トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦のレビュー・感想・評価
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……いやお前も強いんかいっ
主役、悪役、脇を固める登場人物が全員「少林サッカー」的な、気功の達人だったり、発勁?的なパンチ持ってたり、剣の達人だったり個性的な少年ジャンプ的な、極端にいうと子供じみたわかりやすい強さを持ちつつも、カンフーの演出だったり九龍城砦の世界観が完全にお大人なので、見ていられる。
悪役の謎の自信は、戦ったらちゃんと強いという強さに裏付けられていて、見てて気持ちよかった。銃でパンパン済ませる裏社会の話じゃなくて、拳で解決する潔沙、わかりやすさも、シンプルさ、かっこよさ。男臭くてよかったです。
男たちの九龍城砦
80年代は香港アクションの全盛期だった。ブルース・リーのスピリッツを受け継ぎ、サモ・ハン、ジャッキー、ユン・ピョウが躍進。ジェット・リー(当時はリー・リンチェイ)やドニー・イェンも拳を振るう。
また、ジョン・ウー×チョウ・ユンファ『男たちの挽歌』のヒットで香港ノワールも確立。ジョニー・トー監督作や『インファナル・アフェア』など美学を謳う。
80年代以降も90年代や2000年代に入ってからも気を吐き、今新たに金字塔になるであろう作品が建てられた。
当初はさほど関心無かった。バリバリのアクション映画なのに、アカデミー国際長編映画賞香港代表選出に、何で?…ってくらい。
本国香港では記録的な大ヒットとなり、日本でもロングランヒット&大評判。香港アクション×ノワールに少なからず洗礼を受けた身としては、非常に気になってきた。
実際に見たら、迫力のアクションに漢たちの胸熱いドラマ…。
メチャクチャ面白れーじゃねぇか!
何かで見たり聞いたりした事はあったかもしれないが、“九龍城砦”について詳しく知らなかった。
かつて香港にあった巨大スラム街。
その歴史は旧く、960年の宋時代から。海賊防衛の要塞として建てられた。
イギリス植民地、日本軍占領、中国との関係など香港の激動の歴史の中で、居住区域として肥大化。
そう広くない土地の中に、家屋や商店が所狭し。超人口密集地でもあった。
日本で言ったらスラム街ではないが、軍艦島のよう。『攻殻機動隊』や『ブレードランナー』など裏繁華街のモデルや様々な作品に影響も。
中国返還をきっかけに、1993年に解体。
それまで訳あり者、流れ者、犯罪者までも行き着き住み着いた。
そこにまた、もう一人…。
香港に密入国してきた男、チャン・ロッグワン。
身分証欲しさに黒社会の大ボスが主催する賭け試合に出場。が、騙され、いざこざを起こし、追われる身に。
辛くも逃げ込んだのが、大ボスの支配が及ばぬ九龍城砦であった…。
しかし、ここでも招かれざる者。またまたいざこざを起こす。
追われ、理髪店に逃げ込み、店主を人質に取る。ところが、店主に一発KO。
ただの理髪店主ではなかった。かつては黒社会にも名を知られ、今は九龍城砦のリーダー的存在のロンギュンフォン。
トラブルの元になる事から出ていけと警告される。
他に行き場が無いロッグワンは様々な仕事をして僅かながら金を稼ぎ、路地裏などで寝泊まりし、いつしか住み着くように。
そんな彼の姿に、住人たちも受け入れ始める。
ある時城砦内で起きた婦女暴行死事件の犯人“お仕置き”に貢献した事から、ロンギュンフォンはロッグワンの中に実直さを見る。ロッグワンを認め、ロッグワンもロンギュンフォンの何より住人の安住を守る温情とカリスマ性を尊敬するように。
ロッグワンの他にも“お仕置き”しようとした面々が。
ロッグワンが城砦に来た時彼を追った男。ロンギュンフォンの右腕で、ソンヤッ。無骨だが、腕のいい医者セイジャイ。黒社会と往き来するサップイーシウ。
彼らと親交を深め、ロッグワンはここで人間性と居場所を見つけ…。
何と言っても圧巻は、10億円を掛けて造られた九龍城砦の巨大セット。
乱雑に建ち並ぶ家屋、店。迷路のように混雑し、窮屈さを感じる。
様々なものが混じった汚さや臭いすら伝わってきそう。
そんな中でも多くの人々が暮らし、本当にここに住んでいるような生活感たっぷり。
叉焼飯が美味しそう。日本カルチャーも。まさかこんな所で田原俊彦の名を聞くとは…。
異国の知らぬ者でもリアリティーを感じ、当時や九龍城砦を知る香港の方から見ればその再現度に驚くのでは…?
