トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦のレビュー・感想・評価
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香港アクション映画の王道
ちょっと大げさかもしれないが、私の人生の中で数ある後悔の中の1つに実際の九龍寨城を自分の目で見ることができなかったことが挙げられる。
本作はその九龍寨城を舞台にした香港映画であり、出演者はとても豪華である。
実際香港では歴代No.1の興行収入を記録しました。
この映画のキーワードは友情、勝利、家族愛とまるで少年ジャンプに出てきそうなキーワードで、ある意味アクション映画の王道でありますが、まさに私が期待していた内容で満足でした。
最後の王九の強さはちょっとやりすぎで現実離れしすぎているので星-0.5です。
期待通りの快作
途中まではすごく良かったんだけどなー、ラスボスの理不尽さ
良いところ
九龍城砦の雑然さが実に印象的
古い香港拳法物のような地味で派手な戦闘
熱い友情
?なところ
硬気功が便利すぎる、というか胡散臭い
麻薬ビジネスを否定してたけど、それで内需はともかく経済として継続できるんか
やっぱり男の友情と香港ノワールは熱いね。昨今の作品は銃器がメインだったけどこの作品のように拳法とかの体術メインは泥臭くてさらに熱い。とはいえこの手の作品は攻撃力以上に防御力や耐久力が人間離れしすぎてて、特にラスボスはもう何というかつまらん。頼れる味方と魅力的な敵がいい作品の条件だけど、いかんせんラスボスはそれのどれにでも該当しない時間稼ぎにしか見えなかったなあ。惜しい。
どこまで作り込んでるかわからないけど、窓から窓に移動したり建物内をバイクで走り回ったりと雑然と無計画に作り上げた建物を再現してるのは力も金もはいってるな。実際のところ同じようなところしか出てきてないが、少なくともビル一軒くらいの広さは作り込んである。嘘がないかどうかはわからないけど、嘘を感じないつくりではあった。
映画の日とはいえ、マイナーで割と公開から時間の経っている今作が、ほぼ満席であった。いい作品がちゃんと多くの人に観られるのはいいことだ。でもランキングや興収はあれよりも下なんだろうなあ。納得いかない。
素晴らしすぎる!
早くも2025年ベスト1候補になる一作。
九龍城塞のセットやその建物の構造をうまく活かした見たこともないようなアクションシーン。
加えて、主人公たち若者4人の友情と絆に加え、彼らの周りにいる大人たちの込み入った人間関係が織りなすドラマ。
あっという間の125分でした。
SNSで「香港版RRR」という表現を見たことがきっかけで鑑賞した作品なので、「短い! 短すぎる! もっと彼らを見ていたい!!」とすら思える状態。
また、この作品を単なるアクション映画以上のものにしている九龍城塞で営まれる生活者の描写でしょう。飲食店や理髪店、医療スタッフに加えて、老人や子供たちがどのような状態にあるのか、単なるスラム街ではなく、確実に人々が生活を営んでいた記録でもあります。
それは単に九龍城塞という治外法権なエリアがかつてあったことを表現しているわけではなく、今まさになくなろうとしている本作の舞台・香港と重ねてみているからこそ、心に残るのでしょう。
圧倒的な熱さを持ったエンターテインメントと、それを味わった後だけに感じられる寂寥感の余韻をかみしめられる作品です。
アクションは素晴らしいが少し飽きた
アクションもキャラも最高でした
いやもうこれはSWORD地区の無名街じゃん!と、ときどきHiGH&LOWだいすき脳になりつつ、なにが起こっているのかよくわからないくらいに疾走するとんでもない骨太アクションとそれぞれの濃いキャラクターをめちゃくちゃ楽しみました。
(さすがにあの気功は嘘だろ?とおもうけども、そのチートさもふくめて最高でした)
最初、ああこれ登場人物おおくて名前おぼえられないかも・・・とおもったのですが、ともかくキャラもストーリーもとてもわかりやすいので、あっという間に名前おぼえて入りこめた。
過去の因縁、世代交代、権力争い、過酷な幼少期、反発からの熱い友情、仲間だいすき、復讐、不治の病、不遇だが健気なこども、など、それこそHiGH&LOWとかインド映画にも共通する要素で、文字列をみているとちょっと胸やけしそうになるけど、アクション映画にうまくおとしこむと本当にすばらしいエンタメになるなあ!ああおもしろかった!
内容も建物もとっ散らかった
いや〜〜〜〜めちゃくちゃ凄かった……濃い、とにかく濃い。ひっさびさ...
