劇場公開日 2025年1月17日

トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦のレビュー・感想・評価

全269件中、41~60件目を表示

5.0久し振りに 漢の作品に出会えました。兄貴達 有り難う....。

2025年3月20日
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泣ける

笑える

興奮

 久し振りに鑑賞させて戴いた香港映画でした。笑い有り 涙有り、スピードと迫力溢れるアクション等、最初から最後まで夢中で楽しめました。
 大人の義理やズルさ、男同士の友情や優しさ。
自分が日常生活の中で忘れてしまいがちな感情を再認識させて貰えました。
 作品の中の風景、景色も なぜか懐かしく感じて 不思議でした。
 懐かしいと言えば、昔は映画館へ行って映画を鑑賞するって 一大イベントでした。
 最近はネット配信等 各家庭で ゆったり鑑賞出来る環境も整って素晴らしい時代だと思います。
 それと同時に これからも より多くの人が映画館に足を運んでくれて、楽しい時間を過ごして貰えるよう祈念しています。
 鑑賞後に そんな事を思ってしまうような、素晴らしい熱い作品でした。
 作品の制作に関わった皆様、配給等で御尽力戴いた諸関係者様に感謝しています。
 素晴らしい作品との出会い、有り難うございました。

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ドラゴン

3.5変わらないモノも確かにあった

2025年3月20日
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鑑賞方法:映画館

「燃えよ!ドラゴン」を観た仙台東北劇場は無くなり、
「プロジェクトA」を観た有楽座も無くなった。
作品一本一本に愛着がある映画館は消えて、複数の作品を上映するだけのシネコンに変わってしまっても、
あの頃熱狂して観ていた香港映画の魂は引き継がれていた事が嬉しい。

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ムーラン

3.0トワイライト ウォリアーズ 決戦!九龍城砦

2025年3月19日
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鑑賞方法:映画館

とにかく、みんなタバコ吸ってる。
時代背景なら、仕方ない。
ゆきて帰らぬも、前時代だから、みんなタバコ吸ってたし。
それは、置いといて。
ハンマーで殴られようが、高い所から落ちようが、挙句に刺されようが、死なない。
それでイイのよ。
このての映画は。
ワイヤーアクションがバリバリだし、風に乗ってビルの上まで。
そー、香港アクションは、それでOK。
娯楽映画にリアリティはいらないですよね。
肩の力を抜いて、楽しく観れました。

サモ ハン キンポー、まだまだキレッキレでした。

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映画館難民

4.5久々楽しんだ香港映画

2025年3月18日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

香港で大ヒット日本でも公開後評判が良いという口コミ聞いて見に行きました。元々香港映画好きでしたがご無沙汰しててこれこれと昔を思い出して楽しみました。これぞ香港アクション映画という要素がてんこ盛りでしたね!目が話せないギリギリ格闘シーン、男の友情、裏切り、仁義、マッチョなイケメン、ユーモア。友人からはテレンス・ラウを注目せよ!と言われ確かにカッコ良かったけど個人的にはルイス・クーおじ(古天楽)が渋カッコ良くて印象的。サモハンとか往年のアクションスターも出てたし。更に香港で90年代から活動してる谷垣健治氏がこんな大作手掛けてるのもエンドロール見て感動しました

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PontaRS

5.0みんなカッコよい!

2025年3月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

元々、九龍城砦に興味があったので、このような映画がある事を知れて上映中に観る事が出来てラッキーでした。ルイス・クーさんのポスターがカッコよかったので、どんな作品なんだろうと期待して観たのですが期待以上の面白さで、2回観に行ってしまいました。九龍城砦の作りや人々の暮らしぶりの描写も良かったし、登場人物も皆魅力的、1回目はラストで何だか分からない涙が流れて来ました。2回目はさらに理解度と感動が増して深く堪能出来ました。ロンの表情や仕草、セリフを思い返したりしながら余韻に浸ってます。DVD も出たら買ってメイキングも観てみたいな〜とか、前日譚や続編もあるようなのでとても楽しみにしてます。

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リボン

5.0神功護体!硬直!

