秒速5センチメートルのレビュー・感想・評価
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喪失感の先の光
物語の随所にある貴樹の抱く喪失感を凄く感じた。
けど、もしかしたら誰もが持っている喪失感なのかもしれないし、縁がまったくない人もいるのかもしれない。
その喪失感を長い年月と経験をかけて自分に落とし込んで進んでいく貴樹くんに涙が止まらなかった。
地球が終わるんじゃなくて、一つの句点を打てたのかなって感じた。
これまでも自分の物語として、そして新しい続きを続けていく。
最後に そんな貴樹くんの背中が見れて本当に良かった。
そんな風に物語に入り込めたのは、随所にちりばめられた映像の工夫と役者の演技力だと思う。
個人的にではあるが、明里の小・中学生役の白山乃愛さん、貴樹の高校生役の青木柚さん、そして貴樹役の松村北斗さん、明里役の高畑充希さん この方々がその瞬間瞬間の感情表現が与えられるものと考える余白とで絶妙なバランスでした。
あとラスト 館長である吉岡秀隆さんとの やり取りは必見。
ほんっとに良かったです、もっと回数重ねて細かい所まで観て、物語の奥深くまで入り込みたい。
確かに東京は見える星が少ないよ
原作は知らないんだけど、タイトルから笑えるラブコメじゃないかと期待して着席。
北村北斗演じる遠野貴樹は会社辞めたの?あれっ?プラネタリウムの会社に就職したのか?中学時代同級生だった篠原明里を演じる高畑充希、恋人役じゃなかったのかな。2人の関係はほぼ中学時代のやり取りばかり。2人とも随分遠くに引っ越したんだね。何でそうなったのか親の話が無かったのが残念だったわ。えっ!16年後の2009年に、小惑星が地球に落下してくるかもしれないなんて聞いた事なかったわ。16年後なのに会う約束しちゃうなんてちょっと納得いかなかったわ。初恋が人生において重要な出来事だったみたいに感じちゃってモヤモヤ。秒速5センチメートルって人の動きかと思ってたのに違ってたね。最後は恋愛関係になると思っていたら、オチがイマイチだった。いろいろやり取りは楽しかったんだけど、苦手な過去ばかりだったので、楽しめませんでした。
アニメ版と甲乙つけ難し!さすが松村北斗
配信で観たアニメ版も素晴らしかったが、実写版も同じく素晴らしい。甲乙つけ難い。初主演の松村北斗は完璧だった。貴樹と明里のお互いへの想いが物凄く伝わった。胸に染みた。ウルッとくる。余韻も残る作品だった。原作も購入したので、読みながらもう一度この作品の余韻に浸りたい。
心の不可侵領域
余韻に浸れる
前提知識なしで見たが、余韻に浸れる好きなタイプの映画だった。
キャストがとても役柄に合っている、映像がとても美しい、そして音楽がよかった。
誰もが持っている思い出とどこかかぶる部分があるような懐かしさを感じる映画だと思う。メッセージも伝わってきた。
松村北斗さんの声がいいなと思っていたので、そういうセリフが出てきて嬉しかった。いい声ですよね、話し方と言うか。
予想していなかった終わり方で、そこも好きだった。
子供時代のエピソードもかわいらしかったが、ちょっと長すぎた感があるのと(現在の部分がもっとしっかり観たかった、原作通りなのかもしれないが)、ニアミスが多すぎてくどかったところ、雪のシーンが寒くなさそうだったところで☆マイナスとした。
山崎まさよしと米津玄師は反則レベルの良さで泣けたが、若い人は山崎まさよしをどう聴くのか心配になった(余計なお世話だが)。リアルタイムで聴いていた世代は泣けると思う。
時代背景も考えるとより深い
1995-1998年:作中の高校生の頃に携帯電話・PHSの普及
コミュニケーションツールが無く手紙でやり取りするしかない時代
2000年前後:作中の大学卒業の頃に就職氷河期
やりたい仕事につくことが難しかった時代
(求人率が低く、数十社受けても受からない時代)
連絡が取りづらく心が離れていくが想い出を忘れられず、
また望んだ仕事(天体関連)も得られない
そんな中再生していく物語
よく再現されている。
