秒速5センチメートルのレビュー・感想・評価
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シンパシー
しか主人公に感じない。
周囲に馴染めない自分の世界を持った少年が互いに理解し合える少女と出会い、
一途に想い続けて約束の地に赴く。
協調性や社会性に欠けると言われ続けた自分の少年時代と丸かぶりだった。
残念ながら私にはそのような少女は現れなかったが、
遠い少年時代に想いを馳せ胸がときめいた。
子役の2人は、特に少女は魅力的で微笑ましく心動かされた。
途中ややスムーズに流されないところもあったが、
思わせぶりな展開が続いてようやく感動の再会と思いきや、まさかの…
いや、それはないよね…
なんかきれいごと言ってたけど、男ができたからガキの頃の約束なんてってことだよね。
いつまでもそんなことを引きずるなんて、キモ男という声も聞こえそう。
それなら私はキモ男で結構。
主人公に心から同情し、ヒロインに失望した。
つまらない陳腐な結末と言われようとハッピーエンドであって欲しかった。
ちなみに高畑充希のキャスティングはどうだったんだろう。
個人的には少女のピュアさや女性らしさを感じない。
ずっと違和感があって岡崎紗絵あたりだったらなぁと感じた。
個人的趣味かもだけど…。
“孤独” 彼は広い宇宙の中で漂っていた
情緒ある物語に時間を忘れ
映画よ、まだ終わるな、、、
と願っていた。
楽しいけど、楽。
核心を突いた言葉は
お互いキツイ
お互い不幸
空気よどむ。
前に進めなかった彼
光を見失った心の奥底
遠くには雑踏だけが見え
いつも同じ場所に居た。
時々現れる文豪の影。
吾輩は黒い猫である
名前はなんでも良い
月が綺麗だから…
と、夏目漱石。
雪の日の夜のこと
心細く待った駅
ケナゲなお弁当
大切な人との時間。
その空気感の作り方
少女の演技もうまい。
雪の舞う日
電車を飛び降り
あの歌が流れた
瞬間、心躍った。
好きな種子島のこと
中学生の女子の視線
そういえば昔同じ目を見た
と、思い出したら泣けてきた。
アニメと違い表情のことばが痛い
それが切実に迫り、刺さってくる。
視線、体の動きも上手い演技。
ローポジのロケット打ち上げに未来を感じ
夕陽のオレンジ色が何度も心に沁みてくる
彼女の涙は潮よりも塩っぱいし温かい
数え切れないほどの涙の日々と想像。
月は綺麗なんだけど、涙で曇って…
見えない、聞こえない。
彼は宇宙空間の中で漂ったまま
人生に「もしも」は無いけど
光は失わないようにと、改めて。
人は誰でも孤独だけど、改めて。
「映画よ、まだ終わるな」
観賞中にそう思う映画は少ない。
※
ファースト シーン
あれは彼の心の残像か?
観賞後1日過ぎても強く残った。
アニメも小説も、実写も
それぞれの世界観があった。
※
セリフも人もあまり印象に残らない
絶賛のコメントがあふれる中、自分の感覚に自信を失いそうになるが記録として・・
極上の食材と最新の調理器具を使えば、まあ良い感じの料理には仕上がるよなと感じた映画。(辛辣ですみません)
原作アニメを随分前に鑑賞し、ほぼまっさらな状態で鑑賞。
良かった点
・映像がきれい。まるでフォトブック。
・子役たち2人の演技がすごい。
・花苗は森七菜じゃないとだめだった。
・よくあるアニメ実写が安っぽくなっていなかった。
悪かった点
・長い!120分が長い!単調で。何度か時計を確認した。
・時代が行ったり来たりで分かりづらい。
・現代の設定の尾ひれが多すぎ。いろいろまとまりがない。
・設定が無理やりすぎ。
・インサートされる写真が多すぎ。まるでフォトブック。
プラネタリム、彼女のパニック障害?夜明けのすべてのオマージュでしょうか?
