劇場公開日 2025年10月10日

秒速5センチメートルのレビュー・感想・評価

全787件中、181~200件目を表示

3.5終わり方がいいですね この作品に合ってます 松村北斗は何かを読ませ...

2025年10月28日
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終わり方がいいですね

この作品に合ってます

松村北斗は何かを読ませるといいですね

ナレーションがすごくうまい訳じゃないし、

発音の良くない癖もあるんだけど、

なんか、それはそれで心地よい

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jung

3.5基本、アニメが最良

2025年10月28日
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鑑賞方法:映画館

とはいえ、結構カスタマイズされていて楽しめました。
『君の名は』ヒット後に原作を見て、主人公と同世代なので親近感もあり、漫画と小説も読んだかな。
あと、山口県から栃木の岩舟行ったくらい原作は大好きです。
原作のファンとして言わせていただくと、『やっぱそうなるか!』というところ
貴樹くんの一発逆転に期待しましたが、とと姉ちゃんにしか見えなくなってきた高畑充希
が既に原作と同じかと

今回は実写ということで楽しみにしてきましたけど3.5かな

飛んでった遠野くんの手紙や、遠野くんの退社後の動きなんかはアニメになかったので
遠野くんと明里の再会がありそうでなさそうで
映画では拗らせ遠野くんも、水野さんとちゃんと話せてよかったかな
宮崎あおい、ちょいちょい良い役だったかな。原作ではあんなにお姉ちゃん活躍しないけど
残業で再会できないのは惜しかった

2009年の約束とかも原作にはないので
来なかった理由や、偶然届いた明里のエールなんかで、原作よりも遠野くんが明るく30代を幸せに生きてくれそうなところはよかった。

エールを届けたのはヨ・シ・オ・カ(やたら白くなってる)

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taka1127z

3.0、、、

2025年10月28日
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鑑賞方法:映画館

原作を見てない状態で視聴しました、
私にはあまりよく理解できなかったです、すみません(;_;)
でも描写はすごく綺麗でそれだけでも満足出来るような映画でした。もう少し理解力を高めて見ようと思います😔
出てるキャストさんが好きなので見て良かったです♡

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てふてふ

2.5恐ろしく退屈に感じてしまった

2025年10月28日
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ぎにゅう♀

4.5普通に泣きました

2025年10月28日
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泣ける

悲しい

幸せ

劇場はレイトショーだったにもかかわらず、結構な人数でした。家族連れ、カップル、私のようにひとりの人もぽつぽつ。

映像がとてもきれいだった。(私的にはそこが一番)
登場人物のセリフもセリフっぽくなくて、自然な演技が良い。
森七菜ちゃんの演技がすごくよかったです。

原作アニメも、内容も知らずでしたが、映画館で何度も何度も予告で見ていたので今回鑑賞することにしました。

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タピ岡タピお

3.0美化した初恋の思い出をいつまでも心に宿す男の物語

2025年10月27日
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泣ける

景色も綺麗で役者達も良かったですが、ストーリー的にあまり刺さらなかったな。30近くになっても昔の初恋に振り回されて、今の恋愛や生活にに影響が出る程心の片隅に綺麗な思い出が残っている。この感想を見て「それは違う」と思われた方はごめんなさい。でも最終的に初恋の彼女は前を見て過去に囚われずに生きているからなんかなぁーと思ってしまった。

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Mikan

5.0個人的に今年1位

2025年10月27日
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鑑賞方法:映画館

原作を観たのが大学生くらいだった
その時も泣いたが
歳のせいかこの作品はとんでもなく泣いてしまった
いつもは内容をもう少し書きたいが
まずは観てと思った
撮り方編集の仕方全て好きな感じだったので
もう一度映画館で観て
dvdでも見たい

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ぱんちゃん

4.0失恋してる人には響く

2025年10月27日
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悲しい

知的

友達と見に行ったけど友達はそこそこだったらしい。
これは失恋したことがある人は見た方がいい。
あと1人で行くことの方がおすすめする。

私は最初っから最後までものすごく引き込まれて誰かと語り合うというより一人で静かに余韻に浸かりたい感じ。
映画中に過去の恋愛が蘇る。そこでの共通点は向き合おうとしなかったこと。
相手の気持ち、自分の気持ちに気づいていながらも見て見ぬ振りを似て現実から逃げていたこと。
私の人生は後悔ばかりです。
「好き」って言葉にしないと伝わらないし
言うか言わないかで人生が変わるなと思いました。
0.0003%の確率で出会った人、一人一人とちゃんと向き会いたいなと思った。