2025年3月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

安っぽくガビガビに光ってるネオンのようなフォントと「決戦!」とかいうクソみたいなタイトルに釣られて、どんなB級映画だろう、恐竜神父みたいなのだといいなと見に行ってみたらいつの間にか私も九龍城砦の住人になっていました。

キャラがいいしストーリーもいいのですが、九龍城砦の雰囲気が良い。汚らしいのに美しい。
あんなごキゲンな格闘戦見せられたら小学生に還るしかないだろ。映画館を出てひとまずカンフーポーズして、ご飯食べるときに「硬直」していました。

楽しい、けど強烈なノスタルジーを感じる映画です。

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薄荷

4.0これはヤバい!

2025年3月16日
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鑑賞方法:映画館

現実ばなれしたアクションはご愛嬌ですが
アクションはもう香港に勝てる国はないのかも!
と思える迫力です。

また、もう匂いがしそうなぐらいの
生活感とかつてあったこの地域の空気感が
ホントにすごい。

日本ではこんなのつくれないのではないかなと…

エンターテイメント映画としては
すごいと思います😊!

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スピリットくん

5.0こういうのでいいんだよ

2025年3月16日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

クライムアクション的な話かと観始めたら
途中で床屋のおっちゃんがカンフーマスターみたいな強さを披露し
お客で来てたパーマ中のおばちゃんが手伝おうかって言ったので
ああカンフーハッスルが始まるのねと思ったら違ったけど面白かった

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ちり

5.0気功っていったい何なんだ??!!

Mさん
2025年3月16日
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加藤茶さんと財津一郎さんと菅原文太さんを合わせたような人が強いのなんのって。なのに太っちょの人はさらに強そうだし、気功の人に至ってはいったい何者なんだ。
なんか無茶苦茶だが、評判通りとてもおもしろかったです。
きっと、九龍城が大好きだった人たちが作った映画なのだろうなと思いました。

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M

4.0九龍城砦ダイ・ハード

2025年3月15日
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久しぶりに観て、久しぶりにガッツリ面白かった香港活劇で、なんか嬉しくなりました。黒社会に追われる密入国青年が、高層スラム街九龍城砦に逃げ込んだことで巻き起こる一大抗争が凄まじく、敵も味方もクンフーやナイフを使っての肉弾バトル三昧が大迫力です。もちろん、ワイヤーアクションやCGを使っているけど、アクション監督の谷垣健治の振り付けや殺陣による基本身体を張ったアクションが素晴らしいです。主人公を匿う九龍城砦の顔役や仲間との絆も、ベタだけどジーンときます。また、アクションだけでなく、舞台となる九龍城砦のセットの作り込みもよく出来ていて、カオス世界でありながら、そこてひっそりと生きている人々の生活感や人情が映し出されているのもいい感じです。役者では九龍城砦の顔役のルイス・クーが老けメイクで貫禄がありながら父性を感じさせる一方で、クンフーの達人と言う存在感がダントツでした。

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シネマディクト

4.5めちゃくちゃ面白かった

2025年3月14日
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出てるキャラ全員いい、何層にも展開があって面白い、とにかく登場人物かっこいい!アクションがほとんどなのに人間ドラマを感じられて泣けて笑えてスカッとして最高でした。これぞ映画館でみる映画!
久しぶりにパンフレット買って帰りました。
しばらく九龍城砦の事が頭から離れません。

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れもん

4.0香港映画らしいコテコテの友情が泣かせる

2025年3月14日
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鑑賞方法:映画館

九龍城(クーロンジョウ)を舞台にしたコテコテのカンフーワイヤーアクション。
面白かった。

アクション監督が日本人(谷垣健治)、音楽が押井守映画常連の川井憲次。
なんか舞台の九龍城も押井守のアニメに出てきそうな舞台。九龍城のセットがよくできていて、九龍城の暮らしぶりが生き生きと描かれる。