ならばもっと深く丁寧に作ってほしかった。
なんかいい感じの映像をいれてエモい雰囲気を作って乗り切ってる感がする映画だった。
2人がニアミスするところも、わざとらしくて興ざめ。
掘り下げも特になし。
内容も薄いし、誰一人共感できる登場人物がいなかった。
とはいえ、俳優さんたちの演技はよかった。
特に森七菜。片思いをこんな具現化できるのかと。
白山乃愛ちゃん、今後活躍する俳優さんになりそう。
松村北斗の演技も良かったが、ハマりすぎてずっとこんな役になってしまいそう。
せっかくいい役者さんなんだから、次回は違うテイストの役を見てみたい。
名作アニメをさらに昇華できたのは凄い
国宝に次ぐ今年2個目の5点つけたい!。
昔アニメを見たときはとてつもなく綺麗な映像美と同時にあまりの終わり方に絶句した記憶がある。でも今回アニメを見ていた分、感動はより大きくなったと思う。見ていたからこその涙や心の震えがあった。今回うまくリメイクというか昇華してくれて素敵な実写化になったと思います。
ゆったりと心情を描いたとってもダークで切ない映画ですが個人的にはかなり上位に入る完成度でした。同じ男として昔のことをくよくよ引きずる様子は完全に私も同族です。恋に悩み深く引きずっている人はぜひ見てほしいです。
そして今回も終わり方を注視していましたが。。。ンフフ、それぞれで楽しんでください。米津曲も繊細な声はもちろん間奏のスクラッチ音が心にグサグサと刺さって終幕大変でした。この曲を聴いてしばらく余韻に浸れそうです。
エモ酔い拗らせ男とリアリティ
故郷がロケ地でアニメは見ていますが忘れてました。
すごい事件があるわけでも、人が死ぬわけでもない。生い立ちが辛いとかもない。
普通に生きていく中で自分の中で起こりえる転換期や大事件。エモ酔いの覚えあります。
エモい!とにかく日常のエモいと思えるものを拾い集めてギュッと丸めて砂糖足してクッタクタ似たような映画です。
松村北斗の顔だから映画が成り立つものの、これがそこらの一般人なら「何年コイツ思い出に酔ってんだ」状態でしょう。それに比べて女子は現実的です。わかるわかる!
北斗さんあの情けな男子の演技うますぎやしませんか?
でもね、私のようなタイパコスパ重視の人間でも覚えがある『あの時こうすればよかった』の後悔と初恋の甘酸っぱさ。それが根本にあるから人はこの物語に共感できるのでしょう。
長すぎて後半少し飽きてきた。
でも、思い出の桜の木の前にアカリは『来ない。』ドラマなら普通来るよね?それが全然来ない現実!それがいい!リアル!
