エマニュエルのレビュー・感想・評価
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期待していたからこそちょっと残念な一作
半世紀前の名作「エマニエル夫人」を、「あのこと」のオドレイ・ディワン監督が現代版にリメイクした作品でした。元の「エマニエル夫人」の高名は当然知っているものの、いまだ観ていないので比較は出来ませんが、観たことがある「あのこと」と比較すると、同じ”女性の性”をテーマにした作品でありながら、正直本作は「う~ん」という内容でした。
主人公のフランス人女性がアジアに行き、その行程で(日本語で言うところの)”セックス”に目覚めるという流れは、「エマニエル夫人」や「続エマニエル夫人」と同様のようですが、本作については、欽ちゃんの言葉を借りれば「なんでそうなるの?」としか感じられませんでした。主人公エマニュエルを演じたノエミ・メルランはザ・美人だし、グラマラスなのにも関わらず、フィジカルに艶っぽさを感じなかったという下世話な話が第一の問題でした(笑)また同時に、エマニュエルの内心とか、内心に基づいた性的行動を含めた行動が、全然繋がっているようには思えず、彼女の性衝動の源泉が全く掴めなかったのが最大の原因だったように思えました。
「あのこと」との比較で言うなら、人工中絶が法律で禁止され、女性が抑圧されていた時代を背景にした”社会派”的要素があった同作はある意味分かりやすかったのですが、本作はその点非常に難解でした。エマニュエルは「夫人」ですらなく「独身」であり、また高級ホテルの内部調査担当としてそこそこ高給を得ていそうなエグゼクティブクラスの「自立した女性」でした。そんな女性が”社畜”としての自分を自ら”解放”して自由を得んとする姿を描いているんだろうなとは思ったものの、その職業的抑圧から解放されることと、”セックスの解放”との関連性が全く繋がらなかったことが、私にとって本作をイマイチ理解出来なかった原因でした。
そんな訳で、そこそこ期待が高かった本作でしたが、私の理解が追い付かなかったため、本作の評価は★2.2とします。
ノエミ・メルラン好きには至福の逸品
中途半端すぎませんか?
女性の裸体やセックスシーンはそこそこ出てくるが特にエロくもないし、官能的な心情表現も特筆するようなレベルじゃない
サスペンス要素を感じた序盤こそ先の展開に少し期待したものの尻すぼみ。謎の男のケイ・シノハラもその方向には絡んでこない。確かに「冒険」は始まるものの奥行きのないホテル内の映像で展開されるだけで、せせこましい。
ホテルをやっと出たと思えば、行く先は安っぽいターボライターを配る「伝説のクラブ」も想定以上に貧乏臭い単なる雀荘だし……。
かといって、年末に振り返ってワーストと思えるほどのインパクトもありません。
すべてに中途半端で退屈な映画で、近くの席にいた明らかに不倫関係のカップルのその後を想像する方がまだ楽しめそうな気分で映画館を後にしました
時間を無駄にした
ホテルの品質調査員って楽しそう
思ったより、マトモ(笑)
『エマニュエル夫人』は当然ながら知っていたけど、1作たりとも観てないので、オリジナルと比べようがない、そんな僕のレビューです。
皆さん評価が厳しいですね(笑)
僕は面白かったです。
ただ、レア・セドゥがエマニュエルを演じるとネット記事で読み、完全にレア・セドゥのイメージだったので、違和感がスゴかった(笑)
監督いわく、ノエミ・メルランの方が適任だと思ったらしいですね。
レア・セドゥに演じてほしかった…(笑)
もしくは、アデル・エグザルコプロスでも合いそう。
映画の方は、スタイリッシュで洗練された映像の連続で、研ぎ澄まされた美的センスを持ってるなと。
監督は女性の方で『あのこと』と同じ監督らしく、ビックリしました。
もっとエロエロなエロファーストかと思ったら、思ったよりマトモで面白かった。
オリジナルみたいにシリーズ化するなら、シリーズを追いかけたい。
オリジナルは今のトコ観たくない(笑)
名作のリメイクというバイアスかかってるかも、甘めの80点です。
夫人はいなかった
藤の椅子に座る夫人の方が大好きで、予告編で令和の世に夫人復活みたいな、そんなキャッチだったもので、行ってみたら、夫人じゃないし、椅子も出ないしでガッカリ。かなりがっかり。
願わくば、大好きなナオミワッツとの絡みと、望みを託すもそれもなし。
いや、冒頭が飛行機のシーンだったので、これは!エコノミーでの……と期待するも、エコノミーでもないし、シートですらないし、嫌な予感はしていたんですけれど的中。
物置小屋でのくだりは、チャタレイ側の夫人のオマージュかな?とも思ったのですが、結局、そうでもなく。