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みき

4.0原作への理解と敬意に溢れた傑作

2025年10月27日
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ボブす

2.0最後まで観るのに根気が要りました

2025年10月27日
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かばこ

3.5映像は美しかった

2025年10月27日
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春夏秋冬それぞれの景観の切り取り方は鮮烈で美しかった。感傷的な気分に浸りつつも終わってみれば、思い出は心の支えにはなるけど大切なのは今を生きること。などという人生訓みたいな感想に落ち着いてしまった。

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amiru

4.0海の光が“現実”を照らす 86点

2025年10月27日
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泣ける

悲しい

『秒速5センチメートル』は、映像の美しさと構成の丁寧さが印象に残る作品でした。
特に海のシーンは、光の反射や波の揺れまで細かく描かれていて、アニメーションなのに現実よりもリアルに感じます。

物語の構成もよくできていて、最初に見せた場面が終盤で繋がっていく編集がとても自然でした。時間の流れや記憶の循環を、セリフではなく映像で語るような演出に引き込まれます。

松村北斗さんの演技は控えめで、感情を押し殺しながらも心の揺れを丁寧に表現していて印象的でした。後半の「また会おう」と誓う場面では、切なさと現実の重さが胸に残ります。

吉岡秀隆さんも静かな存在感で物語を支えていて、この作品の世界観にとてもよく合っていました。
派手さはありませんが、映像・構成・演技のどれもが高い完成度でまとまった、静かに心に響く作品です。

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あっぷる

5.0繊細な心理描写を表現することに関してはアニメは向いていない

2025年10月27日
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悲しい

知的

ドキドキ

2025年映画館鑑賞100作品目
10月25日(土)イオンシネマ石巻
6ミタ0円

監督は『アット・ザ・ベンチ』の奥山由之
脚本は『愛に乱暴』の鈴木史子

2007年の新海誠監督の劇場アニメの実写版

いつまでも初恋の女性を忘れられない男性と中学時代にサッパリと切り替えた女性の物語

監督はあまり存じ上げない
本業は写真家らしい
新海誠のアニメの方はしっかり観たであろう
それを感じさせる
新海誠の良さを活かしている

舞台
1991年東京2人の出会い
中学生時代冬の栃木岩舟
高校時代種子島
成年時代新宿と岩舟

ロケ地
埼玉県羽生市手子林小学校
鹿児島県熊毛郡中種子町種子島中央高等学校
中種子町:アイショップ石堂大平店
東京都新宿区紀伊国屋書店新宿本店
東京都西東京市多摩六都科学館

繊細な心理描写を表現することに関してはアニメはあまり向いていない
漫画とかアニメは簡略化だから
漫画はそれでもアニメと違い動かないし音声はないわけだから読者の想像でいくらでも補強できるがアニメはその手間がないのが却っていけない
せめて『AKIRA』くらいの画力を求めたいがあっちはどちらかというと背景はともかく人物に至っては低予算のエロアニメレベル
いくら声当てがお芝居しても限界がある
デジタル化したとはいえアニメーターの膨大な手間暇を考慮したらいっそのこと顔出しの人間の俳優が演じた方が手っ取り早い
人類はその点で繊細な表情表現でしっかりとコミュニケーションを取り絆を深め氷河期を乗り切った実績がある
アニメはSFとか現実離れしたアクションを表現することに長けている
アニメの『秒速5センチメートル』にはそれがなかった
新海誠が山崎まさよしの歌に影響を受けてアニメ制作したのだろうがアニメに向いている内容ではなかった

新海誠のアニメ作品の実写化は『君の名は。』の大ヒットから話が持ち上がっていたはずだ
80年代のおっちょこちょいなら『君の名は。』を実写化して大失敗しただろうがそれをやらなかったのは賢明だ
よりにもよって新海誠作品の中では傑作とは言い難い作品を選んだのは正解
むしろ新海誠監督は感謝しているに違いない

貴樹役の松村北斗がほぼ終始抑えめの芝居をしている
長めの前髪がとにかくうざい
しかしプラネタリウムで明里への想いの丈をぶつけるシーンでガラッと変わる
そこで一気に爆発する
前髪全然ウザくない
脚本を熟読し彼なりの演技プランがあったのだろう
あのシーンだけ業を煮やした監督にハッパをかけられ渋々おもい腰をあげ本気を出したわけではあるまい
聞き手の科学館の館長役が吉岡秀隆ってのがまた良い
妹役の中嶋朋子に先を越され焦っていたのか「置いていかないでくれよー」と言い放った嘘か本当かわからないエピソード好き
いまや日本映画業界に欠かせない押しも押されぬ老いてなお盛んなベテラン俳優として君臨している
それなのに内田有紀との結婚がなぜうまくいかなかったよくわからないがあの頃は若かったのだろう