そこで繰り広げられるドラマは、ベタながらも王道。
他者とも上手く関われず、行き場も無く、人生という道に混迷。人生も自分自身も荒れていた。
流れ着いたここで居場所を見つけ、人と繋がり、必要とされていく。自身も穏やかになっていく。
西部劇や時代劇の設定や主人公のような、古今東西の定番。だからしっくり来るのかな…?
レイモンド・ラウが熱く演じる。
親交を深める3人もいい。4人で犯人にお仕置きする様はちとやり過ぎだけど、その後4人で交わした麻雀。終盤、また巧く活かされる。
MVPはルイス・クーだろう。あの渋さ、カッコ良さ、懐深さ、カリスマ性に男なら惚れる! あんなイケシブオヤジに…って思うのがそもそも無理なくらいの魅力。
また、サモ・ハンも嬉しいくらいまだまだ健在。
安住の地に辿り着き、そこで新たな人生を…だったら、それも悪くないが、ヒューマンドラマ。
本作はかつてを継承する香港アクション×ノワールなのだ。
思わぬ運命と魔の手が襲い来る…。
ロッグワンはロンギュンフォンの旧友に会う事に。
九龍城砦の地主の一人で、ロンギュンフォンと義兄弟のチャウ兄貴。
黒社会のボスの一人のタイガー兄貴。サップイーシウは彼の部下。
ロンギュンフォンと二人は固い絆で結ばれていた。
九龍城砦の伝説にもなっている過去のある闘い…。
かつて黒社会を牛耳っていた支配者がいた。
その配下の“殺人王”チャン・ジムに多くの者が殺され、チャウ兄貴の妻と子供も…。
チャウ兄貴は囚われ、タイガー兄貴は片目を潰され、窮地。
チャン・ジムと闘い、倒したのが、ロンギュンフォン。闘いの激しさの名残りは今も九龍城砦に…。
仇はロンギュンフォンが取ってくれたが、チャウ兄貴の悲しみ憎しみ恨みは今も消えない。
チャン・ジムに息子がいる事を突き止める。
情報網を駆使して見つけ出した仇の息子は…。
すぐ予想は付いた。出生も不明だったし。
そうではない事を願ったが、そうでなければ話は盛り上がらない。
チャン・ジムの息子であったロッグワン。
本人は全く知らない。父親に会った事もない。唯一の過去の記憶は、母親と各地を転々した事だけ。
復讐に燃えるチャウ兄貴とタイガー兄貴。手下を送り込む。
ロッグワンを逃がそうとするソンヤッたち。
ロンギュンフォンは庇いもせず、引き渡そうともせず。立場上、中立を保っているようにも…?
追っ手に阻まれ、抗戦。
チャウ兄貴もかつてはカンフーの使い手として名を馳せた。その復讐の拳がロッグワンに炸裂する。
負傷し、ピンチ。仲裁に入ったのが、ロンギュンフォン。
考えてみれば、チャウ兄貴の復讐の相手はチャン・ジム。本人ならまだしも、幾ら血筋とは言え、当人も知らなかった息子に憎しみをぶつけるとは…。
悲しみ恨みは同情するが、息子には何の罪も無い。老醜のおぞましさ。
それを代弁してくれたロンギュンフォン。上の世代の事だ。
しかしこれにより、ロンギュンフォンとチャウ兄貴の間に亀裂が…。
そこに絡んできたのが、大ボス。
兼ねてからロンギュンフォンと訳ありで疎ましく思い、さらに九龍城砦をも我が物にしようと企む大ボス。
チャウ兄貴と取引。ロッグワンを殺せば、九龍城砦やロンギュンフォンの地位をくれてやると。
大ボスとチャウ兄貴が結託。
ロンギュンフォンたち九龍城砦は孤立。
タイガー兄貴はどっちに付くか…?
親交を深めたソンヤッたちは分かるが、何故ロンギュンフォンは結果的にロッグワンを庇うように…?
ここにも意外な過去。ロンギュンフォンとチャン・ジムは親友であった。
チャン・ジムから、自分に何かあったら妻と産まれたばかりの息子を頼むと託されていた。
何という数奇な運命…。ちょっと作り過ぎてもいるが、映画的にはドラマチックこの上ない。
遂に決戦の時。
ロッグワンはまだ動けず。ロンギュンフォンとソンヤッたち対大ボス&チャウ兄貴連合。
タイガー兄貴は…。サップイーシウの判断に任す。サップイーシウはロンギュンフォンたちの元へ。
死闘。その中で倒れる者も…。
まさかのロンギュンフォン…!
