秒速5センチメートルのレビュー・感想・評価
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原作履修者より
タイトル通り以前から原作を観ていたものです。原作ファンという訳ではなく、さらに言えばノスタルジックで作画も挿入曲も美しいが、"よく分からないアニメ"という印象でした。そんなベースで観た今回の実写化、良くも悪くもどうしようもない原作を"映画らしく"綺麗に纏めたな、という印象でした。原作ではのっぺりと登場人物の人生を平行線で描いていましたが(あくまでも個人の感想です)実写化では、原作未履修者でも観易いように感情が揺さぶられるシーンも作り、映画としては完成度の高い方だと思います。ただやはり、物語っぽい気持ちの良い結末を求める人も少なくはなく、そういう人たちからすると不完全燃焼、意味不明、と感じるそうです。なので、期待しすぎず、ほどほどに映像美を楽しみに行こうという心持ちで鑑賞するが吉だと思います。
白山乃愛さんの演技力
一兎追うもの一兎もえず
主人公遠野と篠原は互いに転校生として入った小学校で出会う。物静かで気の合う2人はいつも一緒だった。小学校卒業後、篠原の転校により、2人は離ればなれになってしまう。30歳となったとき、遠野はSE、篠原は書店員として働いていた。過去のある約束に従い、2人は再会することができるのか…。
まず、タイトルの秒速5センチメートルについて。作中では、桜の花びらが落下する速度との説明があるが、これは明らかな誤りである。これが正しい場合、1メートルの落下に20秒かかってしまう。直感的に誤りであると分かる。では、なぜこのようなタイトルにしたのか。これを理解することが本作全体を理解する上で重要な気がする。私の解釈は、遠野と篠原の間に流れるスピードと現実との齟齬を表した、というものである。
本作は、ストーリーの展開を魅せるタイプではなく、それぞれの人物の心情を汲み取って楽しむタイプの映画である。ストーリーのみでいうと、主人公が30歳になるまでの無難な人生を描いたものとなっている。
主人公を中心に形づくられる人間関係において、それぞれの人物は好意となる人を追いかけるが、ほとんどの場合上手くいかない。俯瞰してみると、最悪の結果となってしまう場合がほとんどである。しかし、それぞれの人物の主観から見ると、相手を想う気持ちによる行動のみなのである。それを考察するのが本作の醍醐味のような気がする。
本作の持つメッセージは何なのだろうか。相手に正直に自分の想いを伝えることなのか、過去の約束を守ることなのか、過去を引きずらず今大切な人を大事にすることなのか。本作では、様々な失恋パターンを見ることができる。恋愛経験豊富な人はいずれかの人物と過去の自分を重ね合わせ感動することができるのかもしれない。それとは反対の位置にいる私には本作の持つメッセージは難解すぎた。
夢など、いつか覚めてしまうことを知る
アニメ版は見てなかったのですが気になっていたので見に行ってきました〜
全体的に景色の映像が良かったし柔らかい雰囲気のぼんやり画質が優しい雰囲気感じられて良かった😆
一番良かったのは平成の空気感を思い出せたこと(笑)所々に散りばめられる平成の品物凄い良かった〜平成でよく見たベタなことも逆に良い
大人になってから会うの?会わないの?会うの?会わないの?でモヤモヤモヤしましたが最後のシーン良かったのでその気分も飛びました(笑)
人が一生で出会う言葉の下りで主人公が残したい言葉を決めたけど見る側にはボヤかしたの良い
考える余地あって好きっす
ほっくんの演技は安定して良きでした
高畑充希も掴めそうで掴めない感じ良いなぁ
そんな中でも明里ちゃんの子供時代の役の子がめっちゃ可愛いし演技も良かった‼️
そりゃいつまでも引きずりますよ〜(笑)男は😢
森七菜は高校生役もまだまだいけるし幅広くやれんなー
吉岡秀隆のプラネタリウムのシーンめっちゃ良かった 優しい感じが染みるなぁ
全体的に説明しすぎない感じが個人的には良かったかな〜プラネタリウムくらいで大人明里の手元映って指輪がちらりと見えて察しましたー
主人公どこのステージでもモテるのすごい!(笑)
米津玄師の曲良かったー 1991って歌詞のところ泣いて泣いて笑って だと思ってました笑
映画館の大きなスクリーンで観るべし!
30代40代はノスタルジー感じるのでは!?