白山乃愛がガキのくせに生意気に細かい芝居を随所に見せる
老獪なピッチングで打者を翻弄する技巧派のベテラン投手のような心憎い見事な演技力
子供にここまでやられては成人女性は負けていられない
あんなほんわかしている高畑充希や森七菜だって女優魂に火がついてしまう
貴樹の恋人役の木竜麻生なんて監督に「脱ぎましょうか」と提案するくらい前のめりになってしまったかもしれない

白山乃愛のキスシーンをあえてああいう表現にしたのはいいね
昔の映画なんてあんな感じだった
『カルメン故郷に帰る』なんて結局脱がないんかい!だし
片岡千恵蔵主演の『大菩薩峠』なんて長谷川裕見子犯すシーンはないんかい!だし
でもハグするシーンはあの年代からすればとても恥ずかしくてハードルがかなり高いんだろうけど白山乃愛は早くもプロフェッショナルとして自覚があるからできちゃうんだな
白山乃愛は影のMVPだよ

女ってその気にさせて罪だよね
まあ中坊があそこまでやられたらそりゃ勘違いするよ
ミルマスカラスのテーマ『スカイハイ』じゃないけど有頂天から奈落の底だよ
男ってさ基本的に気持ち悪いんだよ
いつまでもいつまでも
女は切り替えが早いのに
あっちは水商売なのに男はバカだから本気になっちゃって腹いせに罵声を浴びせるのに留めておけばいいのにわざわざナイフなんか持ち出して馬鹿みたい
気持ち悪くない男に巡り合ったら残りの生涯を共にする運命の人かもしれない

でもさいつまでも女性を想い続ける男ってある意味において素敵だとは思うよ
俺には到底できないけど

ラストの踏切のシーンがアニメと実写版で全くの真逆
だけど実写版の方がむしろ良い

配役
新宿在住のシステムエンジニアの遠野貴樹に松村北斗
貴樹の種子島中央高校時代(弓道部所属)に青木柚
貴樹の小中学期に上田悠斗
貴樹の初恋の女性で新宿の紀伊國屋書店の店員の篠原明里に高畑充希
明里の小中学期(親が転勤族で東京に転校したが小学校卒業と同時に栃木に引っ越し貴樹と離れ離れになる)に白山乃愛
貴樹の種子島中央高校時代のクラスメイトでサーフィンを嗜む澄田花苗に森七菜
貴樹の成人期の恋人で貴樹の同僚の水野理紗に木竜麻生
貴樹の上司の久保田邦彦に岡部たかし
貴樹の同僚の戸塚宗次郎に田村健太郎
貴樹の同僚の酒井直に戸塚純貴
貴樹の同僚の大野泰士に蓮見翔
理紗の同僚の金子あさみに中田青渚
紀伊国屋書店の店長の柴田治に又吉直樹
紀伊國屋書店の店員の田村四季子に堀内敬子
紀伊國屋書店のバイトの大橋純透に佐藤緋美
花苗の親友の砂坂翔子に白本彩奈
花苗の姉で種子島高校の教師の輿水美鳥に宮崎あおい
科学館の館長の古川龍一に吉岡秀隆
あさみの友人かつ同僚に納葉
小学校時代のクラスメイトに一ノ瀬すばる
小学校時代のクラスメイトに山田忠輝
小学校時代のクラスメイトに福永唯人
小学校時代のクラスメイトに古林隼斗
小学生に山田詩子
科学館の女児に岡菜々美

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野川新栄

4.0出逢いは必然で奇跡かも…

2025年10月27日
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yumeko

1.0再構成して引き延ばされたような展開

2025年10月27日
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鑑賞方法:映画館

あまり期待はしていなかったのだけれど、やっぱりあまり面白くはなかったです。

原作アニメは以前にみたけれど悪くなかった記憶が。再構成して引き延ばされたような展開に少しイライラしながら観ました。

松村北斗さんと高畑充希さんのダブル主演。高畑さんの演技は私には少し鼻につくのだけれど、今回は子役達の活躍が多くて、高畑さんの出番が少なかったのであまり気にならずに済みました。
森七菜さんと木竜麻生さんの演技は中々良かったです。