アクション過多な映画って疲れるというか飽きてしまうが、この映画は、そこそこ楽しめた。緻密なアクションとカット割で飽きさせない。ド派手なアクションが楽しかった。それもこれでもか、これでもかと出てくる。ターミネーターみたいな無敵の悪役も出てくるし。
主人公を世話する九龍城のリーダー役が、松平健そっくり。
「燃えよデブゴン」のサモ・ハン・キンポーも悪役のボスで出てくる(懐かし~)
香港映画らしいコテコテの友情も泣かせる。

「室町無頼」と比べると、「室町~」は何が足りなかったか、よくわかる。

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mac-in

4.5めちゃくちゃ面白かった!

Kさん
2025年3月13日
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鑑賞方法:映画館

評判通りめちゃくちゃ面白かった。久々のヒット

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K

4.0ホンコン!

2025年3月12日
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ストーリーとアクションが最高にホンコンでした。
無くなる前に行けなかった九龍城が疑似体験できました。
あと、サモハン以外と若い!
ワイヤーアクションと思われるぶっ飛びの演出が最高。
エンディングでみんながテレビを見て笑っているところがストーリーとは関係なく出てきますが、とてもいいシーンでした。あれが描きたかったってのも作り手の思いとしてはあるのかなーと感じます。

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takantino

5.080年代全盛期の香港映画のよう

2025年3月12日
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80年代の全盛期の香港映画のような爽快なアクション
わかりやすい登場人物、特に敵役の気功使いの男の不死身加減の半端なさと九龍城砦の丁寧な描写で最高だった。これはホント面白いー

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サート

5.0見るべき映画

2025年3月10日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

追記:
特別上映の未公開シーン。気功使いサングラス王九の理解が少し変わり、作品の全体の印象も少々変化した
音楽もない編集もない削除シーンだが日本でディスク化される際はぜひ入れて欲しい
3月25日現在、まだ満席近い日もあり公演が伸びることを願う

初回は全く予備知識なしで挑んだが、鑑賞後に殺陣に谷垣健治、音楽に川井憲次が起用されているとパンフレットで知りこのような制作費60億円!!!の超A級カンフー映画に現代の日本人が関わっていることに胸が熱くなった

上野の轟音上映で鑑賞
音と映像の迫力とのバランスが良かったので初見の方にも轟音をおすすめできます
Dolby Atmosのような粒感はないが、誰が設定したのか?!と気になるほど音に対するこだわりを感じたので体験してない方はぜひ
(爆音上映は好みではなかったため購入後に轟音と気づきギョッとしましたが最高の映画鑑賞になりました。迫力を感じてもうるささはなく高音低音のバランスが良かったので音響を設定した方が優秀だと思います。他の作品もこちらの劇場で見て比べたいと思います。音響は設備の値段じゃないですよねほんと)

映画の中身はみなさんの素晴らしいレビューがたくさんあるので、映画らしい映画で大満足でしたの一言で十分ですね

気になる点は
素晴らしい戦闘シーンのため人間の動きに映像処理が追いついていない場面が多々あり...これは心の目で見るしかいない。相変わらずデジタルは横が弱いが今回はそんなレベルじゃなかった。横も縦も追いつかない。(いや歳のせいとかではないですよ...)高画質で鑑賞したいところですが探してもあのかどうか
しかし、これも味と思わせるパワーがあるし映像の能力に合わせて戦闘シーンを劣化させる必要も全く無いのでマイナスになる程ではないです

カンフー映画は日本ともつながりが深いし今も昔も日本の映画ファンはほんとに香港映画好きですよね。制作陣や香港にこの愛が伝わることを願います。この映画の評判が良いことがとても嬉しいです。この時代にA級クラスのカンフー映画の新作を、シネコンのふかふかな座席で見られることに感動しています。

若い方には、映画のバトルシーンといえば欧米の剣戟映画→黒澤や日本の剣戟/ちゃんばら映画→香港新武侠からカンフー→ハリウッドアクションからのSFXやCGへの変遷があるということだけでも知っていると楽しいですよ。アニメやポップカルチャーとも国内外問わず密接に関係しているので興味深いです。

