劇場公開日 2025年4月25日

「明日の空が良くなりますように」今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は makotoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5明日の空が良くなりますように

2025年5月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

青春映画でもあり、人間の感情の揺れが存分に組み込まれていた作品でした。

自意識過剰な小西、お団子頭で自分の心を見せない桜田。小西の銭湯のバイト仲間のさっちゃん。
青春の1ページの抒情詩としてストーリーは進行するも、大人でもあり得る、胸に刺さるシーンが随所にありました。

同じ様な価値観の小西と桜田。
偶然の様な運命の出会い。
2人の距離は次第に近くなるものの、突然起こった出来事。桜田とすれ違う小西は多分、青春特有の妄想を描いたのだろうと思う。
桜田の突然の態度の豹変を想像するのは、不器用な性格故のもの。そうだと思いたい。

さっちゃんの小西への告白は、好きなのに振り向いてはくれない。仲が良いのに気持ちは届かない。儚さのなかで揺れ動く心情を見事に表現してました。誰しも経験がある、どうにもならないけどかなわない。儚さとその心情に胸を打つ。
そしてその告白は、今日の空より明日の空への希望を持った、さっちゃんの今までの自分へのケジメと、明日の希望への勇気の一歩だろう。

俳優陣は萩原利久、河合優実、伊藤蒼
素晴らしいお芝居でした。
連休前に観る事が出来ず、一度はもういいかなぁと思った作品。
もう一度、鑑賞が巡ってきたのは巡り合わせだったかもしれません。
明日の空が良くなりますように。

makoto
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