実は病魔に犯されていたロンギュンフォン。これまでで最も激しい吐血を…。
大ボスの部下のウォンガウの狂刃が…。しかも、ソンヤッの目前で…。
全てを託されたソンヤッは、ロッグワンや同志と共に九龍城砦を脱出。
散り散りとなり、ロッグワンは診療所へ。
療養時、ロッグワンは身分証を手に入れ、自身の本当の出生も知る…。
数ヶ月経ち、ロッグワンは回復。ソンヤッたちを訪ねる。再会を喜ぶ。
4人が集まったら、まず…。麻雀!
そしてもう一つ。弔い合戦。ロンギュンフォンの復讐と九龍城砦を取り戻せ!
その頃、九龍城砦でも下克上が…。
チャウ兄貴までも手玉に取り、九龍城砦の全てを手に入れた大ボス。
このまま大ボスの支配下になると思いきや、ウォンガウが大ボスを殺し、九龍城砦の覇権を取る。
クレイジーな性格のウォンガウ。彼の支配によって九龍城砦は修羅場に。
そんな九龍城砦の人々の間で、噂が…。ロッグワンが戻ってくる。
そしてロッグワンと同志たちは戻ってきた。
これが本当の最終決戦。男たちの闘いが始まる…!
てっきりロンギュンフォンたちの過去の因縁や大ボスとの決着かと思いきや、若い奴らへ。しっかり世代交代。
俺たちで終わらす。そう誓うロッグワンたち。
意外性を付いたラスボス、ウォンガウ。クレイジーな性格もさることながら、気功で身体を硬直させる事が出来る特異体質。銃も刃も効かない。
もはや漫画! いや確かに原作小説があって、漫画になって、映画になって。
トンデモだけど、しっかり面白けりゃあいい。
さあ、怒涛のアクションを魅せてくれ!
かつてアジアで、韓国や日本より誇った香港アクション再び!
アクション、アクション、アクション! 迫真のアクションの連続。
バイオレンスも含め、アクションの醍醐味をたっぷりこれでもか!…と魅せてくれる。
そのアクションを請け負ったのは、谷垣健治。
ロンギュンフォン世代は伝統的なカンフー、ロッグワン世代は何でもありのバトルアクションで違いを付けたという。
また、音楽は川井憲次が担当。OP曲を聞いただけで、あ~川井節!
日本から“Wケンジ”が参戦した事も誇り。
アクションと胸打つ熱きドラマを描いたソイ・チェン監督の手腕も見事。
世界に見せ付けよ! アジアン・アクション・パワー!
闘い終わって、九龍城砦に再び平穏が訪れた。
しかし、それは一時に過ぎない。
新たな脅威との闘い…? いや、それ以上。決定した九龍城砦の解体…。
住人たちはどうなるのか…? 同志たちやせっかく安住の地に辿り着いたロッグワンは…?
その哀愁も響く。
これ一本でも大満足だが、だけどまだ見たい!
そう思っていたら…、
香港アクション×ノワールの伝統に習い、シリーズ化が決定! 前日譚と後日譚が製作されるという。
前日譚はロンギュンフォンたちの過去を詳しくかな…?
後日譚は九龍城砦解体に直面したロッグワンたちかな…?
期待高まる。まだ終わらない。新たな伝説の始まり。
男たちの九龍城砦。
噛ませ野郎と思ってたのに…
これだから香港映画は素晴らしい!
流麗な超絶アクションも然ることながら、
熱い!篤すぎる!漢達の友情!
観る者の魂を滾らせる!
ただぁ、、幾ら何でも…親の因果が子に報い過ぎぃ!!
なんつー価値観だよ!🤮😱
こ〜わっ😰
友情・努力・勝利!