いや〜〜〜〜めちゃくちゃ凄かった……濃い、とにかく濃い。ひっさびさのバチバチヒリヒリ濃厚アクション作品だった〜〜〜〜〜!!!!!最早観る栄養剤 笑
アクション・友情・人情・ロマン・復讐・裏切り・任侠・兄弟、とにかく要素てんこ盛りの全盛りカロリー増し増し作品だった…観た後ちょっと放心しちゃった。展開もジェットコースターみたいでほんと息つく暇無かった。孤独な青年が裏切られ、助けられ、居場所や仲間達を見つけようやく幸せを掴んだと思ったら全部無くしてこれ以上やめたげてぇ…!!!!ってドン底展開から義兄弟達とやっとの復讐を遂げるストーリーに手に汗握りながら観入ってしまった。アクションとにかく凄いし何より龍兄貴がカッコ良すぎる。九龍城砦のみんながめちゃくちゃ良いキャラすぎるし敵キャラがしっかり強いのも見応えあった。ラスボスはいささか強すぎる感あったけど…笑
そしてこれなんと全三部作らしい…マジですか?????今後の展開が見逃せなさすぎる。
力を持った時、どのように振る舞うかHow One Acts When They Have Power
NHKのあさイチで三谷幸喜さんがゲストの時
映画紹介のコーナーで、
紹介されて知る。
その影響か、客席はほぼ満席。
肉体的に強い、
闘いにも強い、
総合格闘技に出たら、
みんな優勝するんじゃないか的な
男達の物語。
その持った力をどう使うかの対比を
興味深く観た。
その力に知性とか哲学が無ければ、
ただの乱暴者であり荒くれ者で
ただただ迷惑でしかない。
逆に、その力に
知性や哲学、優しさがあれば、
市井の弱いものを守る砦となり武器となる。
その対比はこれでもかと
わかりやすく描かれていた。
自分の能力の器を越えた力を手に入れると
普通の人は狂うし、
その力を行使したくなる。
登場人物の一人は、
自らの器の大きさを見誤り、
力の使い方を間違えて狂った。
しかし、その実、小心者で、
自らの力に溺れ、
身を滅ぼす。
それは過去にも起こっていて、
物語の静かな通奏低音になっている。
今や大人から子供まで
自らの器を超えた力を手に入れる事ができて
指先一つで、人の人生を
完膚なきまでに壊す事ができる。
でもその力はやがて自分に返って来るのだ。
観終わった後、そんなことを考えた。
I first learned about this movie when Koki Mitani was a guest on NHK’s Asaichi. It was introduced in the movie recommendation segment, and perhaps because of that, the theater was nearly full.
The story revolves around men who are physically strong, skilled in combat, and would likely win any mixed martial arts tournament.
I watched with great interest how the film contrasted the ways in which these men wielded their power.
If one possesses strength without intelligence or philosophy, they are nothing more than a brute, a reckless troublemaker who brings only chaos.
On the other hand, if that strength is accompanied by intelligence, philosophy, and kindness, it becomes a shield to protect the weak and a weapon for justice.
This contrast was depicted in an incredibly clear and striking manner.
When an ordinary person gains power beyond their capacity, they tend to lose themselves and become eager to exercise it.
One of the characters in the film misjudged the size of his own capacity, abused his power, and descended into madness. Yet deep down, he was nothing but a coward, drowning in his own strength, which ultimately led to his downfall.
The same thing had happened in the past, serving as a quiet yet persistent undertone throughout the story.
Today, people of all ages have access to power beyond their own capacity. With just a flick of a finger, they can utterly destroy another person’s life.
But in the end, that power will always come back to them.
As I left the theater, that thought lingered in my mind.
黄昏の香港を背負いつつ、しかし映画とアクションに対するエネルギーがあふれ出ている一作
噂に聞いた九龍城砦ってどんなところかと思いながら観始めたんだけど、バラックが積み重なった迷宮のような構造と毛細血管のように壁面をはい回るおびただしい電線、雑然というか混沌を極めているのにそこに生きる人々の生活がちゃんと成り立っている状況、などなどに冒頭から圧倒されました!
本作が香港アクション映画の最高峰の一つであることは疑う余地もありませんが、同時にスラム街を表現した美術面でもトップレベルの作品であるとも言えそう。電線マニアでなくとも、この描写には思わず見入ってしまうでしょう。
そしてこの圧倒的な九龍城砦が単なる背景にとどまる訳はもちろんなく、谷垣健治アクション監督による香港のアクションスタントを知り尽くした演出は、垂直構造と狭隘な閉所という空間的特徴を存分に活かし切り、見たこともないようなアクションを現出させました。
主人公チャンを演じたレイモンド・ラム、彼を庇護するロンを演じたルイス・クーらをはじめ、若手ベテラン問わず俳優たちが息もつかせないような集団アクションを見せれば、サモ・ハンもまた堂々とした悪役っぷりを見せつけるだけでなく、ブルース・リー直伝のアクションを長丁場で披露するという香港アクションのまさしくてんこ盛り。
ハリウッド大作映画と比較にならない低予算であるにも関わらず、リッチとしかいいようのないアクション映画を作り上げたソイ・チェン監督の手腕は見事です。
大興奮・大満足の作品なんだけど、ネオンサインを模したタイトルデザイン、争奪の対象なのにすでに消滅が運命づけられている九龍城砦自体の佇まいなど、やはりどことなく黄昏の様相を漂わせているところがあります。だが感傷に浸ることなく、たぎるエネルギーを爆発させることで香港映画人としての存在を強く主張するあたり、香港の中国返還直後に香港映画の底力を見せつけた『インターナル・アフェア』(2002)の制作経緯と本作が妙に重なり合って見えるのでした。
本作を楽しんだ方には、サモ・ハンら香港映画のアクションスタントを背負ってきた映画人の人生とその功績、そして香港映画界の現状について描いたドキュメンタリー作品、『カンフースタントマン 龍虎武師』(2021)の鑑賞をぜひお勧めしたいところ。本作が一層味わい深くなること間違いなしです!