字幕を追わずにゆっくり鑑賞したいのであと1,2回は見に行くつもりです。

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映画らしい映画で大満足の一言で十分、といっておいて非常に個人的な感想をひとつ...
常軌を逸するような狂気じみた敵が出てくると個人的に大変満足度が上がるのですが、グラサンが非常に好みの良いキャラクターだったのでそこだけ言及します
イングロリアス・バスターズの大佐、ファイトクラブのタイラー、レオンのゲイリー・オールドマンのマフィアなどが好きなのですが、そこの枠に追加されました(ヒース・レジャーのジョーカーやマーベルのロキもですね)
これだけで☆を半分かひとつ追加したい程ですが、作品だけで既に☆5なので増やせないのが残念です

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ddd

4.0黒社会が覇権を争う九龍城砦で男たちが繰り広げる死闘を描き、香港で大...

2025年3月9日
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鑑賞方法:映画館

黒社会が覇権を争う九龍城砦で男たちが繰り広げる死闘を描き、香港で大ヒットを記録したアクション映画。

1980年代。香港に密入国した青年チャンは、黒社会のルールを拒んで己の道を選んだために組織から目をつけられてしまう。追い詰められた彼は運命に導かれるように、黒社会に生きる者たちの野望が渦巻く九龍城砦に逃げ込み、そこで出会った3人の仲間たちと深い友情を育んでいく。しかし九龍城砦を巻き込む抗争は激化の一途をたどり、チャンたちはそれぞれの信念を胸に命をかけた戦いに身を投じる。

「SPL 狼たちの処刑台」のルイス・クーが主演を務め、サモ・ハン、アーロン・クォック、リッチー・レンら豪華キャストが集結。「ドラゴン×マッハ!」のソイ・チェン監督がメガホンをとり、5000万香港ドル(約9億円)をかけて制作した九龍城砦のセットで撮影。「るろうに剣心」シリーズの谷垣健治がアクション監督を務め、「イップ・マン」シリーズの川井憲次が音楽を手がけた。

トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦
2024/香港
配給:クロックワークス

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kundes

4.0とにかくアクション!僕らのサモ・ハン・キンポーも大活躍!w

2025年3月9日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

『トワイライト・ウォーリアーズ』
ひさびさの香港映画。
1980年代九龍城砦が舞台。
ストーリーはまあよくある展開ではあるが、そのストーリーを100倍面白くさせているアクションがやはり凄い!
功夫と気功がこんなに強いのかと驚くアクションシーンの畳み掛け。剣とか銃器とかより勝る肉体。なぜ香港(中国)が戦争に負けるのか不思議なくらい強いw
そして「燃えよ!デブゴン」の我らがサモ・ハン・キンポー(73歳!)も、今回は大ボスとして大暴れ。そして強い強いw
昔のカンフー映画は、一度負けても修行で強くなるのだか、この映画では修行などせずに友情と人数で勝つ。そこが今時w

そして舞台となる九龍城砦も最高。
バラックの継ぎ足しで大きくなり部屋や通路が複雑に入り組み生活感しかなく魅力的。『レディ・プレイヤー1』で主人公が住んでいたスラム街もここがモチーフだと思う。
僕は1997年から約10年、毎年香港で打合せがあったのであの市内に降りていく飛行機を体験しているし、目の当たりにしている。この九龍城砦は1993年に解体されたらしく本物は見ることが出来なかったのが残念に感じる。そんな歴史的背景もこの映画を面白くさせている。

余談ですが、「日本のアニメで日本語覚えました」的な話はよく聞くが、まさかアレで日本語を覚える設定も好きw
劇中でみんな知っているあの曲が流れてニヤニヤしちゃいます。

色々と上手い映画でした!