今さらですが。
友情・努力・勝利を体現した映画です。
ジャンプよりもジャンプしてます。
香港という特殊な「借り物の場所・借り物の時間」の中で、仮初の居場所と仁義を守るために命をかける男たちの話がとにかく熱かったです。
まずは九龍城のセットで絶頂。
中・日・英の文化を背景とするカオスな生活感が見事に再現されてました。
香港の毒々しいネオンも、場末の配線にまみれた路地裏も、衛生面が終わってる食堂も、全部ぶっ刺さりました。
登場人物も全員魅力的で主役が終始霞むレベル。
十二少くんと定食屋の阿七が推しです。
可愛い顔してガタイがいいとか、冴えない定食屋のおっさんが実はボスの右腕とか設定盛りすぎでは?(もっとやれ)
悪役も最高に徹底して悪役していて清々しい。
ラスボスは1人だけワンピの世界でも通用しそうなくらい強い。お前噛ませじゃないのか、、
終盤は、実際の香港返還の歴史とリンクしていきます。
それぞれが自分の将来を考え始め、仮初の居場所から去っていく前に、過去からの因縁に決着をつけるクライマックスに一気に流れ込んでいく過程がエモすぎて絶頂。
最後のシーンからエンドロールまで見応えしかないです。
今まで見た映画の中で5本の指に入る内容でした。
信一最高〜!
信一!とにかく信一!信一に惚れました!
これXとかでみんながめちゃくちゃ盛り上がっている時期に地方民の私は観賞する事ができなくて(地域格差悲しいね)、レンタル開始になった後も貧乏性の私は通常価格になるまで待っててやっとこ観賞できました。なんだよ…こんなに面白いなら倍額払ってでも早く観るべきだったな!でも2日間のレンタル期間に6回観たよ!最高〜!
簡単なあらすじ。香港へ密入国した陳洛軍(チャン・ロッグワン)が黒社会の賭け試合で勝って大ボスに気に入られるんだけど、陳洛軍は身分証が欲しいだけで黒社会との繋がりは断固拒否。作ってもらった身分証はペラペラで全く使い物にならなくて、大ボスのアジトから袋をひとつ奪って逃走。大ボスの手の届かない九龍城砦に運よく逃げ込んで、そこで九龍城砦を仕切る龍捲風(ロンギュンフォン)や、その右腕の信一(ソンヤッ)に出会うところから物語は始まるんだよね。
九龍城砦の外観もだけど内部も物凄く良くできてて、生きる為に働いて食べて眠る人達が沢山居て。そこを仕切っている龍捲風が、とにかくまあ渋くてカッコよくて強い。ルイス・クー好きだから眼福すぎて泣いちゃった。タバコが似合うしその風貌でアーロン・クォックの髭剃りまでしてくれるんだよ?ヤバすぎ。
龍捲風の右腕の信一もまた最高で、バイクで颯爽と現れてからの序盤の陳洛軍との対決は本当に見ていて楽しかったです!あと彼はお洒落さんなのかファッションセンスもいい。顔もいい。テレンス・ラウ大好きになっちゃったよね。そういえば『鯨が消えた入り江』も好きでした。
陳洛軍が信一、四仔(セイジャイ)、十二少(サップイー)と仲良くなる過程も好きだったんですよ!メガネチョコも可愛かったし4人とも正義の味方だな〜って!麻雀シーンも微笑ましかったし、なんか陳洛軍が生まれて初めて『自分の居場所を見つけた』ってことにも胸が熱くなりまして、それなのに…なんと陳洛軍は、30年前に龍捲風が倒した殺人王の陳占(チャン・ジム)の息子って発覚しちゃって…。そこから陳洛軍は命を狙われる展開になっちゃうんですよね。泣いちゃう。
まあ、この先はゴチャゴチャ書かないですけど、陳洛軍を守るために龍捲風が殺されて仲間もかなりのダメージを受けて戦線離脱。ラストバトルで気功を操るヤバすぎ王九と戦うんですけど、陳洛軍が龍捲風の仇はお前が取れとばかりに、信一にトドメを刺させるところも好きでした〜!ねえ、信一と龍捲風の関係性をもっと細かく知りたいんだけど誰か教えてくれない?そしたらもっと号泣しちゃうかも。
ラストは4人が城砦から夕暮れの香港を眺めつつ完全勝利!一件落着!って感じで終わってました。ここのシーンもめちゃくちゃ綺麗で良かったです〜!
実際観るまではこんなに面白いと思わなかったし、なんか香港映画も俳優さんも大好きになっちゃった。まあ、とにかく信一に惚れた(2回目)ので、過去作品観てみようと思います〜!