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ねこたま

4.5オリジナルを超えた叙情たっぷりの映画

2025年10月27日
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泣ける

悲しい

ドキドキ

 2007年に新海誠監督がアニメーションにした映画をどのように実写化するのかがこの映画を見る最大のポイントであった。オリジナルと極端に相違しているのは上映時間だ。オリジナルは60分、実写版は121分。なんと倍の時間差がある。この時間差は、オリジナルがモノローグを中心にストーリーを進めているのに対して、この作品はほとんどモノローグを使わず、モノローグを映像化し、生身の役者の演技をとおして撮られているから、上映時間は倍になるが、奥行きと幅のある映画となっている。

特に貴樹(上田悠斗)と明里(白山乃愛)の出会いから親しくなるプロセスが詳細に撮られている。転校生の明里にメモを書く貴樹、図書館で科学雑誌を見る二人の会話、桜の花びらが散るのを明里が「桜が散る速度は秒速5センチメートルよ」と貴樹に説明したり、二人で星を見たり、二人のお互いを好きあう、ほんのり淡い恋心がストレートに伝わってくる。そしてこの二人の会話は後の伏線になっている。

 映画の冒頭で貴樹(松村北斗)が仕事をしているシーンはオリジナルにない。貴樹は周りの人間関係を無視して仕事に没頭する。そして同僚の理紗(木竜麻生)とは恋人関係だ。しかし理紗は貴樹に二人の関係を「私と一緒にいると楽だけど楽しくないよね」と言われ絶句する貴樹。

 貴樹は中学生の時鹿児島に転校した。高校生になった貴樹(青木柚)は花苗(森七菜)から恋心を寄せられる。このストーリーはオリジナルとほぼ同様である。ただ生身の役者が演じているから森七菜の悲しさと青木柚のある種残酷な態度は、森七菜のあふれる涙に凝縮されている。

 貴樹が鹿児島に転校する前に、栃木に転校していた明里に会いにいく。電車が雪で遅れもう明里が待っていないと絶望する貴樹の心の揺れ。なんとか駅に着いたとき、ひとり明里が待っていた。再会を喜び合う二人。二人で明里が作ったお弁当を食べ、雪深いなか二人は桜の木の下に行く。そこである約束をして二人は強く抱き合う。二人のプラトニックな愛情表現がなんともさわやかでいじらしい。二人が別れる前に二人とも大切な言葉を言えず、また手紙を渡せなかった。このことが今後の二人の生き方を左右することになる。

 貴樹と明里が見た桜舞い散る情景、鹿児島の透き通る青い空ときれいな雲、打ち上げられるロケット雲、栃木で再会するために貴樹の乗って止まっている電車の灯りと雪化粧、明里と行った雪に覆われた桜の木、どれもオリジナルに匹敵する映像美であった。しかし奥山由之監督はオリジナルをただ真似たのではなく、美しさの裏側に潜む後悔、悲しさ、未練、別れといったそれぞれの登場人物の心の奥にある滓を俳優の肉体をとおして撮っているから見る者の心を揺さぶる。

 その心の奥にある滓をいつまでもひきずるのは貴樹だ。いつも遠くの誰かを想って毎日を過ごす。高校生の青木柚や社会人になってワークホリックになり目の前のことにあえて集中する虚無的な生活を繰り返す松村北斗の肉体からにじみでている。それは言えなかった5万語のなかで大切なたった一言。ただただ松村北斗は待っているのだ。大人になった明里(高畑充希)はいきいきと仕事をしている。貴樹とは正反対に。そしてプラネタリウムで少女にあることを教える。

 自分でも煮え切らない、うだうだと吹っ切れない貴樹を上田悠斗、青木柚がリレーのごとく松村北斗にバトンを渡したように貴樹を奥山監督はナイーブに演出している。過去と運命を忘れられない。わかるような気がする。人は必ず「もしあの時こうしておけば」と振り返ったり、「もしかしたらこうなるかもしれない」と思うことが何度もある。人は現実逃避をしながら厳しい現実を生きていく。それゆえこの映画は理屈とか理論、常識を超越した場所、空や宇宙に見る者を誘い、心を揺さぶるのだ。終盤、貴樹と明里は踏切ですれちがう。その時貴樹はやっと現実世界に帰ってくる。

 奥山監督の緻密な演出と鈴木史子のオリジナルを損なうことなく想像力を膨らませた脚本、今村圭祐の奇をてらわないオーソドックスなカメラワークは映画に安定感を与えていた。また特殊効果も映画の深みをうみだしていた。

