劇場公開日 2025年2月28日

「ボブ・ディランのことをもっと知りたくなる!」名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN スクラさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ボブ・ディランのことをもっと知りたくなる!

2025年2月11日
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鑑賞方法:試写会、映画館

恥ずかしながら、ボブ・ディランは名前を知ってるノーベル賞受賞者ってぐらいしか把握してないままにティモシーの演技見たさに映画を観た。

結果、もっとボブ・ディランのことを知りたくなったし、彼が産み出した曲を聴きたくなった。

ティモシーは訛りがある喋り方で、役のために増量もして、スクリーンにいたのはティモシー・シャラメじゃなくて、ボブ・ディランだったと思う。本当に演技力がすごい。

「フォークの神様」と言われるボブ・ディラン、

有名になればなるほど、ボブが歌いたいものと聴き手がボブに求めるものの乖離が如実になってくる。

今で言うところの「解釈違い」なんだろうか。

「私の推してるボブはそんな歌歌いません!!!」

まるでそう言うかのような「ファン」の怒号、それでも歌うボブ。現代の推し活も考えさせられる場面があった。

エルが演じるシルヴィの役どころが切なくてしょうがなかった。有名な人の側にいるって尋常じゃないほど大変だよね…

伝記物として往年のスターの全てを描くのではなく、若かりし頃に特化した分、ストーリーがしっかりしてて、濃密な2時間20分だった!

音響の良い映画館でこそ観たい映画

スクラ