチメートルだよな。
お互いに呪いを掛け合ってるし、特にあんだけ遅れたのに待っててくれるとか完全に落ちます。勘違いもします、両思いなのに伝えられなかったのが悲劇だね。だから何も起こらないし始まらない。でもやっぱりずっと初恋の子に送るメール作っては消してを繰り返してるのは気持ち悪いよ、タカキ。
でもめちゃくちゃ共感できるんだよな。中学時代にあんなゴリゴリの恋したら戻りたいって思うし苦しいもん。その先の人生が先の見えないトンネルになるわけだ。
タカキくんにとってあの頃、というか明里が人生の全てだし唯一縋れる道標だったんだな。明里にとってはタカキくんを形成する周りのコンテンツが日常だけどタカキにとってはキラキラした思い出そのものみたいな明里がすべて。そのすれ違いもあるしタカキは言葉にしないからな幸せにはなれないよ。俺への当てつけだよな、新海誠?わかってるよ。タカキは俺だ。日々気取って動のない日を生きてるよ。
どんでん返しは無いんだけど心に確かな引っ掛かりを残された。生半可な気持ちで見に行ったちょっとナードなカップルは刺さりすぎて眠れないんじゃ無いかな。
細かな表情での感情表現も素晴らしく、こっちまで泣きそうなくらいだったし、子供のころのどこか依存じみた恋愛模様がものすごくアダルティックででも変に背伸びしてなくて等身大の全力な恋で、こんな恋愛したかったなあって、あれ?でもしたことあるんじゃないか?って思わせるパワーがあってすごくいい。
たしか高校時代のとこでケータイポチポチしてるとこって居酒屋で言ってた宮沢賢治味のあるポエムを書いてるのは嘘で明里へのメールを書いては消してを繰り返してた覚えがあるんだけど、こいつめちゃくちゃ気持ち悪いって思ってた。電車のシーンで「大丈夫」って言ったの聞いてればちゃんと引きずらず次の恋もできたはずだし高校時代ももっと充実したものになってたはずだよ。
見終わった後の心にぽっかり穴の空く独特の浮遊感は他では味わえません。ほんとなんでもっと早く好きって伝えなかったんだよタカキ。
心にしこりが残りすごく苦しくなるそんな原作の感覚をそのままに実写化されててほんとにほんと良かった。個人的には過去一の実写映画。米津に釣られて行ったけど映像も夢みたいで良かった。大ヒットはしてほしく無いな。自分だけの思い出にしておきたい。
全225件中、41~60件目を表示
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