今日の空が一番好き、とまだ言えない僕はのレビュー・感想・評価
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全部だめとは言わないまでも
途中から少し良くなったが、全体を通しては「何を見せたいの?
何を感じてほしいの?」というのが分からなくて困惑した。
自分の理解力不足が原因かもしれないし感性が鈍いのかもしれない。
とにかく自分には合わない映画と感じてしまった。
ちなみに大九明子監督の「勝手にふるえてろ」(2017年製作)と
「私をくいとめて」(2020年製作)は鑑賞済み(レビューなし)。
それぞれ松岡茉優と のん の役者としての魅力がいっぱい詰まった
作品で好きだった。
上記2作品に比べて主人公に魅力を感じなかった。役者の魅力以前に
キャラクター設定として。陰キャで感情表現が乏しくて何を考えて
いるのか伝わってこなかった。そんな彼を主人公にした物語が
面白いはずもなく。
この場面ちょっといいね。と思えたのは違う人物が話している場面
だったりして。伊東蒼・河合優実・古田新太が特に印象的。
で、この作品で不満だったのが上に挙げた良い場面は「会話のキャッチ
ボール」ではなくて登場人物が「一方通行」でずっと話していること。
長い台詞を覚えて演じる役者さんには敬意を表するが、原作にある内容を
生身の人間にただ語らせているだけという印象しか残らなかった。
違う映画の例を出すと、「花まんま」は同じ関西が舞台でもこんなに印象が
違うのかと思えるほど関西弁での「会話のキャッチボール」が面白かった。
キャラとキャラのぶつかり合い、掛け合いが観ていて楽しかった。
決して萩原利久が悪いのではなく、この物語自体が主人公への共感を
妨げている気がした。
もしかしたら原作の小説は読んで素晴らしい内容なのかもしれないが、
映画化に向いていたかどうかは疑問。映画的な面白さが足りないと感じた。
ベタで悠長→急展開後に見入る→最後は・・・
原作があるそうですが未読です。
前半から2/3程度まではベタで悠長で眠くなるような映画でしたが、皆さんのレビューで書いてあるとおり、急展開後はこれからどうなるのだろと見入ってしまいました。振り返ってみると前半のベタな流れの中の設定や台詞の中に、急展開後に明らかになる要素が多く散りばめられており、なるほど、こう繋がっていたのだと明らかになります。TVやモニター、スマホではなく、映画館で見る価値があります。
しかし、最後の数分がまたベタ、せっかく盛り上げたのに、一気に潰してしまった感があります。
また「山根君」はまったく不要、「小西君」はあくまで「一人ぼっち」であった方が良い(原作はどうなっているのか知りませんけど)
これが減点
心理描写ストーリー
演技は素晴らしいが、こじれた話が辛い
(何か忘れている。思い出せない。
先週はゲイの映画ばかり観ていたような気がする。
ダニエル・クレイグにすっかり心を奪われて週末を過ごしたような気がする。
ようやく、何を忘れていたのか思い出そうとした。
そうだ。
萩原利久さん河合優実さん主演の新作映画を観忘れていた。やっと思い出せた。
ただ不安もある。監督は大九明子さん。
この監督さんの作品はこじらせキャラばかりで耐え難い。
『私をくいとめて』は開始15分でギブアップした悲しい記憶が今でもある。
僕がギブアップするのは、かなり、重症級の救えない作品である。)
やはり、こじらせ噺である。
ただ萩原利久さん河合優実さんは魅力的。
伊東蒼さんも(昔から光っていたが)やはり凄い。
役者さんでなんとか観られるが、会話内容(脚本)は共感も面白味もない。
まどろっこしくてネジれていて、それって疲れませんか?
と、ウンザリして観ていた。
(すみません、僕が正反対の性格だからだと思います。
好きも幸せも、毎日当たり前のように言う僕には、
この映画の主人公たちのこだわりが不思議でしかない。
単純にZ世代の描写ではないでしょう。原作者はZ世代ではないだろうから。
あれ?ジャルジャルさんは、ゆとり世代?