タイトルなし(ネタバレ)
1980年の香港の事ははっきり知らないが、1980年代に移民が問題になったのは中国大陸からの不法移民ではない。大陸からの不法移民は文化大革命の時代である。この頃の不法移民は主にベトナム人であり、設けられた施設も海上生活者の為のもんである。
つまり、クーロン城が香港人にとってのアイデンティティとは言えない。元々、彼等は福建省をルーツとする客家(はっか)文化がある。今の中国の社会主義もこの客家(はっか)文化の趣きがある。
鄧小平がそこの出身であった。
まぁ、中華思想って事。それはアイデンティティとして良いのだが、ベトナム人に対する差別が激しかった。だから、ベトナム人はこの香港を手がかりとして、日本、アメリカへ不法移民した歴史があるのだ。
さて、この映画はアクション映画なのだろうか?カットを入れすぎ。パラパラアニメから紙芝居見たな趣きがある。余りに考えられぬ動きがはさまれ、結局はCG丸出し。
このくらいのアクションならジャッキーチェンさんやユンピョーさんにも出演してもらいたかった。
スタントマンの,ロープアクションをうまく繋げて、流れるアクションが欲しいって事。
僕の好みの問題だが、香港の料理よりは台湾の料理の方が僕には合っているな。
烏龍茶なら香港よりも台湾烏龍茶の方が味は甘い。あくまでも僕の感想だよ。でも、間違いない。お試しあれ。
途中から敵キャラの方が魅力的になる
序盤は三下かと思っていた敵キャラのロン毛サングラスおじさんが、実は滅茶苦茶強くて後半は彼が主役みたいな映画になる。
「酔拳」の敵キャラをヒャッハーさせた感じの悪役で見ていて楽しい。
作品としては、前半の渋いかっこよさと後半のギャップがすごい。
イップマンシリーズをもっとファンタジー寄りにしたようなアクションが楽しめる映画。
何故マイナス評価をつけるか自分でも分からない
タイトル通りです。
アクションもカッコよく、
個々のキャラクターも立っています。
ドキドキハラハラ。これぞ香港映画!
エンターテイメント!友情!師弟関係!泣ける!
劣悪な環境なはずなのに、住んでみたいと思える
九龍城が魅力的に描かれています。
住む人達の人情。
行ったことないはずなのに、
帰りたいと思えるような場所。
これだけ惹かれる所が沢山あるこの映画。
何故か腑に落ちない。
その「何かが」をまとめられません…
自分でも分からない…
マンガっぽい表現?
「少林サッカー」「カンフーハッスル」大好きです!
たまたま迷い込んできたが、旧友の息子?
そんな事は上記の魅力的な部分でいくらでも霞むはず…
あの3人は死んだって言ってなかった?
生きてたじゃん!
それもマイナス2つける理由にはならないなぁ〜
なんでなんだろう…
これぞ裏社会カンフーアクション映画!という感じ
正直香港映画は初めて見るのですが、あのジャッキーチェーンなどがやっていたバトル映画とはこういうものかぁ!と思わされる作品でした。
九龍城という不法入国者たちの住まう城(城って言って良いのか?)での人々の生活がリアルで美しい。歴史に詳しくないので本当にああいった集落があったかどうかはわからないけど、昭和の雑多な商店街のような、あの雰囲気が暖かくて楽しい。
そこにやってきた主人公が城のボスたちに不法侵入者としてボコボコにされるものの、城の住民たちにちょっと優しくしてもらったりして、結果的にそのボスたちとも仲良くなって仲間になっていく過程が王道のヤンキーものっぽくてにやにやできる。
ボスの右腕のソンヤッは初登場時から「こいつ仲間になるな……」感を醸し出していて、やっぱり仲間になる。初登場時のバイク乗り回す姿がとてもいい。顔もいい。性格もいい。良いキャラでした。
マスクマンのセイジャイは最初に主人公を助けてくれたナイスガイ。顔に傷があって顔を隠してるという設定なのだけど、別に顔は化け物ではなかった。ある意味この人が一番不憫な気がする。
主人公が世話になる城のボスは病気を患っていて、余命いくばくもないのでソンヤッに後を任せようと思っている……その前にそのふかしているタバコを止めた方がいいぞ……と作中10回は思いました。
ストーリーとしては、主人公はボスの昔のライバルが彼に託した息子で、その息子はボスの親友の仇の息子だった……という超絶ドロドロ人間関係で、それがきっかけで争いが勃発し、密かに九龍城の乗っ取りを計画していた三下(にしか見えない)一味に乗っ取られるも、その一味の中で密かに成り上がろうとしたヒャッハー系に更に乗っ取られて……といった具合に目まぐるしく変わる。
そこに挟まれるワイヤーアクション多数のダイナミックアクションは莫大な予算で作られる香港映画ならではで、これは今の日本の特撮には中々出せない迫力だと思います。
個人的に、三下一味のヒャッハーがラスボス(めちゃくちゃ強い)だったのが衝撃で、気を操って鋼鉄のような固さになるとかいうドラゴンボール(無印)みたいなめちゃくちゃをやり始めて笑いました。
最高だよ!ありがとう!