実写化秒速5センチメートル最高でした 感謝です
新海誠監督のアニメ初実写化秒速5センチメートル観てきました。
まず、松村北斗さんのセリフから始まり、昔を思い出させる美しい景色が映し出されます。さすが本作が写真家として高い評価の奥山由之監督ならではと思いました。
この美しい自然を感じさせてくれるだけでも観る価値のある作品ではありますが、
主演松村北斗さんの演技力のすばらしいこと、声がとても印象的で心に響く。
映画出演は今までも何度かあり、毎回前作品を超えてくる演技力には楽しみがいっぱいです。ただ、出演する時間が短いのは残念ですが、三人が同じ主人公を演じているので仕方がないこと。
この三人がひとりの人物としてつながった時、この映画の素晴らしさが実感できました。
同じ人物像なのでしぐさとか言葉使いが一致する瞬間があります。そんなとき貴樹の気持ちに寄り添い大丈夫だからと声をかけたくなる。その言葉は自分にも跳ね返ってきて大丈夫な気持ちになる。
原作者でありアニメ版新海誠監督と実写版奥山由之監督そして主演松村北斗さんのタッグなので満足度いっぱい、何回観ても感動する観応えのある作品です。
以下12月10日追加
初日観てから日課になってしまいました。秒速5センチメートルを観ている間は体の痛みを忘れられる。そして一日頑張ろうという気持ちになりました。
原作の素晴らしさ、美しい自然の映像、貴樹を演じた松村さんの表情 全部いいです。あともう少しで終わってしまうかもと思うと寂しくなります。毎日観ても飽きない秒速5センチメートルありがとうございます。この映画に出会えて幸運でした。
穏やかな時の流れに紡がれた、恋心
『君の名は』の新海誠監督が描いたアニメ映画、『秒速5センチメートル』の映画実写化。小学生だった1991年から、社会人となった2007年までの16年間、心に秘め続けた恋心の行方を描いた、切ないラブ・ストーリー。決して、大きな事件があるわけでもなく、燃え上がる様な恋愛模様でもない。しかし、等身大の青年の極々日常の景色を描くことで、却って感情移入しやすい作風となっていた。
また、新海作品のアニメと同様に、登場人物の背景や、シーンとシーンの間に差し込まケる風景は、本当に美しく切り取られていた。特に、主人公が高校時代を過ごした種子島の夕暮れやサトウキビの畑の風景、ロケットが煙を吐きながら天高く昇っていくシーン、幼馴染の女の子と訪れた雪中の桜の木は、芸術的な風景写真を鑑賞しているようで、新海監督の想いを忠実に描こうとする映像美の演出に魅了された。
1991年桜の季節、静岡から東京の小学校に転入してきた篠原明里は、なかなかクラスに馴染めないでいた。そんな時、明里に寄り添ってくれたのが、同じ転校生の遠野貴樹だった。子供心に互いにひかれあう2人だったが、中学校入学と共に、明里は転校してしまい、離れ離れになってしまう。文通を通して互いの様子を報告し合っていたが、その1年後に、貴樹も種子島へ転校することになってしまう。そこで種子島に行く前に、貴樹は明里を訪ねる旅に出る。積雪の為に、思う様に電車が進まず、時間に間に合わず、夜遅くにようやく明里の家のある駅に到着した貴樹。そして、その駅舎の中で…。
という、思春期の思い出と並行して、2007年の現在、全く別々の道を歩いている貴樹と明里の近況が映し出されていく。貴樹はプログラマー、そして、明里は書店の店員として仕事を持ち、それぞれの人生を歩んでいたが、事あるごとに、あの日のあの約束を思い出していた2人。果たして、この恋の行方は…?作品の結末に関わるので詳しくは言えないが、『男は過去を引きずり、女は明日を見て動き出す』というところだろうか…。
主演の松村北斗は、『ファースト・キス』や『夜明けのすべて』等でもそうであったが、変に演技しないで、感情を表に出さない朴訥な青年役の演技が、とても巧い。また、高畑充希も本作では、極々普通の女性の会話や所作が自然体で、こちらもよかった。森奈菜は、本作の様な、貴樹に片思いする助演役だと演技が光る。そして、小学生時代の明里役を演じた白山乃愛は、これから成長して大女優にへ変貌を予感させる金の卵だと感じた。
個人的
まずはずいぶんと個人的な映画だなという印象。
撮影も演出もエモに全振りしてる割にめちゃくちゃ個人的。しかしいったい何が個人的でないと言えるだろう?
雲も夕陽もロケットの打ち上げも、ボイジャーすら個人的なんだということを撮影が良く現してる。
そして個人的だからこそそれぞれの想いはすれ違う。すれ違う想いがドラマの推進力なんだ。
それが、全世界と引き換えにしても君を救いたいんだ、という新海誠原作だからなのかはアニメの方を観ていないので判断つかないんだけど。
松村北斗は「夜明けのすべて」以降こういう役が板についてきていいですね。高畑充希も良かったけど、木竜麻生の方が明里の幼少時代の子と似てたとは思ったし、松村北斗の高校時代が青木柚ではないだろうとも思うけど…
時系列が原作と違く上手く変えてある
秒速5センチメートルの実写化を聞いた時は期待よりも心配の方が強かった
実際に観てみると、原作の通りではなく少し時系列を変えることによって新鮮さと分かりやすさが増していて好印象だと思った。
ただ、コスモナートの冒頭シーンからは少し間延びを感じ、眠気が込み上げてきた。
原作通りのセリフやシーンを見ていて少し物足りなさがあったかな。
ただ、中盤以降は眠気が無くなるようなオリジナリティが盛り込まれていてとても面白いと感じた。
決して話自体を変えずにこの映画を作るとしたらこれ以上にはならない気がしました。
恐らく賛否分かれるところだと思いますが、否の方の言いたいこともわかります。
ただ、この話を原作に忠実に作ったとしてもすぐに飽きられてしまうと感じました。
なので、今回の映画はこれで正解だと思います。
一つだけ私の中で残念に感じたのはキャストですかね。
山崎まさよしのあの曲が流れた時は嬉しかったです!
