劇場公開日 2025年1月10日

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「不感症のエマニュエルはいつもへの字口」エマニュエル なかじwithみゆさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5不感症のエマニュエルはいつもへの字口

2025年5月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

むっつりドスケベなキャリアウーマンはセックス依存症だけど不感症でいつもへの字口。
自分主体でして欲しいことをされ、気になる男に視られながら、やっと快楽を味わうクーガーレディ。
それまでのモヤモヤもやもやモヤモヤ。

って、欲求不満・セックス依存症・不感症ってある種の病気だから、御自身にとってみたら大変なことですよね。
ヤッてもヤッても、男が自分に引っ掛かるスリルは味わえるけど、ヤッても感じない気持ちよくないって、
つまらないよね。
って快感快楽もないなら、
エマニュエルを名乗る必要はない作品。

エロティック(エロ)な演出って、監督がどういうエッチをする人なのか分かり易い。
表れやすい。
キスだけでも、ただ唇と唇が触れているだけなのか、
唇の感覚が体中に響くのか、演出や構図で分かる。
オードレイ・ディヴァン監督もこの作品みたいに
つまらない方なのかもしれない。

2025年になっても1970年代に社会現象を起こした
『エマニュエル夫人』のジュスト・ジャカン監督と音楽のピエール・バシュレとシルヴィア・クリステルの凄さ(影響力)を改めて認識するなんて。
あの、甘やかでくすぐったく快感が漂う映画の凄さ。
(小学生の頃、日曜に有楽町に行く度映画館みゆき座の前には『エマニュエル夫人』観るために並ぶ列の長さに、毎週の様に驚かされた。
学校でも早熟なクラスメイト女子が『お姉さんが観てきたんだけど〜』と様々なシーンを口頭で教えてくれた。
映画に力がある時代である。)
こんなへの字口のエマニュエルがエマニュエルなんて、
名乗ってはいけません。
エマニュエルはエレガントで可愛くて美しく、快感にとけていく、そのふれあいを当たり前に分かっているレディであるのだから。

なかじwithみゆ
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