劇場公開日 2025年4月25日

「みんなの「このき」が詰まったストーリー」今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は Eijiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5みんなの「このき」が詰まったストーリー

2025年4月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

展開は他にもありそうなものだったかもしれませんが、気持をそのまま丁寧に相手に手渡すように出演者一人ひとりがあらわにしていたセリフの一つひとつがサイコーでした。
また、出演者皆さんの演技がストーリーに「さちせ」な空気を溢れさせていました。

特に河合優美さんはやっぱり見事でした。他の方が花さんを演じることを想像できなくさせるくらいの説得力があったように感じました。彼女自身は、人間の強いところ、弱いところを巧みに演じわけていたように見えました。
終盤にドアップで見せられた細やかな表情のうつろいには、文字通り目を奪われる想いでした。

さっちゃんにも、花さんと小西さんが感じた「運命的な偶然バンザイ」な瞬間があったはず。
さっちゃんがいなかったら、二度目のセレンディピティはなかった。
さっちゃんの言葉があったからこそ、小西さんはきちんと想いを表現できた。
二人が、さっちゃんも「絶対幸せだった」と言えるようになったとき、日々が小さなセレンディピティで成り立っていると気付けたとき、「今日の空が一番好き」と言い合えるようにもなるんでしょうか。

喫茶店のマスターがオムライスを大事にするように、二人が「初恋クレイジー」を大事に過ごしていく様子を想像したら、「さちせ」な気持になりました。

Eiji
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