素敵な映画体験でした。
原作のリスペクトをとても感じる映画でした。小学生時代の初々しさと微笑ましさ、高校時代のときめきと切なさ、大人時代の複雑な感情、それぞれの時代の風景の美しさ。沢山心に響く部分があり、素敵な映画体験ができました。大きな出来事がない映画ですが、心情を丁寧に描いてあり、監督さん、俳優さん方の熱量を感じました。素敵な映画に出会わせて下さりありがとうございました。
泣けはしなかった、けど良かったです。
監督の作風と新海作品の癖が見事にマッチした作品。
桜花抄が良かった。
映画を観た後に納得いかずアニメ版を初めて鑑賞。
時系列はアニメ版の方が良かった。
特に幼少期(桜花抄)が素晴らしかったので時系列を変に飛ばして欲しくなかった。
正直中盤の種子島の話(コスモナウト)は本当に観てるのがしんどくて何度も腕時計を見ました。
後半になってようやく桜花抄の話に戻り何とか救われました。
特に明里役の白山乃愛さんの雰囲気と演技がアニメ版と合っていて何なら凌駕していました。
乃愛ちゃん凄い、さすが東宝シンデレラグランプリ。
桜花抄だけで完全版の一本の作品として見たかった。
美しい映画
美しい映像だったなと言うのが1番の感想。高校生時代がとにかく素晴らしかった。自然豊かな風景過去に想いを馳せる物静かな貴樹。彼を見つめる森七菜の演技が素晴らしい。本当に恋する少女がそこにいた。
貴樹は見目は良いが過去ばかり見て今を生きていない。そのくせ彼女らの弱い所(電車に乗れない、スランプ)に寄り添って優しい言葉を掛ける非常に質の悪い男である。踏み込ませる気は無いのにデリケートな部分には踏み込むのだ。
実写ではプラネタリウムのシーンが追加された事によって過去ごと今を愛せる人間として1歩を踏み出したのかな?と希望の見えるラストだった。
哀れな女性を増やさないよう、ちゃんと向き合っていってほしいな。
映像と間が素晴らしい。映画館で観てほしい映画です。
微妙な内容ではあるけどヒットしてるし気になる人は観て確かめて欲しい。【追記あり】
原作アニメを事前に観ました。松村北斗さんや他の出演者も良かったけど、水野さん役の木竜麻生さんがいちばん雰囲気出てました。アニメではセリフはほとんど無かったけど、映画では3話を膨らませて描かれていたので水野さんの出番もあった。最後には貴樹が眼を見て好きだったところを伝えてくれたし、実写で水野さんは救われた感があった。
水野さんの家で彼女は半パンで解放的なのに、貴樹はコミュニケーションをとろうともせずに素っ気ない態度なのが辛かった。彼女から別れを引き出したいからだ。
10年以上会ってない人に久しぶりに会うのって、とっても緊張します。まさに私がそんな状況になりました。午前中に映画を観たあとは「貴樹、こじらせすぎ」と思ってました。でも夕方に10年以上会ってなかった友達と会う約束が有り、待ち合わせのお店に居るだけで逃げ出したくなって貴樹の気持ちがちょっとだけわかりました。
ちゃんと約束の場所に行って確認した貴樹は偉いです。「話がしたかった…」って、まさにそうなんですよね、久しぶりに会って話をすると、年月を飛び越えて「会えて良かった。ありがとう」って心から思えたから。
貴樹は好きな宇宙に関する仕事も得たし、理解してくれる大人達もいるし、きっと幸せになれると思う。
明里はしっかり幸せつかんでメルボルンかぁ〜。でも明里の内面は貴樹に影響されてるから、ある意味貴樹の勝ちだと思う。
劇場に4年生くらいの男の子二人が入っていたけど、すぐに飽きて走りまわった挙句に退場してたので、子供は合わないと思う。大人の私もちょっと微妙なところ。
【追記】なぜ微妙に感じたのかずっと考えていたんですが、ある方のレビューを読んでわかりました。「最後にアニメに居ない人物から、貴樹が明里の気持ちを聞かされる」からです。プラネタリウム(と館長)の使い方が違和感だったんですよね。貴樹がプラネタリウムで館長に気持ちを吐露した時に、館長がぶっ込んできたのがあり得なかった!!そして「その人はそこの席に座って…」と、大人の貴樹と明里が初のツーショット(後ろ姿)で銀河が映る。と、綺麗に着地させました〜って感じが嫌っていうか、微妙でした。あの明里の後ろ姿が怖くもあった。プラネタリウムは光学式の星空にして欲しかった。アニメを観ていたからかな、山崎まさよしの曲の使い方も全く違うものになっていたから。
人と人との出逢いにꕤ.·*.
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