山根君、いつもどこにでもいてほしい大切な友だちに感謝しかないです。)
エピローグの萩原利久さんの表情、いい、痺れる。
伊東蒼さんの告白は引きの画で捉えるが、その表情までも伝わる演技で集中させられた。
河合優実さんは、やっぱり、素敵な女優さんで、
これからも新作を楽しみにしています。
生々しい・・・
人の傷つき方、人の傷つけられ方が妙に生々しく感じる映画だった。
恋愛ほど熾烈な戦いはこの世には存在しないんだなと昔を思い返してみたりした。
だけど、ヘッドホンして音楽を聴きながら歩くのは止めよう、危険だ。
また、花ちゃんと喫茶店のお姉さんとの会話に京都人ぽさあるあるを感じて、おー怖っ。
思い起こせば、大学生活はたった4年間しかないんだけど、妙に時間がゆっくり流れていた気する。空を見上げたり、ぼーっとしてみたり、日々に追われることのない大らかさがあったなと感じる。鎖に繋がれないさくらのような自由さだけはあったように思う。きっと社会に縛られない、他人に忖度しない、組織に威圧されない存在が心地良いんじゃないでしょうか。
そんなノスタルジックさにも浸れるような佳作です。
映画史に残すべき 演技作品
さわやか青春恋愛もの だと思い、映画を観に行きました。
原作未読ですが、後日 読みたいとも思うくらいの 素晴らしい高脚本でした。<脚本賞>
美男美女でない登場人物像は、ある意味リアリティはあります。
主演・助演の3人に、それぞれ長セリフが有るのが、この映画の特徴だが、その中でも
伊東蒼さんの"永セリフシーン"は、圧巻の演技力でした!
このシーンを観る為だけでも、この映画を観る価値は 充分あります。<助演賞><演出賞>
残念なのは、流石に とても長いシーンですので、途中別カットが入ってしまうのだが。。。
撮影は、固定カメラ1台で、永遠とクドイ位の永いカットとした撮影をしていてくれれば、この映画は、「独裁者(チャップリン)」と肩を並べる程の 映画史に"唯一無二として残る 金字塔"になれた資質があったのが、唯一の残念な点でした。
他の映画を観る時間があるなら、この映画をもう1度みたいと思いまうくらいに素晴らしい映画です。
心が大きく揺さぶられました
原作より満足度高く、見応えあり。
当初、観るつもりはなかったんだけど、
「まさかの展開に泣いた」みたいな声がいくつも聞こえてくるので、どんな展開?と気になるのに、
内容をネタバレで書いてくれてる人が全然いなくて、
気になったから原作を先に読んだ。
それでスッキリした、といったんは思ったんだけど、
でもなんかやっぱり気になる、ので観に行った。
(テアトル新宿、3週目なのに、ほぼ満員でびっくり)
で。結論をひとことで言うと、
さっちゃん(伊東蒼さん)、素晴らしかった。
とくに評判の長台詞は、原作を読んだ時のワタクシの脳内演出を遙かに超えていた。
桜田さん(河合優美さん)も、原作よりユニークさが際立って、魅力的だった。
あとは、
原作から足したり引いたりがあるのは当然として、
そもそも原作の根本にいろいろ思うところはあるし、
映画で変えたところに関しても、細かいこと言えばいくつかモニャモニャはあるけど、
全体的には、
話が整理されて見通しよくなってたし、原作より満足度高し。
見ごたえあり。
大久明子監督・脚本のワザ、かな。
物言わぬ瞳に魅了される 長台詞の向こう側
もう何回観ただろう
うんわかっている現在6回だ
3回目観たあたりからまるでゾーンに入ったかのように
帰り道に次はいつ行けるだろうと考えるようになった
この作品の感想を見ていると
ブッ刺さったとか
ぶん殴られたなんて表現を目にする
あたしの場合じわじわ効いてくるジャブのように
この映画が自分に染み込んできている
これは現在進行形だ
最初は長台詞シーンに圧倒されるが
回を重ねる度にセリフのない芝居に魅了されてくる
さっちゃんの言葉を聞く小西然り
小西の言葉が聞こえないかであろう桜田の微笑み然り
その間の受けのお芝居と言っていいのか
瞳が語る心情が痛々しかったり
未来に繋がってほしいと願ったり