 オリジナルでも使用されていた劇中歌、山崎まさよしの「One more time、One more chance」は、貴樹の内面を反映しエンドロールに流れる米津玄師の主題歌には映画館の中で過去に経験した想い出とともに遠いところに連れて行ってもらったように身をゆだねていた。

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かな

3.0よく出来ているけど惜しい

2025年10月27日
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泣ける

悲しい

ドキドキ

アニメ版の『秒速5センチメートル』を知ったのは『君の名は』を見てから新海監督を知り遡って作品を見て知りました。青春時代の切ない恋心にキュンとし君の名はではハッピーエンドで終わりましたが、こちらでは会えなかったことで終わっている切なさが、実に現実的で共感しました。恋多き青春時代を送った私はいつも告白してはフラれて叶う恋はありませんでした。なのでこの作品は刺さって仕方がありません。アニメ版は30回以上観ています。実写版はまだ2回目です。実写化に伴い惜しかった場面があります。電車に乗って岩舟に向かう途中の駅に停まっている時に、開けっぱなしのドアをおじさんがボタンを押して閉めた時、貴樹がすみませんと謝ったが、いいよ、いいよ気にしないというジェスチャーで手を振ったシーンと、岩舟駅の駅員さんがもう閉めますと言った時の丁寧な言葉使いが、子供相手なのに優しい心遣いが感じられるいいシーンだと思ったので実写でも入れて欲しかったです。我々の時代では、中学生くらいはまだ子供扱いで、目下扱いの話し方をされていました。子どもへのやさしさが感じられるシーンで好きでした。

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Ritchie Nanako

3.5秒速5センチメートル

2025年10月26日
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すれ違い…
新海誠さんらしい
小中学校時代
素敵な恋をして
とっても切ない時間を過ごす…
イヤー良かったですね

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nori

4.5叶わない思いを未来へ

2025年10月26日
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泣ける

悲しい

ドキドキ

ストーリーは、登場人物が現れるたびにその過去が示される構成で、とても理解しやすかったです。物語が進むにつれて少しずつ全貌が明らかになり、やがてラストへとつながっていきます。
映像はどの場面も美しく、まるで儚い青春の1ページを丁寧に切り取ったようでした。
劇場で観るからこそ伝わってくる登場人物の気持ち、挫折、そしてそれぞれが歩む未来がありました。
とても心に残る作品で、気づけば涙腺が緩んでいました。

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無機物

4.0十数年前にアニメ版は視聴済み。当時は山崎まさよし氏の「One mo...

2025年10月26日
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ドキドキ

カワイイ

十数年前にアニメ版は視聴済み。当時は山崎まさよし氏の「One more time, One more chance」の世界観へと結び終えるために作られたシナリオ、ストーリーという印象でした。今回、実写化、加えてアニメ版より1時間増ということで、近日上映の「平場の月」ほどではないにせよ、貴樹(演:松村北斗)と明里(演:高畑充希)のヒューマンドラマの要素を加え、大人になって二人が再会する展開に改編?・・・などと想像して観に行きました。

貴樹や明里の社会人ライフ、理紗(演:木竜麻生)と貴樹の関係などが深めに描かれ、いわゆるファンタジー世界で終わらない現実的描写はありましたが、貴樹と明里、もしくは貴樹と花苗(演:森七菜)のウフフでモジモジなシーンは、アニメ版では会話が流れつつも、周りの風景や二人のシルエット、後ろ姿を描写する演出でしたが、実写版ではモロに二人の表情が映され、その尺も長く、もはや現役恋愛世代ではない私にとっては直視できない「気恥ずかしさ」と「もどかしさ」に苦しくなった次第(笑)。また、実写ゆえに現実感が強まって、「さすがに13歳でキスはしないよな」「明里の家で泊まれるよな」「大学時代に会えなかったのかな」といったアニメ版ではスルーできた部分が引っかかってしまったのは、私の心が汚れているせいでしょうね。

松村北斗さん、高畑充希さんの安定感ある演技は言うまでもありませんが、今回、明里の小学生時代を演じた白山乃愛さんは「かわいい」というだけでなく、既に「顔」で演技ができる女優さんですね。びっくりしました。アニメの実写化は色々とプラマイありますが、こういう所はアニメでは精緻に表現しきれない所であり、そういうプラス面が感じられた分、実写化は良かったのかなと思います。

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hiroishi