面白いけど
アクション映画最高峰
採点4.8
監督はソイ・チェン、アクション監督に谷垣健、音楽が川井憲次と、この時点ですごい興味を惹かれていました。
まず制作に10億近く使ったという九龍城砦が圧巻。
今まで映画などで見た九龍城砦のどれよりもリアルで(直接見たことないけど)その要塞感に圧倒されます。
城内も外観もとにかく作り込みが半端で無いんですね。
キャストも豪華で主演のルイス・クーをはじめアーロン・クォックやリッチー・レンにサモハンまで。
そして一際輝いていたのがルイス・クー、役所もあってとにかく格好良い.んですよ。しかも強い。
そういえば同監督「ドラゴンマッハ 」にも出てましたね。
何より怒涛のアクションがとにかくすごい。
いわゆる「カンフーアクション」に拘らず自由に広げていて、それがまた見応えがあるんです。
もちろんちゃんとカンフーも使っており、このごっちゃになった感じが実に九龍城砦っぽい。
アクションは九龍城砦の上下左右窮屈な空間を見事に使っていて、ここら辺にも谷垣健ならではのテイストを感じました。
ラストの戦いなんかは観ていて手に力が入るほどでしたよ。
ストーリーは王道ながらも胸にくるものがありましたし、これは観に行けて良かった。
今現在のアクション映画最高峰と言って良いでしょう。最高でした。
鑑賞動機:評判10割
超絶アクションに驚愕する一方で、そこはかとなく過去の香港/九龍、への郷愁も漂う。セットで作ったというけど、その力の入れどころは正解なのか。遠景でも中からでも雀牌でもそのカオス振りが見てとれる。
役者さんはサモハンくらいしか知らないのだけど、キャラ立ちがすごくて、主人公、イケメン、HK(違います)、菅田将暉7掛けの4人組の日常シーンもちょっとほっこりしてしまう。子役の子もいい。
幹部やボスが強いのは、ここでは力が全てだからなのかもしれない。
オタクはみんな好きなやつ
壮絶に帰ってきた香港ノワールの傑作!
久しぶりの香港映画は純度100%の香港ノワール
映画好きの友達から評判を聞いて観に行きましたが、今どき平日の昼間っから大きめの箱がほぼいっぱいでいきなり驚かされました。
中身はと言えば、古き良き香港ノワールそのもので、龍兄貴を中心とした九龍城砦の熱い絆に胸が熱くなりました。特に龍兄貴は漢ごころに漢が惚れるイケオジですね。
あと、サモ・ハン・キンポーさんをみると、どうしても私の観てきた香港映画でのコミカルさが脳裏をよぎるのですが、そうした要素は一切ない役柄で活躍されてました。
難点はと言えば、これは私の力量不足ですが、登場人物の名前が飲み込みにくくて、お互いの人間関係がパッと見でわかりにくかったのと、あとはラスボスの気功が無双過ぎたのがやや納得感に欠けたかな…まぁネタとして楽しむべきなのでしょうけども…硬直!(笑)
その点を考慮しても、漢たちの絆はムネアツであり、3.5くらいかと思います。
プロダクションデザインとそこを吹き抜ける風
かっこいい。バキバキに決まってる九龍城のルックはコミックが原作だからか。アメコミによくある暗黒街を見下ろすヒーローらしきビジョンが何度も出てくる。そしてそんなルックだからこそ可能なリアリティ外の超人バトルが繰り広げられ、、と言ってもまあかつての香港活劇もそもそもリアリティが何ですかって面白さだったので、刺されても刺されても死なない魔人のようなラスボスはぶっちゃけ笑いに笑いながら楽しめたし、その後のそこで暮らしていた庶民の生活のようなエンドロールには涙した。特に狭いスタジオ内(迷いの九龍城)に凧のエピソードからの風が吹きあげるラストのアクションシークエンスは素晴らしい。香港人の顔は香港活劇に出るために作られてるような気さえする。
そしてこの映画のポイントは狭さと人が所狭しと並べられ、そして程よい高さがあること。迷路のような生活空間の天井が抜けていて、同じフロア内で上と下でチェイスできたり、とにかくプロダクションデザインと、これを作った意気込みが凄い。更にアクション監督に谷垣健治、音楽に川井憲次の日本が誇るダブルケンシまで投入。冒頭の「ダンシングヒーロー」と後半の「モニカ」まで、いろんな意味で熱い。見て損はない。
本当は編集など、もっと削るところを削って押すところを押せば、とか思ったりもするけど、過剰なのが香港映画だしな、とか思いながら満足。
香港映画の醍醐味
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