「期待度◎鑑賞後の満足度○ 音楽(歌・詩)が世界・社会を変えられると人々が信じていた時代を活写している風俗映画の価値はあると思う。然しボブ・ディランという人の伝記映画として成功しているかは少し疑問。」名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
期待度◎鑑賞後の満足度○ 音楽(歌・詩)が世界・社会を変えられると人々が信じていた時代を活写している風俗映画の価値はあると思う。然しボブ・ディランという人の伝記映画として成功しているかは少し疑問。
①映画全体の印象としては、ティモシー・シャラメは全て自分で演奏し歌唱するという熱演ぶりだが、私にはどうしてもボブ・ディランには見えず、最後までそっくりショーを見せられている感じが付きまとってしんどかったのが真っ先に来る。 映画としてはそんなに悪くないとは思うのだが…
②一方、モニカ・バルバロ演じるジョーン・バエズは、そんなに(顔が)似ているわけではないのだが中々良かった。
『トップガン マーヴェリック』のあの女の子(パイロット)だったとは全然わかりませんでした。
③然しながら、“役を生きる”という意味で最も素晴らしかったのはエドワード・ノートン。
何をやらしても上手いから当たり前と言えば当たり前なのだが、付け鼻をしていると思うけれども(最初は誰かわからなかった)、エドワード・ノートンではなくピート・シーガーその人がスクリーンの中で生きているとしか思えない。
此れが演技というものだろう。
コメントする