種子島パート
〇制服ほぼ同じ(校章は全く同じだけどあの位置に無かった)
〇単車小屋、弓道場、校舎、海、オーギ畑(さとうきび)そのまんま
〇スーパーカブのヘルの緑二本線まで同じ
〇ロケット打ち上げは確かに日常。わざわざ見ない
〇ただあの時間にロケット牽引はない。多分真夜中
〇わざとつけた方言が無い。マジであんまりない
私の青春をこんなにエモくしてくれてありがとう。
あらためて、新海誠さんってすごいリアル追求。きっと栃木パートやプラネタリウムとかもリアルが溢れてるんだろうな。
種子島に聖地巡礼していただけるなら、今は馬毛島の基地建設でプチバブル。宿が高かったりするかも?故郷は色々変わってしまいました。そこもまたエモい。
傑作と言っても過言ではないでしょう。
いつでも探しているよ
奥山由之監督の秒速5センチメートル 凄く良かった 白山乃愛さん恐るべし 王道的 森ナナナ ナを多めに足したいくらいの好演怪演快演 凄まじし 新海版とあえて言うが 比べて この奥山版は 丁寧な解釈だし本質でさえある いい映画よなぁ
新海版を好きな人からすると 自分の想像と違う部分を見つけて評価が悪くなるだろうな
しかし行間を読むような奥山演出が 骨格だった新海版にリアルな肉付けをしていく
原作にリスペクトがあるからこそ あったかも知れないシーンが 物語を豊かにしていく
オトナになった貴樹が 桜の木で振り返る時 あの日をやっと閉じ込められた気がするし
プラネタリウムで聞いた 約束を忘れるくらい〜 の言葉で 全てが溶けていったような気がする
何もかもが 解決する訳じゃなく それでも人生は続いていく
花苗が 種子島で幸せに暮らしているといいなぁ
初恋の影を追い求める男性の軌跡
転校を繰り返しなかなか友達ができない貴樹とあかりが小学校で出会い、心を通わせて行く。
中学に上がる前にあかりが再び引っ越すことが決まった。遠く離れた場所で文通を続ける二人はその後、一度再会するが、すれ違いお互い想いを言えないまま別れの時が来る。
天文が好きな貴樹が惑星1991EVの衝突する時に再会することを約束したが、二人の未来は‥
役者目線で見てしまうと、あかりのキャラクターが掴めなかった。控えめだけど慣れると明るい子?小学生あかりの貴樹に対する目線などがあざと過ぎて、小学生の娘を持つ母親としてはなかなかストーリーに集中できませんでした。子役が大人っぽ過ぎて可愛いすぎる。。将来すごいモテ女子になりそうで、素朴で微笑ましい描写もありましたが、もう少し幼い感じが欲しかった。すみません。
貴樹も小学生の時は良かったけど、中学生で一気にサラリーマンのような落ち着きが怖い。子役が大人っぽ過ぎて戸惑う。大人だよ。大人に見えちゃう。もう少し素朴で無邪気じゃダメですか?雪降って電車が遅れても淡々とし過ぎて違和感しかないんですけど・・中学生のあかりはしっかりしていてあまり違和感はありませんでした。
高校生のターンはすごくリアルで種子島の自然と森さんの素朴さが魅力的だしわかりやすかった。花苗ちゃん目線での描写が多かったので共感できる部分が多くて微笑ましく見れました。青木柚くんは思春期の役が上手すぎる。完璧です。貴樹には高校生の時に目の前にいる人と向き合う大事さに気付いて欲しかったよ。。もっとこの高校生二人の青春を見ていたい。
貴樹は近くで優しく微笑んでくれているけど「私を見ていない」この心の距離はとてつもなく大きく苦しいよね。そりゃ泣いちゃうよ。森さん片思いの役いいね、合っています。
そして大人になった二人。すごく近くにいるのに会えない。会えたらファンタジーになっちゃう?物語の深みが無くなりそう?どうなるんだろう?と観ていましたが、分かっていてもすれ違いがもどかしい。高畑さんは小学生の頃の面影無くて、少し違和感。あざとさが無くなって控えめだけど意志が強そうで魅力的な素朴女子になっていましたね。
貴樹だけ、髪型ずっと一緒でちょっと滑稽なの。成長してよ貴樹。昔の初恋の幻影を探し求めていないでさ。
あなたは30歳になるの待っていたんだね。あかりと会えなかったことでようやく成長できた貴樹。切ないけど良かったね。
天体や数学などのキーワードが物語を崇高で素敵な雰囲気にしていて、ファンを増やそうとしている感じがずるいですね。