元来萩原利久の特殊能力である
眼光調節機能が遺憾なく発揮され
喜怒哀楽を遥かに超える
様々な感情を事細かに物言わぬ瞳で
こちらに訴えかけてくる
嗚咽の時に涙を多く見せない事で
右目からの一粒涙が遥かに生きてくる
この瞬間の高揚感が何度観ても堪らない
気持ちの上下運動が激しい本作
それに追随する音楽達
初恋クレイジーもさることながら
山合圭吾の「日に日に」がまた心に沁みる
音・光・水・瞳・呼吸・指先
全てがこれでもかと迫ってくるスクリーン
劇場で観れなくなる日が既に怖い
あと何回劇場で観れるのか
とりあえず明日も劇場に向かう
期待度○鑑賞後の満足度◎ 河合優美が出ているシーンは目が覚めているのにそれ以外は何故か眠気を誘う不思議な映画。それだけ河合優美の攻めと受けの演技が凄いのと、ラスト15分間の演出の巧さ。
こういうの重いよね
歳をとるとめんどくさくあることすらめんどくさくなってくるので、それぞれの若さとみずみずしさとめんどくささと厄介さが少しまぶしいなあと思いながらみた。
こういうの重いよね、というセリフが何度かでてきて、いまの若者は「重く思われること」にかなり敏感なんだなあとあらためて思う。かるく扱われていたほうがまだ楽、みたいな。
(でも実際にかるがるしく扱われているとひどく傷つく。そういうシーンとの対比がすごい)
みんなそれぞれ少しずつ息苦しさといたたまれなさがあって、ほんとうの自分の居場所はここじゃないんじゃないかなって少し不安そうな顔をしていて、それでもなんとか日常にしがみついている生真面目さが、愛おしくもあり苦しくもあった。
若い俳優さんたちみんなすばらしく、それぞれ気持ちを吐露するシーンはすごい緊張感で、ほんとうに惹きこまれた。
⭐︎4.3 / 5.0
セレンディピティ
セレンディピティー
ただの最高純度のラブストーリーではない傑作‼️
すごい映画を観てしまった。いや、もはや3人の若者の人生を垣間見てしまった感覚だ。
一度目に観た時の衝撃が忘れられない。主演の萩原利久、河合優実、伊藤蒼、黒崎煌代。若い俳優陣の演技力の高さに震えが起こる。本当に素晴らしい。涙が止まらなかった。
大九監督、原作の福徳秀介さんに感服だ。物語、映像、音、ロールのないエンドロール。全てに衝撃を受けた。
1人1人のキャラクターが生きていて、リアルな学生の日常の喜びと幸せと、痛みのある時間が心に刺さる。大学生ってこうだった…自分の過ぎ去った時間を急激に巻き戻された感覚で、嬉しくも懐かしくも恥ずかしくもあり、こんなに心を揺さぶられた映画は初めてだった。
恋愛って痛いんだった。色々な意味でそう感じた。だからこそ尊くて愛おしいんだ。
伊藤蒼さん演じるさっちゃんと、河合優実さん演じる桜田さんに感動する方が多いみたいだが、もちろん私もその1人ではあるが、改めて伝えたい。この映画、何度も何度も観るたびに、萩原利久の凄さに1番衝撃を受ける。主演たる理由がわかる。小西の弱さ、残酷さ、もどかしさ、少しトリッキーな難しいキャラクターを、萩原利久が緻密にコントロールしながら演じている。ただの嫌なキャラで終わらないのは、彼の表情が瞳が間の取り方が仕草がセリフが、上手いテクニックにより、ただただ一生懸命に生きている小西をリアルに体現されていることに気づく。
あの2人の女優の大きなアクションを『受ける』芝居ができるのは萩原利久だからなんだと、改めて気づく。さすが子役から経験を積んできただけある。彼のこれからの演技が楽しみで仕方がない。
映画序盤のかわいらしい時間と後半の衝撃な時間。1本の映画でこんなに感情を揺さぶられるなんて。しかも何度も何度も観たくなるなんて。確実に自分の人生に影響を与えたひとつの映画となった。たくさんの人に観ていただきたい、勧めたい。そして世界中に大きく広がっていって欲しい。大傑作に出会えて私はとびきりのさちせだ。ありがとう。
全196件中、41~60件目を表示
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