唐突に始まる九龍城砦での大乱闘。
激しく戦われる様に圧倒されながらもその舞台の九龍城砦の様相が素晴らしく、こんな過去の戦いなんてダイジェストで観とけや!って勢いにガツンと乱暴に引き寄せる始まり。
もう私の心はドキドキのバクバクですよ。
画面切り替わって今度は賭けバトルが始まるし。
その後の逃走劇、2階建のバスでバトル!
素晴らしい九龍城砦に入るとバイクでイケメンがきた!
殴る蹴る、鉄パイプにナイフ、高所からの落下に壁走を走るわめり込むわの大乱闘。
もうなんでもアリだわ。
この懐かしいカンフー映画がすでに愛おしい。
80年代の懐かしい光景、九龍城砦で生活している人々の生活感と取り巻く空気感。それを守る兄貴。
床屋のおっさんが1番強いとか設定がとんでもない。
義理と人情、友情、強い大人と強い若者。極悪人と裏切り。そしてラスボスが強ければ強いほど得られる爽快感とカタルシス。全ての熱さと激しさが私の琴線を乱打してくる。
仲間同士で争う辛さを理解した上で裏切り、復讐そんなものは次の世代には継がせない様にする兄貴が熱かった。扉を腕で塞ぐ所は泣くしかなかった。
ロッグワンを助ける為にボロボロになりながら戦う3人の友。通りにトロッコを押し出し見届けた後、また背中を向けて戦いに身を投じる。
ロッグワンも九龍城砦に居座ってそこまで経っていないのよね。死なせた女の為にお仕置きをしようと居合した4人。悪を見過ごせない正義の魂は引き合う。
揉め事は起こすなとのお達しを守ってみんな仮面をつけていたのには笑った。なんだその仮面。
4人集まると麻雀だ!そうね。楽しいよね。
1人で転々としていた彼には本当に嬉しかったのだろう。部屋をもらえて、働き、皆でテレビを見て笑ったりと。
この狭く広いこの場所は彼の初めての家で初めての家族となる。
その家族達が命懸けで守ってくれた命。
彼は再び帰ってくる。香港で産まれたと胸を張れてよかったね…
ここで傷癒えぬ3人の友が何も言わず肩を抱く…
若者達絆が熱くてまた涙が出るよ。
狼煙のように上がる凧。
自由な凧のような次世代の若者達は最後の戦いを始める。
裏盆で舞台が豪華で華やか。その隙間を縫うように戦い続ける4人。
気功ってすごいのね…と思いながら視聴。そこで飛び道具はズルい!4人対1人でもなかなかつかない決着。
落ちるロッグワンに大きく風が吹き、凧の様にふわりと飛び上がる。
長い戦いの終わり、また平和が訪れ生き生きと働き生活を始める住人達。飴を包み、靴を作り、餅をつくり、共にテレビを観る日々、家族の日常。
そんな家族を守ってきた大人達、そしてそれを正しく継ぎ守る青年達。
破裂するほど心臓をドラムするバトル、独特のお笑い、お涙ポイントも多く散々泣かされた。
バトルもファンタジーな所もあるし、あっちでもこっちでもと、とにかく強いヤツしかいないインフレ的な感じもあるけど、この作品は細けぇことはいいから観とけ!みたいな勢いと圧がすごいのでおとなしく手放しで楽しんだ。
血湧き肉躍るカンフー映画最高だなと改めて思い知らされた作品。
頭が残念なので名前が覚えられなかったよ…
男くさいが…
ひと昔の香港を彷彿させる男くさい物語。
けどどうしようもなくこの男たちに心を揺さぶられる。
命まで取られず解放された友などしっくりこない点はあるのだけど、それまでに育み鷲掴みにされた心の叫びがラストのバトルにおいて炸裂する爽快感がたまらない。
「きゅうりゅう」ではなく「くーろん」ですよね⁉️