これだと、フェミ側にも行けず、ポルノ路線にも行けず、ただの欲求不満女にしか見えないのですが。
イケなかったのは、夫人(じゃないけど)ではなく、私だったというオチのみ。
雰囲気だけか・・・
“エマニエル夫人”が公開されたときは、十分ものごころついていたので、センセーションを巻き起こしたことは知っている。ただ、まだひとりで気軽に映画館に行くような年齢でも無かったので観なかったし、その後ビデオ・配信も観ていない。 それでも、どんな類の作品であるかは理解していた。
年代的にも、時代的にもエロだけならいつでも気軽に観ることができる現代でのリメイクに興味を覚えたのは、AVには無い芸術性や精神的なゾクゾク感を味わえるかなと思ったから。観賞後に開いた公式HPには“観る者にめくるめく興奮と陶酔、さらには幸福感までも与えるエロティシズム”という一文が有ったが、期待したのはまさにそれ。
【物語】
ホテルの運営・サービスを審査する仕事に携わるエマニュエル(ノエミ・メルラン)。あるとき、香港の高級ホテルの評価を依頼され、ホテルに滞在しながらミッションを進めていた。その際に出会った支配人・マーゴ(ナオミ・ワッツ)や、謎めいた宿泊客たちとの交流を通じ、彼女は自身の内なる欲望を解き放つ欲望に駆られる。
【感想】
残念。観賞前に期待した望みは満たされなかった。
主演のノエミ・メルランは魅惑的女優だった。キャスティング的には悪くないと思うのだが、ストーリー性があまりに弱いと感じた。何と言うか、ひたすら妖艶な雰囲気だけ作ったという感じ。
演出的にも、幕が開いて早々にエマニュエルの肢体を拝ませてくれちゃう。これってどうなんでしょう? やっぱりAVじゃないんだから、“めくるめく興奮”を実現するにはもっと焦らして、引っ張るべきじゃないの? 俺的にはいきなりの“ショータイ”ムに逆に「あれ?」となってしまった。
逆にエンディングは、「なんだこれでおしまいなの?」という欲求不満。
元作“エマニエル夫人”は一体どんな作品だったのだろうとWIKIを覗いてみた。
「平凡な外交官夫人が夫の企みで性に目覚め、自らを解放して行く」
このあらすじを読んだだけで、気持ちがザワザワする。圧倒的に元作の勝ちだろう。対比して言うと、本作では冒頭からエマニュエルは既に“性に目覚めている”状態で、ストーリーが進む中でただその内にため込んだ欲望を満足させようとしているだけに見え、全然気持ちがザワつくことは無かった。
AVが氾濫している現代において、俺には本作の価値が見つけられない。
つまらん
25年一本目
逝けない女、逝かせない男
ホテル品質監査のOLであるエマニュエルは欲情だけあるがオーガズムには至らない。
色々な経験を自ら誘って試すが逝けない女…
それは競争激しいホテルビジネス社会の組織人だからか?
逝きたいのなら管理環境の中から逸脱して、心身開放して次の高みに冒険すれば逝くのだろうと冒険にホテルの外に出かける…
あれは逝けたのだろうか?
それにしても、
今回のエマニュエルは全く魅力なく、スタイルも仕草も惹かれるものがないOLでしかない。
快感のない現代版エマニュエル化の警告としましょう!
( ^ω^ )
エマニュエル
劇場公開日:2025年1月10日 105分
1974年に映画化され日本でも大ヒットを記録したエマニエル・アルサンの官能小説「エマニエル夫人」を、
「あのこと」でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞したフランスのオドレイ・ディワン監督が、
舞台を現代に移して新たに映画化。
ホテルの品質調査の仕事をするエマニュエルはオーナー企業から依頼を受け、香港の高級ホテルに滞在しながら査察をすることに。
サービスも設備もほぼ完璧で最高評価の報告書を提出するエマニュエルだったが、ランキングが落ちたことが許せないオーナーは経営陣のマーゴを懲戒解雇できる理由を見つけるよう、エマニュエルにマーゴの粗探しを命じる。
ホテルの裏側を調べはじめたエマニュエルは、
怪しげな宿泊客や関係者たちと交流を重ねるなかで、自身の内なる欲望を解放させていく。
「燃ゆる女の肖像」のノエミ・メルランが主演を務め、
「インポッシブル」のナオミ・ワッツ、「ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ」など監督としても活動する俳優ウィル・シャープ、
「シャドウハンター」のジェイミー・キャンベル・バウアー、
「インファナル・アフェア」シリーズのアンソニー・ウォンが共演。
エマニュエル
劇場公開日:2025年1月10日 105分
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