「ティモシー・シャラメとモニカ・バルバロ」名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN どん・Giovanniさんの映画レビュー(感想・評価)
ティモシー・シャラメとモニカ・バルバロ
最初の弾き語りを聴いたとき、もとをとったと確信し、ジョーン・バエズ(モニカ・バルバロ)の歌を聴いたとき涙がこぼれた。そこからは涙腺が緩くなり、誰かが歌うシーンのたびにウルウルしていた。
途中から、ボブ・ディラン(ティモシー・シャラメ)の歌さえ聞ければストーリーはどうなってもいいやと、そこだけはノープランな感じのボブ・ディランとシンクロ。
才能のあるミュージシャンばかりの中、シルヴィ(エル・ファニング)の普通さが際立っていて、今作には欠かせない人物であったように思う。
クライマックス、いつもニコニコしていて優しそうなピート・シーガー(エドワード・ノートン)とその妻(初音英莉子)の怒った顔が印象に残る。ブーイングの嵐の時、何故か素直に主人公を応援する氣にもなれず、『オッペンハイマー』(2023年公開)を観ている時のような複雑な氣持ちになった。
基本的にエレクトリック・ロックンロールは好きだが、もっとティモシー・シャラメの弾き語りを聞きたいと思った。モニカ・バルバロとのハモリはとても良かった。また聴きたいのでリピートするかもしれない。
今作はミュージカルではないが近いものがあり、登場人物の心境と曲がリンクしているところが面白い。
映像的にオシャレで格好良かったし、ライヴシーンも臨場感があった。
共感ありがとうございます。
歌声を聴いた者がハッとするシーンは、もう音楽映画ではベタですがやはり燃えますね、それもアタマから。
デュエットの後ハープその間、観衆の歓声ってのは当時の約束事みたいでしたね。
コメントありがとうございます!細部をガン見するのが私の情けない癖なので、バエズの裸足は新鮮で、らしくもありました。売れてからのディランはヒールの高い靴履いてました。それは当時の流行りなんだろうと思いました
モニカ・バルバロのジョーン・バエズ、とってもよかったです!靴履いてる時もあったけど、フェスなど裸足であったのが、彼女らしいのかあの時代なのか印象的でした