80年代の香港を舞台に、黒社会の陰謀渦巻く九龍城砦で繰り広げられるバトル・アクション‼️組織に追われる4人の主人公たち、対する組織は我らがサモ・ハンをボスとする九龍城砦乗っ取りを企む組織‼️香港映画だけに友情、復讐、仇討ちといった泣ける要素‼️銃器類は極力登場せず、素手や刃物類で延々と続く肉弾戦‼️加えてサモ・ハンの部下が、気功による「硬直」を使い、不死身になったりして、ここまでくるとモンスター物でもあるし、ファンタジーに近いですね‼️登場人物も特別カッコ良くはないのですが、個性的なキャラばかりで、とにかくアクションがスゴい‼️80年代のジャッキー映画で育った私としては思い入れのあるジャンルなので、最後まで飽きずに楽しめました‼️エンドロールでは「NG集」ではなく「削除シーン集」があります‼️
こんなにもエモいとは
"トワイライト・ウォリアーズ" シリーズ第1作。
通常スクリーンで鑑賞(吹替)。
原作は未読。
想像以上の面白さだ。息吐く暇も無いアクションの乱れ打ちに手に汗握り見入った。さすが谷垣健治氏のアクション演出である。
自分のことしか考えていなかったチャン・ロッグウァンがロン兄貴たちと関わる中で、誰かのために動く男に成長する姿が良い。
仲間との友情と絆も熱い。いずれ失われると分かっていても、大切なものを守るために全力で戦う男たちがとてもカッコ良かった。
こんなにも心に沁み入り、エモーショナルな感情にさせてくれるカンフー映画は史上初ではなかろうか思う。エモい、エモい過ぎるよと叫びたくなるくらいに、最高の余韻に浸った。
[以降の鑑賞記録]
2025/10/04:Blu-ray(吹替)
*修正(2025/10/04)
何か香港ノスタルジー。と言うかワンス・アポン・ア・タイムもの。
120分あるんですよ。普通の映画の尺として十分な長さ。と言うか。香港カンフーは100分を超えちゃダメな世界じゃないですか。通常の中国映画も、金をかけた大作以外は短尺。何でこの尺?の謎は、最後の数分で合点が行きました。
政治的に大変な事になってる香港。中国共産党支配前の、と言っても、ついこの前の事だけど。要するに、タイトル通りのワンス・アポン・ア・タイムもの。長くなるよねw
ノワールとしての冷徹よりも、昭和下町的アットホーム感が勝る九龍城です。いつの間にか友情が芽生えますが、愛恋とは無縁で男闘呼組を通します。敵はモンスターです。無茶苦茶モンスターでサノス感あります。途中、敵対関係が複雑化し、どー落とし前付けるん???って不安になりますが、この気功モンスターが決定的ヒールになって、観客の憎悪を持ってってくれるので、大ラスバトルはシンプルに胸熱w
面白かったし楽しめたのでいいんですが。
欲云うと。
このシンプル胸熱物語、100分にはならん?
少年マンガの世界観!
身寄りの無い孤独な主人公は、カオスな無法地帯のスラム街(城)で3人の仲間を得ます。
そして、彼は、この無法地帯を静かに守る師匠と出会います。
師匠は、何故か彼を暖かく見守ります。
なんと彼は、かつて師匠が泣く泣く倒した友の忘れ形見だったのです!
やがて、師匠は、年老いたかつてのライバル達から城と住民を守る戦いに臨みます。
師匠は、病を隠して若者達を庇って戦い、倒れます!
4人の若き男達は、バラバラになり・・・そして再び結集し、運(竜巻)を味方につけ、仲間の力を結集して不死身のラスボスをついに仕留めるのです!!
なにコレ!少年マンガです!!少年マンガの世界を実写化しております!!!
カンフーアクションが続きますが、血しぶきが飛んだり首が飛んだりということはなく、そんなにグロくないです!このあたりの撮影・演出も少年マンガを意識しているように思うのです。
そして、何と言っても、九龍城砦であります!
なにこのリアルな生活感は!こんな違法建築の迷路のようなエリアが実在していたなんて!
正直に言おう。
アクションより、九龍城砦の方に目を奪われました。このカオスかつノスタルジックかつ生活感プンプンな感じが堪りません。絶対不衛生で危険なんだけど、入ってみたい!