実写化されたシーンについては、とても丁寧に再現されており、特にコスモナウトの高校生時代のシーンは印象的でした。
アニメ版の雰囲気や世界観をしっかり踏襲していて、ファンとしても満足できる仕上がりだと思います。
一方で、もともと60分ほどのアニメーション作品を2時間に拡張したことで、オリジナルのストーリー要素が追加されています。
この追加部分は少しもどかしい展開や時系列の入れ替えがあり、アニメを観ている人からすると「ん?」と感じる箇所もありました。
それでも、アニメ版の名シーンが実写でしっかり再現されている点は高く評価できます。個人的にはその部分だけでほぼ満点をあげたいくらいです。
とはいえ、オリジナル要素にやや違和感を覚えたため、全体としては80点ほどの評価になります。
もともと1時間のアニメを2時間の劇場作品に仕上げ、より一般向けに構成したと考えれば、とてもよくできた実写化だと思います。
最後に、序盤は「見る映画を間違えた?」と思いました。
心の柔らかさをずっと持ち続けて行きたい
懐かしさを覚える美しい風景
優しく寄り添い救い上げてくれる音楽
素敵な言葉たち
演者みなさんの繊細で胸に来るお芝居
琴線に触れるシーンが多すぎて上手く感想が纏まらないくらい自分の中でさまざま感情が一夜明けても巡っていたし、今もまだ静かに感情が揺さぶられ続けている様に感じます。
良かった。
本当に良かった。
まるっと抱きしめたくなる様な愛おしい作品に出逢えました。
原作者である新海誠さんはもとより、奥山由之監督、主演・松村北斗さん始めキャストスタッフの皆々様、素晴らしい作品をありがとうございます。
また観に行きます
囚(とら)われた過去を振りほどく青年の物語ですが・・
ネタバレです
ネタバレです
アニメ未見、情報をほぼ入れず見ました
こんなに綺麗な映像で、現実でなくて
映画なんだから夢物語でいいじゃん!
ってマジで思いました笑
私的には十数年も誰かを思い続けるというのは
この主人公だから許されるかもだけど、
正直、気持ち悪い、ありえない
そんなのない、現実的じゃない
とか思いたいところだけど、
それでも、それでも、
この映画では
2人にくっついて欲しいと
切に切に願ってしまった
終盤、桜の木の下に彼女にいてほしかった
でも、バスでチラシの主人公の名前を発見
した時の彼女のリアクションがあまりに薄く
あ、これ、もしかしたら
って思ってしまった
それでも、願いが叶うなら、
あの桜の木の下に彼女にいて欲しかった
願ってしまった
残業で彼女が居酒屋に来れなかったシーンも
あーーって思ってしまった
作り手の思う壺だ笑
わかっているけど映像が
あまりに綺麗で切なくて没入してしまった
子供時代も青年期もとても良かった
山崎まさよしさんの「One more time, One more chance」、『月とキャベツ』なんて懐かしい映画
手に届かないどうしょうもない願いの映画
だからこれを絡めてくる時点で
今回の映画の結末はわかっていたんだけど、
それでも、くっついてほしかった
ラスト、館長のそばで泣きながら
心中を吐露する主人公に共感して涙が溢れた
どう表現していいかわからないけど
私は見てよかった、とてもよかった
最後の踏切
電車が去っても彼女がいないことは
もうわかってるんだけど
もう期待もしないんだけど
現実をこれからも生きるという
ラストシーンとしてはとても納得した
もう一回見ようかな
主人公の男性、めちゃくちゃ良い
アイドルと思えない
月まで
公開日に観に行きました。
個人的には、とても良かったです。
勝手な解釈ですが、出会いによって人は変われる。
そんなメッセージを受け取りました。
それは、人との出会いだけではなくて、星々だったり、音楽だっり。
主人公は、ヒロインとの出会いで恋という優しい呪いにかかっています。いや、もう愛になってたかもしれないですね。
対処的にヒロインは主人公との出会いによって、恋の種を糧にして暗い未来から名前の通り明るい人間になれました。