すみません、捻くれていて。
新海監督アニメは未視聴なので参考に観てみたいです。
勇気づけられる映画
切なく清々しい
もうひとつのありえたかもしれない世界
冒頭から空気感のあるフィルムライクな画質にやや押し付けがましさを感じたが、回想部分だけでなく全編を通じて使用されているのは、現実から心の中に再構築された世界を描こうとしたからだろうか。子供の目線と大人の目線でハンドカメラのブレぐあいを変えているところはさすがだと思う。子供の目線は好奇心で落ち着かず、時に地面を這い、時に宙を舞う。
『君の名は。』のように、そこかしこに切ない「時空のすれ違い、物理的絶対的な隔たりを克服する人間の心」を感じる。奥山監督は意識的に高畑充希と似ている森七菜を選び、観客が混乱するのを狙ってもうひとつの「有り得たかもしれない出会い」を重ね合わせている。現実は、そうしたIFの虚像が人の心によって何重にも重ね合わされているものなのかもしれない。居酒屋での有り得たかもしれない再会、プラネタリウムでの有り得たかもしれない再会、約束した日の、雪が舞う桜の木の前の有り得たかもしれない再会、そして踏切での有り得たかもしれない再会。
人はそうした現実に、映画と言うもう一つの世界で癒されていく。
良くも悪くも現代的な印象のリメイク
個人的な感想として、原作アニメとの1番大きな違いは、作中の「目線」
原作は基本的に貴樹の語り、貴樹の目線で進行していく印象で、中編であるコスモナウトだけが花苗の目線で貴樹が描かれていたと記憶している。
その為、貴樹と明里が離れてからの真実(行動と各々の心理)が曖昧なまま進行しており、その曖昧さ故の余白こそがこの作品を記憶に残す要因だったと思っています。
実写版では色々な要素に改変が入っているが、1番は曖昧だった部分の行動や心理について細かな説明がされている事。
これによって解釈の幅がなくなり、元々「順当に考えりゃそんなとこだろうけど」と思っていたような範囲の着地をしている。
「分かりやすい」と言う意味で非常に現代的なので見やすいと思う一方、考察の余地がなくなってしまった。
ただ、役者さんの演技や映像は素晴らしかったので(曲の使い方は•••)それらを踏まえての評価です。
男ならどこか自分と重なるかもしれない
原作やアニメ版は知らない状態で観ました。
松村北斗さんの出演する作品は心に残る良作が多いので観ましたが正解でした。
男は過去の恋愛を引きずるが女はサッパリしてる、なんてよく言われましたがそうですよね。
ただ、生活に影響を及ぼすくらいココまで引きずるのはちょっと笑
途中のシーンで明里に指輪がはめてあったように見えたので結ばれることはないんだろうなと先読みしてしまったのは自分で残念でした。
今回特に幼少期の子役が素晴らしかった。
最初に泣いたのが子役2人の雪の桜木のシーンでしたしね。
明里がこんないい子だったらそりゃ引きずるか笑
あとは森七菜さんも光ってましたね、大人時代に出てきて欲しかった。
結局誰とも結ばれず前向きに新しくスタートしていくような最後は、ハッピーエンド好きとしてはモヤモヤしますがそれも含めて良作でした。
恋愛映画としては2025年だとファースキスの次かな?笑
人生の御守りみたいな映画になると思います
秒速5センチメートルを鑑賞して、今人生で初めて映画のレビューを書いています。作品の主人公のように幼少期の恋を約10年間引きずってきた私にとってこの映画は1つの答えになってくれました。まるで「呪い」のようだと思っていた過去の彼との思い出は、私の人生の大切な「御守り」なんだと気づかせてくれました。その日々は決して呪いなんていう怖いものではなくて、確かに温かくて綺麗なものだったと、はっきり思い出せました。人生色々思うことはあっても前を向いて生きていかないとですよね。きっと無理に忘れる必要はないんだと思います。いつも御守りを身につけて、大切な思い出といっしょに今日からまた前に進めたらいいと思いました。この作品に出会えて本当に良かったです。似たような経験がある人にもない人にも、前に進みたいと努力している全ての人に届いて欲しいなと思いました。
誠実で切実な
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