カンフーアクションは、こういう、戦いにくい場所、狭くてゴチャゴチャした場所でやるからこそ、面白いんですよねえ。色々モノを壊す際の音や映像も入れられるし、どこから敵が出てくるかわからない緊張感、迫力も出て良し。大金をはたいて作り込んだセットが活きていました。
そしてサモ・ハン・キンポー!懐かしい・・・本人がアクションしていたわけではないと思うけど、全盛期を彷彿とさせる存在感。子供の頃観ていたアクション映画を思い出しました。
なんだか童心に返って懐かしさを感じた映画でした(そんな映画なのか??)。
九龍城砦で暮らす人々の生活が描かれているところがとても良かった。床屋のロン兄貴(ルイス・クー)が渋くてカッコイイ。
九龍城砦には裏社会に関わる人間しかいないと思っていた。
だけど、天心の店、床屋、駄菓子屋、診療所があって、子供がタコ揚げしたりしてて、裏社会の仕事には直接関わりのない人も住んでいた事を知った。
裏社会の人も、そうでない人も、ここに生きる人達の生活を描いてるとこが面白い。
カンフーアクション抜きでも、ココを舞台にした人々の営みの物語は面白そうだ。
チャンが床屋のオヤジを人質にしたとき、このオヤジが動じたふうもなく平然としている。
さすがは九龍城砦の床屋のオヤジ、肝がすわっている。
きっと九龍城砦ではこんな騒ぎは日常茶飯事で、このぐらいじゃアタフタしないんだと思って感心してたら、チャンがまたたく間にスッ飛ばされたのでビックリした。
スッ飛ばされた本人は、もっと驚いたろう (*゜ロ゜)
何とコイツが伝説の殺し屋ロン・ギュンフォン(ルイス・クー)だった。
またこのイケおじが、やたら渋くてカッコ良すぎて最高だった。
非常に面白く観ました!
(完全ネタバレなので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
(レビューが遅れました、スミマセン‥)
今更、今作の映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』を面白く観ました!
物語は往年のアウトロー映画にある、両親から死別した孤独な主人公と、それを助ける親代わりの人物という王道の構成ながら、狭い空間が連結された九龍城砦の舞台と、そこで繰り広げられる現代的ながら生身の対人のアクションが、作品を凝縮さある面白さに仕上げていたと思われました。
そして、主人公の陳洛軍(チャン・ロッグワン/レイモンド・ラムさん)の憂いのある目が宿った演技と、理髪店主で九龍城砦を統治している龍捲風(ロンギュンフォン/ルイス・クーさん)の存在感が、特に素晴らしかったと思われました。
狭いのに上下含めてどこまでも連なる九龍城砦の中で、どうやって撮影したんだろうとの連続するアクションの分厚さも、圧巻だったと思われます。
噂に違わない作品だったと、最後まで面白く観ました。
2025 21
この人強いな
え?この人もめちゃ強いやん
待って、兄貴強!!かっこよ!!
いや、お前も強いんかーい!!(そりゃ一筋縄でいかない気はしたけど🤣)
一人だけ違う方向の強さなんですけど!!しかもラスボスなんかい!!絶対にかませ犬かと思ってたのに笑
やっと見れて多幸感と高揚感がすごい🙌
チェンさんの、自分の居場所を見つける旅
オープニングの中華企業のロゴ羅列に不安を覚えましたが、出っ張り看板だらけのネイザンロードやサンキストの段ボールに、古き良き時代の香港を見て安心。
とってもわかりやすい悪の巣窟にしか見えない九龍城砦は、盛りすぎじゃ?と思いつつも、この盛りがこの映画には丁度良いとだんだんと気づく。
初っ端の床屋での、タバコ投げて落ちるまでの瞬間に主人公やられちゃうアクションなんかもう笑える驚きで、あ、そうきたか!と、ここでようやく心の準備が整う感じ。
アクションは、ダブルデッカーでジャッキーを思い出させてくれつつ、インド映画よろしくだいぶ派手に振り切ってます。そして木や段ボールや布を駆使したジャッキーより(どうしても比べてしまう)、コンクリ、ガラス、鉄とテクスチャー的にもハードに。普段アクション映画をあまり観ないので、久々の大画面でのドンパチにアドレナリンが上がりまくりました。
それでいてドラマもしっかり描かれている。
黒社会の、信頼と裏切りの交錯。家族同然の隣人同士の助け合い。
龍さんが劇中で言っていたように、居場所ってのは場所そのものではなくてどこにいても結局、人なんだなと。
そして、だいたいどの映画でも皆、自分の居場所探してるなと気づき、ぶっ飛んだ映画に見えつつ案外普遍的な人間性の話なのだと理解しました。
同じ香港映画という線に並べると、あの名作インファナル・アフェアと比べるとやや雑だったりわざとらしい演出が気になるも、エンターテイメントとしてはすごく良くできた、そして香港映画を渇望していた往年のファンには、十分すぎるほどでした。
(考えようによっては、ここまでが中国の策略とも…いや、純粋に、面白かった!で終わりたいと思います)
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