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しん。

5.0面白すぎる

2025年3月9日
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いやぁ,これは面白い。
ストーリー、キャラクター、アクションなどなどどれをとっても大満足でした。
香港映画は久しぶりに観ました。最近はすっかり韓国アクションにハマってた。でも,今日は流石のクオリティに素晴らしさを再確認。
とにかくアクションシーンが素晴らしすぎる。
みんな強い。敵も味方も太った大ボスも(笑)そうきたかぁ、みたいな強さなのだ。アクションシーンて,長いと飽きる時あるけれど,全然飽きずにのめりこめた。
ストーリーもキャラクターの設定がしっかりしてるので,この決断になるよねーと言う納得感が気持ち良かった。
知らない俳優ばかりだったけれど,みんなカッコよかったです。アカデミー賞あげたかった(笑)

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ニョロ

4.0香港アクション、ここに極まれり!

2025年3月8日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

興奮

 初っ端から九龍城砦の大乱闘シーンで始まるが、まずはこのセットが見事である。バラック小屋を集積したような見た目は、さしずめ高層スラム街といった感じで、どこか近未来的な風情さえ漂わせる。そして、そこに住んでいるのは不法移民や貧民層といった訳ありな人々。彼らの生活圏は土着的な匂いを醸し出し、あまり”作られたもの”という感じがしない所が素晴らしい。
 もちろんCGで再現している部分もあるだろうが、プロダクションデザインの丁寧な作り込みが作品の世界観を魅力的な物にしている。

 こうした独特な背景を生かすも殺すもドラマ次第であるが、本作はそこも上手く作劇されているように思った。世代を超えたギャング同士の抗争を軸に、そこで芽生える熱い友情と凄惨な復讐劇がドラマチックに展開されている。シンプルで王道なストーリーは感情移入がしやすく、勧善懲悪で締めくくられるラストも痛快である。

 特に、主人公チャンと九龍城砦の若者ソンヤッ、セイジャイ、サップイーの友情は印象に残った。3人とも夫々に個性的に造形されていて魅力的である。九龍城砦のリーダー、ロンギュンフォンの右腕でイケメンのソンヤッ。九龍城砦の医者で常にマスクをしているミステリアスなセイジャイ。黒社会のボス・虎兄貴の手下でやんちゃ気質なサップイー。よそ者であるチャンを受け入れ、一緒に酒を飲み交わしたり、マージャンをしたり、街のチンピラを退治したり等々。いかにも青春ドラマ然とした交遊が微笑ましく観れた。

 一方、彼等の上の世代、ロンギュンフォンにも友情のドラマは用意されている。ロンギュンフォンと義兄弟・秋兄貴との関係は中盤にかけて大きな見どころを作っている。そして、そこに絡んでくるのが主人公チャンの素性である。

 その素性については早々に判明してしまい、やや勿体なく感じられたが、それでもドラマを停滞させることなく畳みかけるように次のステージへと繋げていった所は見事だ。いわゆる復讐の連鎖と言えばいいだろうか。過去の遺恨を赦して新しい未来を切り開こうとするロンギュンフォン。その遺恨に固執し復讐を果たそうとする秋兄貴。その対峙が熱く活写されている。

 各所のアクションシーンも実に素晴らしい。アクション監督は香港映画界で活躍し続ける日本人・谷垣健治。これまでも斬新なアクションシーンを次々と生み出してきたプロフェッショナルであるが、今回は高層ビルのような九龍城砦の高低を活かした演出が目を引く。特に、クライマックスシーンは縦横無尽に繰り広げられるアクロバティックな格闘の連続に痺れた。

 敢えて本作で難を挙げるとすれば後半。物語が一旦落ち着き、時間が3か月後に飛ぶところであろうか…。ここがやや淡泊に映ってしまった。チャンの心中に迫るようなシーンが1クッションあれば自然な流れで観れたかもしれない。
 それと、序盤でセイジャイのバックストーリーが少しだけ語られたが、これも結局詳しい所までは分からずじまいである。本筋に深く関わる部分ではないが、何らかのフォローは欲しかったところである。
 また、片足を負傷したサップイーの大立ち回り等、幾つか突っ込みを入れたくなる部分もあった。

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