ガザ=ストロフ パレスチナの吟(うた)のレビュー・感想・評価
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全国上映して欲しい。
2009年のドキュメンタリーだが、ガザの現状はこのときよりましになっているどころか悪化の一途をたどっている。
良い映画という表現は不適切かもしれないが、今一人でも多くの人が見るべき映画だった。現在いくつかのミニシアターでパレスチナ映画のが組まれているが、普段からこういった映画へのアンテナを張ってる人にしか届いていないのでは勿体無いので、もっと広報に力を入れて欲しいところ。
映画冒頭、「あと2回勝利すればガザからパレスチナ人を追い出すことが出来る」とユダヤ人のやり口をユーモアを交えて語る男性は、近年病院が爆撃されたことで必要な治療を受けられず亡くなったとのこと。
イスラエルはパレスチナを殲滅しようとしているのは誇張でも何でも無い。
ガザの人々の、「なんとしてもこの土地にとどまる、家を壊されたらまた建てる、木を倒されたらまた植える」と繰り返す言葉の強さ。
幸いにも配給担当者のトーク付上映日に観賞することができた。
翻訳担当社の二口氏に、個人的に権力や財力があるわけでもない個人がこういう映画と見るたびに無力感に襲われるのだが、たとえ小さな個々人の意見や行動でも積み重なって国家を動かすことがあるように、1人1人出来ることを考えることが大切だという言葉に胸を打たれた。
なんとか全国上映迄こぎ着けて欲しい。
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