最後には、館長からヒロインの思いを聞けた事で、恥ずかしくない自分の道を歩む決意をしたように感じました。
最後に月まで11年。
この言葉を聞いて私か感じたものは、hump backの月までと言う曲です。
月くらいまでなら迎えにいったのに。という歌詞が11年ぐらいかけてでも会いに行くというより深い愛の歌に聞こえました。
何が言いたいかというと、知ってる事が増えるときっと感じれる事、見える世界が広がるという事です。
だから人は色んな出会いにワクワクするんだろうな。
秒速5センチメートル。花びらですら進んでるんだ頑張ろ
涙してしまう、素敵な作品
貴樹の気持ちの揺らぎ、種子島の花苗の溢れんばかりの恋心、明里の貴樹への深い想い…
心の小さな動きをこんなにも美しくて切なく映し出すなんて。
終盤のプラネタリウムのシーンで涙が止まらなかった。館長が貴樹のそばにいてよかった。素敵な結末だった。
松村北斗は作品の世界にすぅーっと入る人だが、今作でも貴樹として呼吸していた。本当に素晴らしい。
原作や小説版の真意を汲み上げてそれぞれの人間像や物語を見せてくれた。子ども時代のエピソード、宇宙の話、それに付随する約束の日…アニメと完全一致はしていなくても「貴樹なら、明里なら、そうだろうな」と思ってしまう。
脚本と制作陣、そして全力でそれぞれの人生を見せてくれたキャストに心から敬意を。
何回も見に行きたい。
思い出から日常へ
原作未鑑賞で公開初日に、原作鑑賞後に昨日と二回観ました。個人的には今作の方が映画としてぎゅっと心を掴まれました。新海さんより自分は少し年上なので貴樹が大人になった時代の空気感が伝わって、それに対する子供時代があまりにもキラキラとして淡く優しくて。貴樹が囚われても仕方がないという説得力を感じました。3時代のどの俳優さんも素晴らしかった。貴樹は同一人物としての一貫性を感じられ、明里は素敵な女性に成長していた。明里の中には思い出は日常として染み込んでいるという描写に人生を感じた。
花苗の恋する気持ちが隠しきれないさまも愛おしく、2人を見守る美鳥さんの存在は小川館長と共に人生で出会えたら幸せな大人だ。
たこ焼きのシーンは貴樹の頑なにうち(過去の思い出)に向かってぎゅっと閉じていた心がゆっくりと解きほぐれ始めるさまを松村北斗さんが繊細に表していた。
終盤の小川館長との会話のシーンも、非生産的と言っていた会話(人との関わり)を自ら始め、心情を露わに出来るようになった貴樹の変化を誠実に切実に感じさせており、一緒に涙が溢れました。
最後の水野さんとの会話も良かった。ずるいけれど、根は優しく、水野さんの体調を気遣うことが出来る貴樹の中に確実に子供時代の貴樹の存在を感じた。
印象的な風景も美しく、心に残っている。
ノベライズ本を読んだ後、また観に行く。
いらない偶然を足しすぎ
種子島にいるはずの澄田お姉さんが、なぜか東京に現れ、しかも教師から書店員に転職して、明里の同僚になっています。さらに、偶然街で昔の教え子である貴樹と再会し、明里を誘って三人で飲みに行こうとします。たった今再会したばかりの、特別親しいわけでもない元教え子なのに、親しくもない同僚を急に誘うなんて、普通ありえるでしょうか? この展開は、0.000003%の確率といったレベルの話ではなく、ただの都合のいい偶然にしか見えません。
正直、澄田お姉さんが東京にいること自体に強い違和感があり、物語に不要だと感じました。もし繋ぎ役が必要なら、新しいキャラクターを登場させればよかったと思います。現在の設定はあまりにも無理やりです。同様に、プラネタリウムの館長もただ都合よく配置された存在にしか見えず、偶然があまりにも多すぎます。
原作では、貴樹と明里は繋がりを失い、人生が平行線をたどります。いつも心のどこかで探し求めながらも、簡単には再会できない。最後に、偶然踏切ですれ違う――この十数年間待ち続けた、たった一つの偶然こそが、切なさの真髄ではないでしょうか。
中高生の恋愛をあのボリュームで見せられるとツラい
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